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洞窟の骨/アーロン・エルキンズ、青木久惠訳
評価:
アーロン エルキンズ
The Mysterious Press Tokyo
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(2000-12)

旧石器時代の遺跡の洞窟から人骨が発見された。
調査に協力したギデオンの鑑定により、事態は急転した。
人骨は旧石器時代のものではなく、死後数年しかたっていなかったのだ。
ギデオンは、以前に先史文化研究所で捏造事件が起きた時、行方不明者が出た事実をつかむが……複雑に絡みあう人類学上の謎と殺人の真相にスケルトン探偵が挑む、人気シリーズ第九作。


ギデオン・オリヴァー教授シリーズ第9作目。

犬が集めてきた人骨らしき物の出所は、あるクロマニヨン人の住居跡である洞窟だった。
しかし、その骨は最近のもので、しかも埋められていたことから殺人が疑われた。
その頃ギデオンは、安請け合いした本の執筆で頭を悩ませていた。
休暇を兼ねて、その出版する予定の本に含まれるであろう、考古学上のインチキ事件を調査する予定だった彼は、その休暇中に再会を約束していたフランス警察のルシアン・ジョリ警部から、たまたま滞在予定としていた地方にあった洞窟で発見された骨の鑑定を頼まれ、予定を繰り上げてフランスへと行く。
そのインチキ事件に関係した先史文化研究所では失踪事件が起きていて……というストーリーです。

第4作『古い骨』で登場したジョリ警部が再登場して、フランスが舞台の作品でした。
“考古学上のインチキ事件”で、日本でも起こった捏造事件が思い出されてしまいましたが、こちらはそれをより身近なミステリとしてうまく処理していたと思います。
このシリーズでは様々な骨にまつわる学者たちが登場しますが、どことなくエキセントリックで面白いですね。
日本の歴史教科書だと2ページぐらいの、クロマニヨン人とネアンデルタール(人)(この「人」をつけるか否かに論争があるとは思いもよらず)について熱く語る様は、あまり理解できませんでしたが……。
ギデオンも、愛妻ジュリーの嘆きもなんのそので、行動しますしね。
ミステリ部分ではいつものように、司法人類学の知識によって謎が解ける面白さがありましたが、ジョリ警部が(というか警察が)かなり有能で、ギデオンとは違ったアプローチで謎に近付いていた描写も良かったと思います。
いつもいつも主人公のひらめきですべてがうまくいくのは変ですからね。
それに、何かを知っていた(あるいは主人公より先に知ってしまった)キャラクタが登場しての展開は、2時間ドラマのようにお約束ですが、たまには良いものです。


JUGEMテーマ:読書
| [海外作家:A〜E]アーロン・エルキンズ | 01:31 | comments(0) | - |
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