<< 原始の骨/アーロン・エルキンズ、嵯峨静江訳 | main | 花まんま/朱川湊人 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
密林の骨/アーロン・エルキンズ、青木久恵訳
アマゾン河を旅する格安ツアーに参加したギデオンだが、同乗者は奇妙な人間ばかりだった。
不穏な雰囲気の漂う民族植物学研究者一行、秘密を持つ船長、出自不明のガイド。
やがて事件が勃発する。
岸の方から槍が飛来し、船内に突き刺さったのだ。
そしてその穂先の基部に巻かれていたのは……さらに接岸した場所で不思議な穴のあいた骨が発見され……一片の骨から名推理を展開するスケルトン探偵ギデオンが密林の闇に挑む。


ギデオン・オリヴァー教授シリーズ第14作目。

妻のジュリーが、友人でFBI特別捜査官のジョンの妻・マーティと連れ立って旅行に行くこととなり、ギデオンもジョンと共に、馴染みの旅行会社添乗員のフィルが企画したアマゾン河ツアーに参加することに。
観光業に派手に乗り出すチャンスを窺っている船長が持つ元は護送船だったという船に乗り込む一行だったが、同行する民族植物研究者のグループは、誰も彼も不満と秘密を持っていそうで、彼らをガイドする現地人の男は明らかに薬物中毒で怪しい。
面白い旅行になりそうだと思ったギデオンだったが、事件が次々と起こり……というストーリーです。

今回はいつもの同行者・妻ジュリーが不在で、しかし観光ミステリーらしく、かわりに友人二人とはるばるアマゾンまで出かける内容でした。
ところが、この観光がいつもと雰囲気が違います。
今まで読んだ作品だと主人公が訪れる異国がかなり魅力的に描かれていた記憶があるのですが、この作品ではまったく行きたくありません。
描写が下手なのではなく、作中のアマゾンは、実にねっとりとした危険と隣り合わせの場所として異常なまでの存在感があります。
謎と相まって、かなりうまいと思います。
おかげで、ライトさと本格ミステリの面白さが両方味わえる貴重なシリーズではありますが、今回はかなりドキドキさせられました。
……で、アマゾンには決して足を踏み入れたくなくなったわけですが。

ミステリ部分だと、いつもよりびっくりさせられたかもしれません。
訳ありのグループはありがちですが、単純にそれだけで終わらせていないとは思っていませんでした。
最後は消化不良気味な部分もありましたが……。
あと、原題の「Little Tiny Teeth」が良いですね。

今回の主役はアマゾン!と言って良い、シリーズではやや異色の作品かもしれません。


JUGEMテーマ:読書
| [海外作家:A〜E]アーロン・エルキンズ | 22:48 | comments(0) | - |
スポンサーサイト
| - | 22:48 | - | - |
コメント
コメントする