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モノレールねこ/加納朋子
評価:
加納 朋子
文藝春秋
¥ 530
(2009-06-10)

小学生のぼくは、ねこの首輪に挟んだ手紙で「タカキ」と文通をする。
ある日、ねこが車に轢かれて死に、タカキとの交流は途絶えたが……。
表題作の「モノレールねこ」ほか、ザリガニの俺が、家族を見守る「バルタン最期の日」など、夫婦、親子、職場の同僚など、日常にさりげなく現われる、大切な人との絆を描いた8編。


短編集で
「モノレールねこ」「パズルの中の犬」「マイ・フーリッシュ・アンクル」「シンデレラのお城」「セイムタイム・ネクストイヤー」「ちょうちょう」「ポトスの樹」「バルタン最期の日」
の計8編を収録。

概ね、少しだけ不思議な話(それが日常の謎だったり、文字通り不可思議な出来事だったり、視点が人外だったり)を扱った作品集という印象です。
著者が好きなように書いた作品がまとめられている気がしました。
どれも綺麗に展開してくれて、読んでいて非常に楽。
読みやすさも相変わらずです。
基本的にどれも良い話過ぎてパンチが足りないかなぁという気もしましたが、著者の作品がお好きな方なら楽しめるのではないかなと思います。

一番好きなのは「シンデレラのお城」です。
ニートな叔父が残された唯一の家族となってしまう「マイ・フーリッシュ・アンクル」も、ひどい親父の話「ポトスの樹」も、ザリガニが語り手という珍しい「バルタン最期の日」も、それぞれしみじみ良いなぁと思ったのですが、「シンデレラのお城」のホラーさには敵いません。
リアルな病名を思い付いてしまえばそれまでですが、何とも怖い。
特にラストに救いがなくて(あれを救いと読む方もいるでしょうが)素敵です。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:か行]加納朋子 | 10:25 | comments(0) | - |
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