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ぼくのメジャースプーン/辻村深月
ぼくらを襲った事件はテレビのニュースよりもっとずっとどうしようもなくひどかった――。
ある日、学校で起きた陰惨な事件。
ぼくの幼なじみ、ふみちゃんはショックのあまり心を閉ざし、言葉を失った。
彼女のため、犯人に対してぼくだけにできることがある。
チャンスは本当に一度だけ。
これはぼくの闘いだ。


小学校のウサギが惨殺され、それを発見したのが誰よりもウサギたちを可愛がっていた大切な幼馴染みだった。
そのショックで心を閉ざした彼女を救うために、ぼくはぼくの『力』で戦うことを決意する……というストーリーです。

著者にとっては4作目にあたる作品です。
2作目の「子どもたちは夜と遊ぶ」(参考)とリンクしているので、是非そちらから読まれることをおすすめいたします。
ひとつ謎が解明いたします。
そして、どうもこの作品を読んでから「名前探しの放課後」(未文庫化なので私は未読です)を読まれた方が良いようです。

ファンタジー小説だと思って読み始めましたが、誰かを理由もなく傷付ける「悪意」について語られる部分が長いです。
きっと著者はここを書きたかったのではないかと思います。
それ自体は悪くはないですし、たった七日間で小学生の男の子が、大切な幼馴染みを傷付けた犯人への「復讐」を考えるというストーリーにはうまく合っていたと思いますが、冗長な印象も拭えず。
その分、わりとあっさりしたラストが綺麗に感じられたかもしれませんが……。
主人公の「復讐」は予想出来たことでしたが、その後のふみちゃんの母親と秋先生のやりとりはなかなかでした。

しかしこの作者さん、まだ4作しか読んでいない状態で何ですが、恩田陸と似ているような……。
世界がリンクしていることや、甘ったるい人間関係、不思議設定を平気で持ってくるあたりに、同じ匂いを感じるのは私が偏っているのでしょうかね。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:た行]辻村深月 | 04:21 | comments(0) | - |
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