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凍りのくじら/辻村深月
評価:
辻村 深月
講談社
¥ 820
(2008-11-14)
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。
高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。
戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。
そして同じ頃に始まった不思議な警告。
皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。


著名なカメラマンでありながら自身の癌を苦にし失踪した父と、癌で闘病中の母を持つ高校生の理帆子は、父親が愛した藤子・F・不二雄の言う「SF=少し・不思議」をもじって、周囲の人物それぞれに似合った「SF=少し・○○」を付けて分析する癖を持つ。
周囲のすべてを見下しつつ、駄目な元カレとの連絡を絶てず、学校では周囲に良い顔をし、他校の友人には両親不在の理由を転勤だと嘘をつく。
そんな彼女に一人の男子生徒が声をかけてくる。
「写真のモデルになって欲しい」という彼の申し出をいったんは断る理帆子だったが、何故か彼には自分のこと、家族のことを本音でついつい話してしまう……というストーリーです。

メフィスト賞でデビューした著者ですが、この作品ではそういう傾向は皆無です。
ミステリなり、アッと驚く展開なりを期待するとちょっと外れた感じを受けるかもしれませんが、私はもともと青春小説だと思って読みはじめたので、違和感はありませんでした。
しかし、オチに不満があります。
甘い。
一気に読ませる筆力はさすがですし、前作(参考)よりは、主人公が高校生ということで、ありえそうな人間観や行動に疑問はなかったのですが、ストーリーのどんでん返し度が甘いというか、ネタが同じというか、満足感が非常に薄かったです。

あと、これは個人的な問題ですが、私はドラえもんが嫌いなので、作中さんざん語られてもあまり感慨が……。
解説の瀬名秀明氏が「ドラえもんのことはみんな好きに決まっている」と書いているのが、何とも不思議。
少なくとも私は苦手です。
このあたりに思い入れが深ければもっと面白く読めるのではないかと想像は出来ますが、私には無理でした。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:た行]辻村深月 | 15:55 | comments(0) | - |
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