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館島/東川篤哉
評価:
東川 篤哉
東京創元社
¥ 819
(2008-07)
天才建築家・十文字和臣の突然の死から半年が過ぎ、未亡人の意向により死の舞台となった異形の別荘に再び事件関係者が集められたとき、新たに連続殺人が勃発する。
嵐が警察の到着を阻むなか、館に滞在していた女探偵と若手刑事は敢然と謎に立ち向かう!
瀬戸内の孤島に屹立する、銀色の館で起きた殺人劇をコミカルな筆致で描いた意欲作。
驚愕のトリックが炸裂する本格ミステリ!


岡山の名士であり天才建築家でもある十文字和臣が、瀬戸内海にある島の六角形をした別荘の階段から「墜落死」する。
現場も移動方法もわからないまま、事件は迷宮入りするかと思われた。
しかし、十文字家の関係者であり事件の捜査に携わった相馬刑事や、女性探偵、そして事件が起きた際に館にいた人々が、未亡人に集められ、再び事件が……というストーリーです。

ユーモアミステリみ見せかけて、謎は本格でストレートに読者に挑戦してくる著者の作品の中でも、なかなかに楽しみました。
というか大好きです。
読む人を選ぶと断言できますが、こればかりは私の趣味ですから仕方がありません。
瀬戸大橋という大プロジェクトの完成前夜、嵐に閉じ込められた島、奇妙な形をした館での連続殺人……と、これでもかという要素を持ってきて、いくらでも古典だろうが芯本格だろうが始められそうな雰囲気にしておきながら、作中にばら撒かれたしょうもないギャグが受け入れられるがどうかでしょう。
野球ネタに関しては、わからない人はサッパリわからないのではないかと。

それでも、烏賊川市シリーズよりちょっと真面目な印象を受けました。
トリックが派手なことも影響しているかもしれません。
あれこれ書くと、この手の作品に慣れた方々には展開が読めてしまうかもしれないので多くは書けませんが、謎の見せ方は相当上手いと思います。
まあ、動機に若干の違和感は憶えましたが……これはほとんどのミステリで思うことなので。
ボケとツッコミが同居している主要キャラクタには好感が持てました。
シリーズ化するやも、という話なので、続編を待ちたいと思います。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:は行]東川篤哉 | 05:29 | comments(2) | - |
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| - | 05:29 | - | - |
コメント
はじめまして。
私もこの作品は大好きです。
名前と肩書は違えど烏賊川市シリーズと似たような感じのキャラ達が活躍するんで、シリーズの一つの進化形を見たような感じを受けました。
烏賊川市シリーズの4作目はまだ文庫化されてませんが、ノベルスなんでそんなに値段が変わりませんから思い切って買ってみるのもアリかと思いますよ〜(とはいえせっかく文庫で揃えた統一感がなくなってしまいますけど…)
| yanbal1915 | 2008/09/09 4:54 PM |
>yanbal1915様
こちらこそ、はじめまして!
コメントありがとうございます。

そこそこ本を読むはずの友人たちにおすすめしてみても
「東川?誰?」
という薄い反応がほとんどなので、こうしてコメントをいただくと、本当に嬉しいです。

>思い切って買ってみるのも
東川熱が高まっているせいか、実はノベルスコーナーを本屋で横切る度に葛藤しております(苦笑)
スペースの問題がなければ文庫縛りをやめても良いとは思うのですが、手を出すと文庫で買っていた作品もノベルスで揃えてしまいそうで。
書庫が欲しいこの頃です。
| likesdislikes | 2008/09/14 2:02 AM |
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