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ユージニア/恩田陸
評価:
恩田 陸
角川グループパブリッシング
¥ 660
(2008-08-25)
あの夏、白い百日紅の記憶。
死の使いは、静かに街を滅ぼした。
旧家で起きた、大量毒殺事件。
未解決となったあの事件、真相はいったいどこにあったのだろうか。
数々の証言で浮かび上がる、犯人の像は――。


K市で起きた、帝銀事件にも似た大量殺人事件。
家人の誕生日を祝うその日に、旧友からの贈り物として振舞われた祝いの飲み物の中に農薬が入っていたことで、旧家は凄惨な事件現場となる。
死亡者は17名。
一族の者以外に、近所の人間や出入りの業者も巻き込まれ、生き残ったのはそこの美しい、盲目の少女のみ。
それから10年の時が過ぎ、事件の際にその場に居合わせた少女が長じてフィクションともノンフィクションともとれる本を出版するが……というストーリー。

第133回直木賞候補作にもなり、第59回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門賞を受賞した作品です。
いかにも「恩田陸」らしいと思いました。
著者が作り上げた舞台(事実としての舞台では金沢ですね)も、登場人物も、事件も、すべて真っ当なミステリを構成させるぬ相応しいものなのに、すべてがぼんやりとした印象のままお話が進みます。
多くの関係者の証言で物語が出来上がっていく手法は「Q&A」(参考)と同じ。
とはいえ「犯人」を著者は読者に推理させていますが、それが「真実」なのかどうかは決して書ききらないままラストへ……という雰囲気です。

恩田作品をよく読まれる方にはお馴染みかもしれませんが、これが合う方と合わない方がいらっしゃるでしょう。
私はどちらかというと苦手です。
読みやすさも、物語に引き込む力もさすがという感じなので、これを素直に読めない自分がちょっと嫌かも。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:あ行]恩田陸 | 17:28 | comments(0) | - |
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