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ゆめつげ/畠中恵
夢の中では見えざるものが見える……はず?
大江戸・不思議・騒動記!
小さな神社の神官兄弟、弓月と信行。しっかり者の弟に叱られてばかりの弓月には「夢告」の能力があった。
が、それは全く役に立たないしろもの。
ある日、迷子捜しの依頼を礼金ほしさについ引き受けてしまうのだが……。


上野の清鏡神社の神官である弓月には“夢告”という夢による占いをすることができた。
しかし内容が妙にずれていたりと、あまり役に立たない。
それなのに、その夢告で行方不明になっている大店の息子を見つけて欲しいと以来され、弓月は嫌な予感がしつつも、礼金と頼んできたのが同じ神官であることの義理からついつい引き受けてしまうが……というストーリーです。

畠中さんの作品では「しゃばけ」から入り、ノン・シリーズも文庫化するたびに読んでいるつもりですが、どうもいまいちピンとこない印象でした。
正直なところ、この「ゆめつげ」が面白くなかったら買うのをやめようかと思っていたぐらい。
ところがこの作品、設定や展開に面白い部分も多いものの、どうしても首をかしげてしまう甘い部分があるという、微妙な感じで……。
さて、どうしたら良いのでしょうね……。

まあ、私の今後の予定はともかく、面白かったのは“夢告”という設定。
予知夢と過去視が混ざり合ったような、その主人公の特技が、内容的にも彼の身体的にも限界があっての能力というのが好きです。
そして、単なる行方不明の息子が、そうと名乗り出た3人のうち誰かを当てるためだけだったはずの仕事が、幕末の世ということもあってとんでもない方向へ転がってしまうのが結構好きです。
ですが、その「転がり具合」にあれこれ文句をつけたくなってしまうのが辛いところ。
ファンタジーだからというより、今までの傾向でもそうなのですが、著者がアリだと思う理由と行動が私には「?」というものが多いようなのです。
え?何でそうなるの?という。
ミステリでコレがあると、とことん引っかかってしまうので、どうしても読後感が悪いのですよね。
加えて最後の展開まで納得が出来ないという……まあ、これは私の好き嫌いの問題です。
全体的には、畠中さんの既読の作品の中ではなかなか良いのではないかと思いました。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:は行]畠中恵 | 20:20 | comments(0) | - |
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