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猿の証言/北川歩実
類人猿の言語能力を研究し、チンパンジーと人間を同列に扱うことを主張する学者・井手元。
大学を辞め、チンパンジーと隠遁生活を送っていた彼が失踪。
残されたチンパンジーが示唆したのは、残酷な結末だった――ヒトとサルの境界はどこか、聖域を越えた研究の果てに真理はあるのか。
哀切かつ危険なラストまで二転三転、人類のアイデンティティをゆるがし、新世紀へ跳躍する問題作。


再会した旧友が所属する研究室がチンパンジーの言語能力をテーマにしていると知った映像企画会社に勤める江森は、それを番組に出来ないかと打診する。
しかしアドバイザーのライターに教授の井出元が7年前に問題を起こしている学者であることを知らされる。
そして撮影当日暴力事件を起こした井出元はその後失踪。
見つかったと思われた彼はしかし……というストーリーです。

タイトルの「猿の証言」がうまく使われているミステリでした。
作中解説される人間とサルの言語習得の違いなどの説明も、長いわりに全然飽きません。
しかし、北川作品を読んでいていつも思う、キャラクタの曖昧さと二転三転どころか十転ぐらいしているのではないかというぐらい現れては消える推理が全然スマートに処理されない、という欠点が明白。
キャラクタが誰も彼も同じようにヒステリックで魅力的がなく、書き分けが出来ていないのではないかという感じ。
登場人物が次々提示する推理もはっきり言ってうざい。
小説ではなく、科学的な読み物として渡されたかったというぐらい、物語として雑な印象です。
テーマが良くてオチも良いだけに、非常に惜しいです。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:か行]北川歩実 | 14:40 | comments(0) | - |
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