<< 鎮火報―Fire’s Out/日明恩 | main | てるてるあした/加納朋子 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
ささらさや/加納朋子
事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。
そこでは不思議な事件が次々に起こる。
けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。
そんなサヤに、義姉がユウ坊を養子にしたいと圧力をかけてくる。
そしてユウ坊が誘拐された!
ゴーストの夫とサヤが永遠の別れを迎えるまでの愛しく切ない日々。
連作ミステリ小説。


連作短編集で
「トランジット・パッセンジャー」「羅針盤のない船」「笹の宿」「空っぽの箱」「ダイヤモンドキッズ」「待っている女」「ささら さや」「トワイライト・メッセンジャー」
の計8話を収録。

再読です。
新婚の妻と生まれたばかりの子供を残して死んでしまった夫が幽霊となって彼女達を見守り、ちょっとした日常の謎を解いていく……という設定の作品です。
実は再読する前は「著者がうまいから読ませてくれるけど、取り立てて珍しい設定ではないしパッとするようなミステリでもなかったしなぁ」と思っておりました。
それが読んでみると、もう駄目です。
夫の無念とか、主人公のさやの幽霊となった夫の前でこぼす震えそうな本音とか、ミステリ以外の部分が良過ぎます。
さすがに涙をこぼしはしなかったですが、最後の「トワイライト・メッセンジャー」ではうるっときました。
感情移入できるかどうかによる部分が大きいので、冷静になれば再読する前の感想に戻るでしょう。
ですが私には何度読んでもこの作品はしみじみ良い話です。
著者お得意の日常の謎ミステリではありますが、どちらかというと物語の本質はそこから離れてお話として読ませるものになっている気がします。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:か行]加納朋子 | 22:45 | comments(0) | - |
スポンサーサイト
| - | 22:45 | - | - |
コメント
コメントする