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石の猿/ジェフリー・ディーヴァー、池田真紀子訳
評価:
ジェフリー ディーヴァー
文藝春秋
¥ 770
(2007-11)
中国の密航船が沈没、10人以上の密航者がニューヨークへ上陸した。
同船に乗り込んでいた国際手配中の犯罪組織の大物“ゴースト”は、自分の顔を知った密航者達の抹殺を開始した。
科学捜査の天才ライムが後を追うが、ゴーストの正体はまったく不明、逃げた密航者たちの居場所も不明だ――果たして冷血の殺戮は止められるのか。


リンカーン・ライムシリーズ第4弾。

手術を目前に控えたライムは、蛇頭の大物犯罪者である“ゴースト”と呼ばれる男の逮捕に協力を要請される。
彼の働きによって発見された中国の密航船は、しかし“ゴースト”の手によって爆破され沈んでしまう。
多くの密航者や船員が水死するなか、なんとか助かった者たちを自分の保身のために射殺していく“ゴースト”。
こうして、助かった密航者たちは当局からも“ゴースト”からも逃れ生き延びようとし、“ゴースト”は当局に捕まらないように密航者の皆殺しを試み、ライムたちは密航者の保護と“ゴースト”の逮捕を目的に動くことに……というストーリー。

今回も楽しませていただきました。
二転三転する展開とあちこちにある仕掛けは相変わらずです。
ですが、今回はその「相変わらず」感がちょっと裏目に出たというか、あまり驚かされた感じがしませんでした。
規定通り予定通りに物語が進み、読みやすかったわけですが、逆に大きな興奮(「やられた!」と思わず叫ぶような)がないのです。
水準以上の物語だとは思うので、ディーヴァーの筆に慣れたが故の贅沢な感想なのでしょう。
また今回は相手が中国人とあって、オリエンタル趣味と申しましょうか、東洋の神秘みたいな描き方が随所にあってちょっと笑えました。
物語を追うのに萎える程の突飛なものはありませんでしたが、やはり気になってしまいましたね。

ただ、今回はその中国人絡みで、孤独なライムに良い友人が出来ます。
彼の存在がむしろライムやアメリアを食ってしまっているほどです。
これが私には非常にツボで、評価が高くなっております。
4作品目で、事件に関してはいつも通りかもしれませんが、シリーズ途中巻として新たな展開を見せたような気がしました。

上下巻完結。
石の猿〈下〉 (文春文庫)
石の猿〈下〉 (文春文庫)
ジェフリー ディーヴァー


JUGEMテーマ:読書
| [海外作家:A〜E]ジェフリー・ディーヴァー | 01:35 | comments(0) | - |
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