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麦の海に沈む果実/恩田陸
三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。
二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。
閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。
生徒を集め交霊会を開く校長。
図書館から消えたいわくつきの本。
理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?
この世の「不思議」でいっぱいの物語。


通常三月に生徒の出入りがあるという学園に、二月最後の日にやってきた理瀬。
美しいが威圧的な学園長に、奇妙な学園の制度に言い表しようがない不安に苛まれる理瀬だったが、属した“ファミリー”という生徒の集団から連続して生徒が失踪したことや、二月に学園に来た生徒は災いを招くという話を聞かされる。
一体、学園で消える生徒はどこへ行ったのか。
事件か事故か、それとも殺人?……というストーリー。

全寮制で独特の制度の学園に心からは馴染めない生徒たち。
その多くが、家族の事情が複雑で学園に「捨てられた」子供で、その学園を奇妙な魅力で把握する校長……と設定はしっかりしています。
ミステリやサスペンスよりはホラーでしょうか。
主人公の理瀬が感じる様々な不安に感情移入して最後まで読み続けることが出来れば、そしてこの雰囲気にたっぷり浸かってしまうことが出来れば、かなり面白いのではないかと思います。
文章はさすがに読みやすいですしね。
しかし、基本的にミステリ読みの私としては、理瀬が「信頼の出来ない語り手」以外の何者にも感じられず、結果ラストにも何の感慨も得られず。
お話としてはうまくまとまっていると思う一方で、面白かったとも面白くなかったとも言えない作品でした。
| [国内作家:あ行]恩田陸 | 23:10 | comments(2) | - |
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コメント
likesdislikesさん、またまたお邪魔します。

読みましたが…うーー
これは私はだめでした〜。

●登場人物が多い。(誰がその台詞をいっているのか、だんだんどうでもよくなってしまった。)
●読者にとってどうでもいいことに、作者がこだわっているように思えてしまった。それなのに、読者が知りたいことについて説明が足りない気がする…。

いや、所々ドキドキする展開もあったんだけどなぁ。
描写も上手いので、情景がダイナミックに頭に浮かぶし。

恩田さんの作品、三冊読みましたが、
どうやら「お茶会に招待される」という場面設定が好きみたいですね。
| 振り飛車党 | 2009/01/27 6:36 PM |
>振り飛車党様
恩田さんの作品を読んで駄目だった時の感想が大体
「こんなに上手いのにもったいない……」
(もったいない部分は作品によりあれこれあり)
なんですが、もしかして振り飛車党様もそうなのかな?と思ってしまいます。

>どうやら「お茶会に招待される」という場面設定が好きみたいですね
そうですね〜。
特にこのシリーズのような傾向の作品ではよく見かけますね。
文庫化最新作の「ネクロフィリア」にもあったと思います。
ちょっと浮世離れしている気がするのは私が庶民なせいか、想像力が足りないのか……。
| likesdislikes | 2009/01/28 10:40 AM |
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