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バッテリー 后燭△気里△弔
評価:
あさの あつこ
角川書店
¥ 500
(2006-06)
「おれは、おまえの球を捕るためにいるんだ。ずっとそうすると決めたんじゃ。何があってもそうするって…本気で決めたのに」
天才スラッガー、門脇のいる横手二中との再試合に向け、動きはじめる巧と豪。
バッテリーはいまだにぎこちないが、豪との関わりを通じて、巧にも変化が表れつつあって――。
横手の幼なじみバッテリーを描いた、文庫だけの書き下ろし短編「THE OTHER BATTERY」収録。


三月の最終日曜日――それが横手二中との再試合の日だった。
巧の球を捕ることに迷いを見せていた豪は、再びミットを構えるようになっていた。
しかし、今度は巧がコントロールを乱すようになる。
一方、横手二中の瑞垣は幼なじみでありチーム不動の四番である門脇への想いをこじらせていた……というストーリー。

バッテリー5巻です。
えーっと、主役は巧君でしたよ、ね?
彼が徐々に変化しつつあって、それが投球に現れてストライクが入らなくなっているという流れや、豪が捕手としての自分を考え直しているところなんかは重要なのでしょうが、それより瑞垣が目立っている気がしてなりません。
いや、瑞垣との関わりで巧と豪のバッテリーはぎくしゃくしたわけですし、この巻でも問題が起こるのですから、それぐらいきっちり瑞垣というひねくれた少年を描いてくれないといけないのかもしれませんが……。

まあ、意図はわかります。
妥協するということを一切しない天才投手と中学生にして「怒ったところを見たことがない」と同級生に言われるような捕手、そして天才と言われながら天狗になることもなく潰れもせず野球が好きだと口にできるようなバッターと充分な実力を持ちながら彼の影で生きてこざるを得なかった少年、という対比というか組み合わせはわかりやすい。
特に主人公・巧が「天才」なのですから、その対比として「天才」の近くで生きてきた瑞垣の心理面をしつこく描くのは自然かもしれません。
天才の側にいる苦しさを豪が受け入れる覚悟をしたのですから、それを完全に捨ててしまおうとする瑞垣の造形は魅力的です。
ですが、巧の心理描写や展開には思春期特有の潔癖症と言い切っても良いような受け入れやすさがあったのに、瑞垣の方はなんとも……。

ストーリーの方は全然進みません。
あと一冊で終わってくれるかと思うと、ホッとします。
| [国内作家:あ行]あさのあつこ | 15:16 | comments(0) | - |
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