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月曜日の水玉模様/加納朋子
評価:
加納 朋子
集英社
¥ 520
(2001-10)
いつもと同じ時間に来る電車、その同じ車両、同じつり革につかまり、一週間が始まるはずだった――。
丸の内に勤めるOL・片桐陶子は、通勤電車の中でリサーチ会社調査員・萩と知り合う。
やがて2人は、身近に起こる不思議な事件を解明する〈名探偵と助手〉というもう一つの顔を持つように…。
謎解きを通して、ほろ苦くも愛しい「普通」の毎日の輝きを描く連作短篇ミステリー。


連作短編集で
「月曜日の水玉模様」「火曜日の頭痛発熱」「水曜日の探偵志願」「木曜日の迷子案内」「金曜日の目撃証人」「土曜日の嫁菜寿司」「日曜日の雨天決行」
の計7編を収録。

連作短編のお手本のような作品です。
導入部となる表題作「月曜日の水玉模様」の陶子と萩の出会いがまず好きです。
陶子はラッシュ時の満員電車で萩(とは知らないのですが)の前に立っておけば、彼が決まって同じ駅で降りること、その後に座れて最も混雑する区間をやり過ごせることを発見します。
自然毎日萩の前に立つ陶子。
そして彼のネクタイが曜日によってローテーションが決まっていることや、背広との組み合わせがややちぐはぐになることがあることも気付きます。
それが、ある日から彼はいつも降りていた駅で降りなくなり、月曜日用の水玉模様のネクタイを続けてしてくるようになる。
加えて、オフィスビル荒らしが多発していて……というお話なのですが、通勤通学に電車を利用したことがない私にとっては、二人の関係のこのはじまりが、まず憧れ。
それに陶子が注意深い、賢い女性であることをコミカルに描いていて、上手いと思います。

その後は陶子や萩、陶子の同僚たちを中心とした人々の間で起こる、ちょっとした、ですが少し悲しいところもある事件を解決していきます。
加えて、「女」であり「OL」である陶子の少なからずある葛藤も混じり、萩とのさわやかな関係も入り、軽やかな読後感が得られます。


お話には関係のないことなのですが、再読しようと引っ張り出して開いて、驚きました。
字が小さい!隙間がない!
最近の大きな文字に慣れきっていたようです。
そして、やはりこれぐらいの方が良いのに……と最近の傾向が残念でなりません。
| [国内作家:か行]加納朋子 | 09:56 | comments(2) | - |
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コメント
likesdislikesさん 読みましたよ〜

ハイ、面白かったです!
月曜日と日曜日が特に気に入りました。

全体的に
起→承→転→結の 起→承の部分が、どの話もすごく自然で共感がもてました。
(反面、迷子の話の木曜日など、転→結が唐突に感じられる回もありましたが....。)

レインボウ・ボウも読んでみたいと思います。

| 振り飛車党 | 2007/06/25 7:49 PM |
良かった!
ホッとしております。
少しでも楽しんでいただけたなら、嬉しいです。
(…って、著者か出版社の回し者のようですね…)
| likesdislikes | 2007/06/26 10:09 AM |
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