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タフの方舟1 禍つ星/ジョージ・R・R・マーティン
評価:
ジョージ・R.R. マーティン
早川書房
¥ 882
(2005-04-21)
付近の惑星に周期的に災厄を撒き散らす謎の星、“禍つ星”。
そこに赴けば、誰もが巨万の富と絶対的な力を手にできるという。
その秘密を追う学者に雇われた宇宙商人ハヴィランド・タフは、サイバー技術者、用心棒ら、いずれ劣らぬ曲者の五人と現地へ向かう。
だが、彼らを待ちうけていたのは、超巨大宇宙船“方舟”号からの思いもよらぬ攻撃だった!表題作ほか、宇宙一あこぎな商人タフの冒険を描く連作集、待望の第一弾。


連作短編の形式を取っており、この1巻「禍つ星」には
第1話 禍つ星
第2話 パンと魚
第3話 守護者
の3編が収録されています。

第1話は<禍つ星>と呼ばれる、現在の人類より高度な技術を持っていた一千年以上前の遺伝子工学の宝庫である生物戦争用軍用船のもとへ赴く4人の戦いを描いたもの。
主人公はハヴィランド・タフという独立系商人。
お話はココからスタートします。
が、「お宝」を独り占めしようとする4人の攻防を派手に描いたこの1話は、実は発表順では第4作目で、すでに人気シリーズの主人公だったタフがいかにして<方舟>号を手に入れたかという読者サービス的なお話だったそうです。
ですがこの邦訳では第1話に持ってきているわけで、この順番は初めて読む人間には悪くありませんが、どことなく他のお話より違和感があるのはそのせいなのでしょう。
とりあえず翻訳物が苦手な私のような方でも第1話を乗り切れたら、後はぐいぐい読めます。
その後重要な話とつながる第2話に、3話めはいかにも“人類”が犯しそうなことで“滅亡”しかかっている皮肉な話で、ありがちかもしれませんがオチには唸りました。

そうそう。
SFらしく、タフは猫を溺愛しており、その描写は慇懃な彼の言動に加えてクスっと笑えます。
| [海外作家:K〜O]ジョージ・R・R・マーティン | 20:25 | comments(0) | - |
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