西城秀樹のおかげです
森 奈津子
「ありがとう、秀樹!わたくしとお姉様は、あなたのことを決して忘れませんわ」
―謎のウイルスにより人類が死滅した世界で、ひとりの百合少女の野望を謳いあげる表題作、前代未聞のファーストコンタクト「地球娘による地球外クッキング」、1979年を舞台にした不条理青春グラフィティ「エロチカ79」ほか、悩める人類に大いなる福音を授ける、愛と笑いとエロスの全8篇。
日本SF大賞ノミネートの代表作、待望の文庫化。
短編集。
「西城秀樹のおかげです」「哀愁の女主人、情熱の女奴隷」「天国発ゴミ箱行き」「悶絶! バナナワニ園!」「地球娘による地球外クッキング」「タタミ・マットとゲイシャ・ガール」「テーブル物語」「エロチカ79」
の計8編。
笑いの許容範囲が狭い方はご遠慮下さい。
私は腹が捩れるかと思うぐらい心の中で大爆笑しながら読みました。
森奈津子という作家さんは、元は少女小説作家(中学生の頃読んでいました)で、ご自身がバイセクシャルだということを宣言。
以来レズ小説を書いているわけです(もちろん全作品それではないですが)
この短編集もレズ小説の面が強いものの、きっちりSF作品でもあること、そしてあまりのアホエロぶりにかなり楽しめました。
「哀愁の女主人、情熱の女奴隷」での掛け合いに笑い、「天国発ゴミ箱行き」での自身描写の酷さに笑い、「テーブル物語」のあんまりな商法に笑い、…いやあかなり好きなようですね、私。
レズビアンであることやエロがきつめであることから、決して万人受けはしないと思いますが、うまい作品であることは事実だと思っています。
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