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消えた山高帽子―チャールズ・ワーグマンの事件簿/翔田寛
西洋幽霊と日本の幽霊が連続して目撃された怪異。
白装束を纏って剣を腹に突き立てていた英国人。
歌舞伎役者を巻き込んだ山高帽子盗難の謎。
鉄道開通に沸く観衆の中で叫び声を上げた女の悲しい過去。
教会堂内で起きた密室状況下の怪死事件。
――明治6年、文明開化の最中に起こる不可思議な事件を解決に導く特派通信員ワーグマンの活躍を描いた、江戸川乱歩賞受賞作家の連作推理。


連作短編で
「坂の上のゴースト」「ジェントルマン・ハラキリ事件」「消えた山高帽子」「神無月のララバイ」「ウェンズデーの悪魔」
の計5編を収録。

明治6年の横浜居留地を舞台に、実在の人物を探偵役にして描かれた連作ミステリです。
明治6年といえば1873年、まだまだ明治政府はしっかりしておらず、政変やらその後の旧士族らの乱など騒がしい時代ですが、この居留地での雰囲気はのどか。
そのまま、派手な事件というよりは日常の謎系も含めた作品の雰囲気につながっているかと思います。
端正な印象でした。
派手さには欠けますが、連作ミステリがお好きな方、また時代ミステリがお好きな方にはおすすめです。
特に幕末から明治初期にかけての風俗が謎に絡んでいる点は、評価できると思います。
これで探偵のワーグマンにもう少し魅力があればなぁとちょっと思ってしまったり。
ワトスンというよりは道化色の強い友人医師・ウィリスは愛すべきキャラクタでしたが。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:さ行]翔田寛 | 10:27 | comments(0) | - |
眠り猫 奥絵師・狩野探信なぞ解き絵筆/翔田寛
探信は、徳川家に仕える奥絵師・狩野家の跡取り息子。
しかし、手本と寸分違わぬ絵を描くことに疑問をもち、修行そっちのけで女の尻を追いかけてばかり。
ある日、彼の元に一枚の幽霊画が持ち込まれる。
初恋の人、美津の父親が亡くなる前に描いたものだという。
惚れた女のために、絵に隠された真実を探る新米奥絵師の活躍を綴る新シリーズ第一弾!


奥絵師・狩野探信なぞ解き絵筆シリーズ第1弾。

奥絵師・狩野家の跡取り息子である探信は、その手法に疑問を持ち、小姓役の幼なじみ・柿崎小平太と共に屋敷を抜け出し、女を追いかけては父親に叱られている。
しかもその状態で、探信のことを目の敵にする融川の謀りで、数日後に将軍・徳川家斉の御前で席画を描かなければならなくなり頭が痛い毎日。
そんな時、出入りしている版元・蔦屋で初恋の娘の父親が描いた幽霊絵を見せられ、その不可解な死に興味を持ち調べることに……というストーリーです。

再読です。
本棚の整理で出てきたのですが、すっかり内容を憶えておらず初読と同じ気持ちで謎解きしてしまいました。
相変わらず頭がスポンジです。
内容は凄くオーソドックスな手法の時代ミステリで、安心して読めます。
展開も雰囲気も落ち着いていて、やや新鮮味はないものの、完成度は高いです。
主人公は「女の尻を追いかける」とありますが、わりと真面目。
大食いで、でも主人思いの幼なじみも良いキャラですし、ライバルに口やかましい親父殿とわかりやすいのも時代物ならでは。
シリーズ第一弾とハッキリ書いてあるので、是非続けて読みたいです。
(……と新刊で購入した時から思っていますが、1年以上たってしまいましたね……)


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:さ行]翔田寛 | 23:17 | comments(0) | - |
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