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男は旗/稲見一良
評価:
稲見 一良
光文社
¥ 520
(2007-03)
かつて“七つの海の白い女王”と謳われたシリウス号。
客船としての使命を終え、今は船上ホテルとして第二の人生を送っていた。
ところが経営難から悪徳企業に買収される羽目に。
しかしひと癖もふた癖もあるクルーたちが納得するはずはない。
やがて謎の古地図に示された黄金のありかを捜し求めて、ふたたび大海原へと出航!
爽快かつファンタジックな冒険譚。


経営難から買収されることになったかつての客船・シリウス号のマネージャー・安楽以下矜持を持つ“船員”たちが、船を復活させる……というストーリー。
買収を目論む商事社員だけでなく、ギャングが黄金の在り処を記した地図を渡せと迫ってきたり、陸の暴走族と揉めたり、色々あります。
ハリウッド映画で映像化されそうな悪く言えば古臭いお話ですが、キレのある文体で読みやすいことこの上なし。
キャラクタも立っています。
当初の視点が“チャック”なのも面白かったので、それをもうちょっと統一させてくれれば良かったかなぁというのは私の好みでしょうか。
| [国内作家:あ行]稲見一良 | 20:49 | comments(0) | - |
猟犬探偵/稲見一良
評価:
稲見 一良
光文社
¥ 500
(2006-09-07)
“竜門猟犬探偵舎”に奇妙な依頼が舞いこんだ。
動物プロダクションから傷ついた一頭のトナカイとともに一人の少年が失踪、その行方を追ってほしいというものだった。
竜門卓は相棒の猟犬ジョーを連れ、その臭跡を辿りながら有馬の山中へと分け入るが…(「トカチン、カラチン」)。
心優しきアウトローたち。
自らの信念に従い行動する男の美学。
感動の連作短編集。


「セント・メリーのリボン」の主人公・竜門卓の連作短編集で
「トカチン、カラチン」「ギターと猟犬」「サイド・キック」「悪役と鳩」
の全4編を収録。
まず、某動物王国を髣髴とさせる「トカチン、カラチン」のオープニングは見事。
猟犬専門の探偵という特殊な仕事をする主人公の姿を端的に説明すると同時に、竜門の性格や生き方もスパッと表現しています。
ここではまれたら是非最後まで読んで欲しい。
4編のなかでどれが一番とは言いにくいのですが(前作「セント・メリーのリボン」の出来が良いため選べない…)「サイド・キック」はクモワカを思い出させてくれたのですが…あれは匿っただけで逃亡したわけではなかったですね。
「セント・メリーのリボン」で他にない魅力を振りまいていた桂花はすっかりミューズとしての立場を固めていて、ちょっとくすぐったいというか、禁欲的なところがまた良いかもしれません。
| [国内作家:あ行]稲見一良 | 17:24 | comments(0) | - |
セント・メリーのリボン/稲見一良
評価:
稲見 一良
光文社
¥ 500
(2006-03-14)
失踪した猟犬捜しを生業とするアウトロー探偵・竜門卓の事務所に、盲導犬の行方をつきとめる仕事が舞いこんだ。
相棒の猟犬ジョーとともに調査を進めるうちに、薄幸な、ひとりの目の不自由な少女のもとに行きつくが、やがて…(表題作)。
限りなく優しい誇り高い男たちの人間模様を、無駄のない文体とハードボイルド・タッチで描いた、感動を呼ぶ珠玉の作品集。


短編集で
「焚火」「花見川の要塞」「麦畑のミッション」「終着駅」「セント・メリーのリボン」
の全5編を収録。
最初の短編、「焚火」で頭をガツンと殴られたような衝撃と共に引き込まれ、中編「セント・メリーのリボン」で満足させられる作品でした。
特に表題作となった猟犬探し専門の探偵・竜門のキャラクタの良さは、もともとの端正な文体とも合って、是非おすすめしたい物語でした。
重要な依頼人である金桂花とのやり取りは大好き。
| [国内作家:あ行]稲見一良 | 16:40 | comments(0) | - |
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