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阿弥陀堂だより/南木佳士
評価:
南木 佳士
文藝春秋
¥ 530
(2002-08)
作家としての行き詰まりを感じていた孝夫は、医者である妻・美智子が心の病を得たのを機に、故郷の信州へ戻ることにした。
山里の美しい村でふたりが出会ったのは、村人の霊を祀る「阿弥陀堂」に暮らす老婆、難病とたたかいながら明るく生きる娘。
静かな時の流れと豊かな自然のなかでふたりが見つけたものとは…。


現役の医師でもある芥川賞作家さんの映画化もされた作品です。
映画公開からずいぶん時間がたってから読んだのですが、こんな地味な作品をよく映画にしようとしたな、というのが第一印象。
エピソードそのものは妻・美智子のパニック障害といい、阿弥陀堂で暮らす老婆や彼女を取材することになる持病を持つ少女など、いかにもなのですが、文章が淡々としてて、構成にも派手さや読ませようとする作りこみがあまり見えないのですね。
そういった表現と、作品のテーマがあっているとは思いました。

ただ、テーマそのものは私には苦手。
阿弥陀堂で暮らす老婆の生き様も、私にとっては自然体で美しいものではなく、彼女には選択肢がなかったためだとうつります。
主役の夫婦二人は、都会での生活に疲れて、自然に癒されています。
それは、様々な選択肢があって後のことです。
しかも医師であった妻の収入により蓄えは充分。
これは田舎に暮らす私の僻みなのでしょう。
ですが、好みではないと思いました。
| [国内作家:な行]南木佳士 | 17:37 | comments(0) | - |
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