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南朝迷路/高橋克彦
評価:
高橋 克彦
文藝春秋
¥ 540
(1995-03)
取材で隠岐を訪れた、推理作家のチョーサクと編集者のリサは、後醍醐天皇の隠し財宝にまつわる殺人事件を偶然耳にする。
歴史を辿って吉野へ向かう二人に迫る謎の宗教団体の影。
塔馬双太郎は、隠岐―吉野―長野―青森を結ぶ南朝の謎を解くため、東北の奇祭「火流し」のある村へ向かった。
本格歴史ミステリー。


浮世絵シリーズでも探偵役をつとめた塔馬双太郎とその大学時代の友人・長山と亜里沙をメインとした主人公にしたミステリの第2弾。
これを読まずに第3弾「即身仏の殺人」(参考)を先に手に取った私ですが、さすがに「パンドラ・ケース」(参考)は最初に読んでいます。
そうじゃないとネタバレしてしまうので、是非「パンドラ・ケース」から!
内容は、後醍醐天皇の隠し財産を探し殺人まで犯したらしい髑髏のタトゥーをした集団に出くわしてしまった長山と亜里沙とカメラマンの石川が巻き込まれるというもの。
歴史ミステリですが、あまり深く突っ込んだ話は出てこず、事件もさらっと取り込んでいる設定なので、読みやすいです。
長山や亜里沙や塔馬というキャラクタのバランスも良くて、「パンドラ・ケース」や「即身仏の殺人」より典型的ミステリ。
| [国内作家:た行]高橋克彦 | 09:58 | comments(0) | - |
即身仏(ミイラ)の殺人/高橋克彦
評価:
高橋 克彦
文藝春秋
¥ 560
(1998-02)
出羽三山の一つ、湯殿山麓の映画ロケ地からミイラが出土した。
その所有権を巡って騒動が持ち上がるなかで肝心のミイラが消失、さらに殺人事件が!
日本有数の聖地で起きた惨劇はミイラの呪いなのか。
ロケに参加していた女優・月宮蛍の依頼で、推理作家の長山と編集者の亜里沙、そして塔馬双太郎が謎に挑む。


「パンドラ・ケース」「南朝迷路」に続く、塔馬双太郎の学生時代の友人たちを中心としたミステリの第三弾です。
是非「パンドラ・ケース」は読了後に手に取ることをおすすめします。

さて肝心の内容ですが、いつものように探偵役は塔馬なのですが、主人公は推理作家の長山でしょう。
彼が繰り出す様々な推理は、本人のキャラクタと相まって引き込まれます。
ですが、ややアグレッシブ過ぎて食傷気味。
物語りも少し詰め込み過ぎかな?と思います。
加えて、何となくですが起承転結のバランスが悪い気がします。
これは私が「解決編」が長々と続くタイプのミステリを読み慣れ過ぎているせいかもしれませんが…。
即身仏や木乃伊に関するお話は難しすぎず面白かったです。
| [国内作家:た行]高橋克彦 | 18:42 | comments(0) | - |
緋い記憶/高橋克彦
緋(あか)い記憶
緋(あか)い記憶
高橋 克彦

思い出の家が見つからない……。
故郷を久しぶりに訪ねた主人公の隠された過去が次第に明らかにされていく。
表題作他傑作短篇七話。


直木賞受賞作品です。
短編集で
「緋い記憶」「ねじれた記憶」「言えない記憶」「遠い記憶」「膚の記憶」「霧の記憶」「冥い記憶」
の計7編。
どれもミステリの手法にのっとった、ホラー色の強い作品でしょう。
非常に端正な出来です。
私は過去両親と暮らしたはずの街を訪ねてかつての記憶を思い出していく「遠い記憶」が好きです。
印象が強いのは「ねじれた記憶」なのですが、ちょっと後味は悪いかな、と思います。
ただ、うまい作品だと思う一方で人にすすめようとは思わないのは何故なのでしょうね。
| [国内作家:た行]高橋克彦 | 21:23 | comments(0) | - |
パンドラ・ケース―よみがえる殺人/高橋克彦
パンドラ・ケース―よみがえる殺人
パンドラ・ケース―よみがえる殺人
高橋 克彦

「悪趣味だな。仲間で最初に死んだ人間の十三回忌に開くタイムカプセルだなんて…」
鄙びた雪の温泉宿に集まった8人の大学生は卒業記念のカプセルに新聞記事と思い思いの品物を納めた。
「あたしがきっと最初だわ」そう呟いた半田緑は5年後に失踪。
17年後、彼女の箱を開けると干涸びた指と指輪が…。


浮世絵ミステリシリーズで探偵役をつとめる塔馬双太郎が主役のミステリです。
しかしテーマは今回は浮世絵ではなく、どちらかというと青春ミステリ。
大学時代の友人たちと再会し<パンドラの箱>と化したタイムカプセルを開けると…という感じです。
ミステリとしてはあまり出来はよくないかもしれませんが、塔馬双太郎というキャラクタに馴染みがある人には違った面が見える作品ではないでしょうか。
| [国内作家:た行]高橋克彦 | 21:10 | comments(0) | - |
広重殺人事件/高橋克彦
評価:
高橋 克彦
講談社
¥ 650
(1992-07)
広重は幕府に暗殺された?
若い浮世絵学者津田良平が“天童広重”発見をもとに立てた説は、ある画商を通して世に出た。
しかしその津田が…。
不審に思った塔馬双太郎が、調べてたどりついた意外な哀しい真相とは?
深い感動の中で浮世絵推理3部作ついに完結。


あらすじも何も確認せずに三作目として購入し読み始めたので、その展開に愕然。
物凄くショックを受けました。
浮世絵推理三部作のラストを飾る作品とのことですが、何とも言い難い読後感です。
| [国内作家:た行]高橋克彦 | 14:48 | comments(0) | - |
北斎殺人事件/高橋克彦
評価:
高橋 克彦
講談社
¥ 700
(1990-07)
ボストン美術館で殺された老日本人画家とは何者か?
一方日本では、謎の生涯を送った浮世絵師葛飾北斎の正体に迫ろうと研究家たちが資料を追う。
北斎は隠密だった?
日本とアメリカを結ぶキイはどの辺にあるのか、またキイを握る人物とは?
浮世絵推理の第一人者の「写楽殺人事件」に続く傑作。
日本推理作家協会賞作。


「写楽殺人事件」に続く、浮世絵ミステリ三部作の第2作目。
浮世絵研究者である津田が、今度は塔馬双太郎と共に「葛飾北斎が幕府隠密であった」という仮説に迫る作品です。
それと、浮世絵コレクションでは世界一とも言えるボストン美術館で老人が殺された事件はどこでつながるのか。
北斎隠密説には写楽ほどの興味を感じない私ですが、そういった個人的興味をプラスしても「写楽殺人事件」より面白かった作品です。
この作品も、すべてを知る人物からの手紙で謎がとける、という形式は同じ。
やっぱりあまり好きではないのですが、前作とは違い事件の主な探偵役は塔馬なので、津田のところに例の手紙が来る流れはそれほど気になりませんでした。
| [国内作家:た行]高橋克彦 | 14:40 | comments(0) | - |
写楽殺人事件/高橋克彦
写楽殺人事件
写楽殺人事件
高橋 克彦

謎の絵師といわれた東洲斎写楽は、一体何者だったか。
後世の美術史家はこの謎に没頭する。
大学助手の津田も、ふとしたことからヒントを得て写楽の実体に肉迫する。
そして或る結論にたどりつくのだが、現実の世界では彼の周辺に連続殺人が起きていて―。
浮世絵への見識を豊富に盛りこんだ、第29回江戸川乱歩賞受賞の本格推理作。


「誰が“東洲斎写楽”なのか」という謎は、様々な媒体で取り上げられ、いまだ結論が出ていなません。
それにミステリと混ぜて迫る本作は、歴史上の謎を解くという知的好奇心とサスペンスの両者にわくわくさせられる作品でした。
文句なしでおすすめできるレベルにあります。
浮世絵や日本史に疎い方でも、主人公の津田と津田の研究に協力する国府の妹・冴子の会話でわかりやすく解説されるので、するっと読めるはずです。
私は小説だということを失念して、作品の中で出された「解答」に納得してしまいそうになりました。
ただ、唯一気に入らないのは、殺人事件等のすべての謎が解明される手法です。
「すべてを知る人物からの手紙」という形式は、徐々に明らかにされる興奮からは対極にあるような解決方法であると私は思います。
もちろん、それ以前に大体のことは読者に披露されているのですし、探偵が「さて」と解決し真犯人が長口上という典型と何が異なるのかと言われれば困るのですが、趣味の問題でしょう。
この部分以外は薀蓄系ミステリ好きの私からすると大満足でした。
| [国内作家:た行]高橋克彦 | 14:03 | comments(0) | - |
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