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砂漠/伊坂幸太郎
評価:
伊坂 幸太郎
新潮社
¥ 780
(2010-06-29)

入学した大学で出会った5人の男女。
ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決……。
共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。
自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。
二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。


はじまりはよくある新入生のコンパだった。
酒の席で出会った北村、鳥井、南、東堂、西嶋の5人は、名字に「東西南北」が入っている面子で麻雀をしようという企画から仲良くなる。
ある日、ナンパ好きの鳥井がトラブルに巻き込まれたことから5人の関係は動き出すが……というストーリーです。

最近伊坂作品を読むと辛いです。
面白いはずだと過度の期待をしてしまうのか、最初がミステリ作品だっただけにそういう方向で読んでしまうせいか、とにかく読後がっかり。
面白い点はもちろんあって、捻った設定や展開の青春小説としてはありなんです。
クスッと笑えてしまうような文もあったりしますし。
ですが、読み終わって全体をみてみると、つい「……で?」と言いたくなってしまう。
私が年をとってきて大学生の青春とやらに関心が持てないのかもしれませんが、それにしたって登場人物が陳腐な印象。
ストーリーにスピード感があればまだしも、淡々としていて、事実そういうものかもしれませんが、読んでいて苦しい。

あと解説で
「西嶋、サイコーーーーっ!」
と冒頭に書かれていてびっくりしました。
格好良い?あれが?
学生時代の付き合いという点を差し引いても、どう考えても真面目に友人関係を築こうという気にはなれません。
あれをもうちょっと一般人に近付けたかな?というぐらいの人間なら大学にいなくもなかった気もしないでもありませんが、だからってそれを格好良いとか最高!だとか感じた記憶はありません。
私が面白味のない人間だというのならそれでもよし。
とにかく私には合いませんでした。
彼の存在がなければこの小説が成立しないのはわかりますが、彼を受け入れてこの作品を楽しく読むことはできませんでした。
残念な一冊です。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:あ行]伊坂幸太郎 | 22:59 | comments(0) | - |
陽気なギャングの日常と襲撃/伊坂幸太郎
嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。
そして天才スリは殴打される中年男に遭遇―-―天才強盗四人組が巻き込まれた四つの奇妙な事件。
しかも、華麗な銀行襲撃の裏に「社長令嬢誘拐」がなぜか連鎖する。
知的で小粋で贅沢な軽快サスペンス!
文庫化記念ボーナス短編付き。


『陽気なギャングが地球を回す』続編。

嘘がわかる男・成瀬が巻き込まれた籠城事件と強盗(『巨人に昇れば、巨人より遠くが見える』)、幻の女を探すことになった演説の達人・響野(『ガラスの家に住む者は、石を投げてはいけない』)、完璧な体内時計を持ち神業の運転技術を持つ女・雪子は差出人不明の劇場招待券の謎を解き(『卵を割らなければ、オムレツを作ることはできない』)、天才スリ・久遠はギャンブルの借金で首が回らなくなった男の危機を救う(『毛を刈った羊には、神も風をやわらげる』)
しかし、それぞれの事件は重なり、ギャングたちは襲撃へと……というストーリーです。
他に短編『海には、逃がしたのと同じだけのよい魚がいる』を収録。

前作の軽さがあまり好みではなかった記憶があったせいか、まったく期待しないで読みましたが、普通に面白かったです。
軽い会話を楽しめたのと同時に、4人の銀行強盗グループの個性的な面々の日常が、ちょっとした事件に繋がっている描き方が好きでした。
最初の4話(第一章)は、初出がそうであるように連作短編ですね。
そのそれぞれが、大きな事件に至るのが、第二章以降。
この形式を最初に確認した際にはバランスが悪いに違いないと思いましたが、これもギリギリのラインで乗り切っているかなと思います。

もちろん前作同様、これぞと言うような派手なオチはないのですが、今回はタイトルからして『日常』ですから、納得の上。
作品の質は前作の方が良いでしょうが、むしろ軽さが進化してエンタテイメントになっている気がします。
くだらないのですが、タイトルにくっついている偽の辞書引用がベタですが、ツボでした。
映画は見ていないのであれこれ言う気はありませんし出来ませんが、より映像化しやすそうな内容だったかな、とも。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:あ行]伊坂幸太郎 | 22:11 | comments(0) | - |
終末のフール/伊坂幸太郎
評価:
伊坂幸太郎
集英社
¥ 660
(2009-06-26)

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。
そう予告されてから五年が過ぎた頃。
当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。
仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。
彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。
家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。
はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?
今日を生きることの意味を知る物語。


連作短編集で
「終末のフール」「太陽のシール」「籠城のビール」「冬眠のガール」「鋼鉄のウール」「天体のヨール」「演劇のオール」「深海のポール」
の計8編を収録。

仙台北部にある団地「ヒルズタウン」を舞台に、終末を前にした人々の連作短編形式の作品です。
小惑星が地球に衝突することがわかって5年、残り時間はあと3年という、一時のパニックが去り、不思議な小康状態にある社会で、目の前に迫る死を見つつどう生きるかが様々な視点から描かれています。
地球(人類)消滅物といえば、科学者だったり政治家だったりする主人公が右往左往して終末から逃れようとして、うまくいったりいかなかったりが王道ですが、ここではごく普通の人々が主人公です。
長い間仲たがいをしていた親子だったり、死を前に妹の復讐を遂げようとする兄弟だったり、擬似家族をあちこちで演じる役者を目指し挫折した女性だったり……。
決して特別ではありません。
生きて行くしかないのだ、という消極的とも言える目標を義務として掲げた、各話共通する何とも言えない雰囲気が良かったです。
設定はSFでしかありませんし、結末も曖昧、物語もどこかおとぎ話ですが、案外日本だとこうなりそうだなぁというリアリティが良いバランスだったかと。
やや淡白かなとも思いますが……。

好きだったのは終末を前に恋人を捜すことにする女性を主人公にした「冬眠のガール」に、天体オタクが登場する「天体のヨール」です。
特に後者の話は好きなのですが、天体オタク・二ノ宮の、最後は「夜で、晴れじゃないと困る」という理由を素敵だと素直に思う一方で、結局ミステリ(的趣向)から離れられない自分の趣味が少し悲しいです。

自分だったらどうするかな、と考えました。
家族と静かに過ごす、という選択肢しか思い浮かばないつまらない人間でした。
そして、是非テレビ中継して欲しいですね!


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| [国内作家:あ行]伊坂幸太郎 | 10:35 | comments(0) | - |
魔王/伊坂幸太郎
評価:
伊坂 幸太郎
講談社
¥ 650
(2008-09-12)

会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。
自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、一人の男に近づいていった。
五年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。
新たなる小説の可能性を追求した物語。


ある日安藤は、自分が考えたことを他人に言わせる、不思議な力が自分にあることに気付く。
その頃、犬養という若い政治家が台頭していた。
衆参同時総選挙が目前に迫る中、安藤は犬養の発言に不安をおぼえるが……というストーリーです。

表題作である「魔王」と、その続編である「呼吸」の中編2作が収録されています。
「呼吸」は「魔王」の5年後、主人公の安藤の弟が描かれています。
安藤弟も、ある不思議な力があることに気付いて……という設定となっています。

私にはあまり面白いとは思えませんでした。
大衆を愚者の集合体と捉える視点があまりにストレートすぎて、しかもそれを隠そうとしないで書いてしまっている点に納得できません。
エンタテイメント作品とするならば、そのあたりは匂わす、あるいは登場人物の一人の考えとして描くべきではないでしょうか。
もちろん主人公の安藤が世間の不穏な空気を感じているという設定ではありますが、著者の言葉に思えるのです。
安藤と安藤弟につながりがありすぎると感じるのも、そのため。
ファシズムや全体主義を嫌悪し、憲法第9条の是非を問う姿勢は別に嫌いではないですが、それと安藤(加えて弟も)の能力とどう絡めてストーリーにするかが問題でしょう。
小説に思想はいらない、とまでは言いませんが……。

政治がテーマなだけにごちゃごちゃ書きたくなってしまいますが、素直に「面白くなかった」が一番です。


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| [国内作家:あ行]伊坂幸太郎 | 08:36 | comments(0) | - |
死神の精度/伊坂幸太郎
評価:
伊坂 幸太郎
文芸春秋
¥ 550
(2008-02-08)
。達張轡腑奪廚貌りびたり¬昌が町や市の名前であり受け答えが微妙にずれていてち納蠅蚤梢佑某┐蹐Δ箸靴覆ぁ宗修修鵑平擁が身近に現れたら、死神かもしれません。
一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。
クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。


連作短編集で
「死神の精度」「死神と藤田」「吹雪と死神」「恋愛で死神」「旅路を死神」「死神対老女」
の計6編を収録。

人の死を扱った作品ではありますが、それが風変わりな“死神”の目線で描かれていることもあって、楽しく読み終わりました。
まず設定が良いですね。
“死神”といっても、全国全世界に何人もいてまるで会社勤めをしているかのように上司がいて報告書を出さなくてはいけなくて、人の死を見極めるという仕事も、あくまで「仕事」でしかありません。
ミュージックが好きで、街のCDショップで長時間視聴している奴がいたら“死神”かもしれない、というのも面白いです。
そして、“死神”といえども調査対象者の死因を知らないのが物語を展開させる要因の一つでもあるのでしょう。
人間味がない主人公も“死神”となれば仕方がありませんし、おかしな受け答えもむしろ笑えます。
重みはありませんでしたが、伊坂作品の中でも嫌いではありません。
最後の「死神対老女」のまとめの入り方はちょっと微妙ですが、うまく読ませてくれていると思います。

好きだったのは「死神と藤田」と「旅路と死神」でしょうか。
どうもバイオレンスな感じなのが好みなようです。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:あ行]伊坂幸太郎 | 10:41 | comments(0) | - |
グラスホッパー/伊坂幸太郎
評価:
伊坂 幸太郎
角川書店
¥ 620
(2007-06)
「復讐を横取りされた。嘘?」
元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。
一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。
それぞれの思惑のもとに――「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。
疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!


妻を殺された鈴木は、犯人に復讐しようと非合法な集団《令嬢》に入り込む。
しかし目的を疑われ二進も三進もいかなくなった矢先に、その犯人が車に轢かれるのを目撃。
騒ぎの中で轢かれた男を押したと思われる「押し屋」という交通事故に見せかけて人を殺す男を追いかける鈴木。
その「押し屋」に遺恨を持つ自殺に見せかけて殺すことができる男・鯨は仕事の後に揉め、ナイフを武器に一家惨殺などの仕事を繰り返す殺し屋・蝉と関わることとなる。
鯨は過去から、蝉は名声と面白さを求め「押し屋」の居場所を探そうとするが……というストーリー。

設定も展開も構成も面白いとは思うのですが、登場人物たちが異常に薄っぺらいです。
解説にあるようにこの作品が「ハードボイルド」として成立するには、もう少し人物描写をきちんとしてくれなくてはいけません。
もしかしたらどんな理由があれど、設定が魅力的であれど、殺人者は殺人者であると読者の感情移入をわざと防いでいるのではないかと思うぐらいに、ペラペラのキャラクタで、読むのが辛かったです。
それ以外の部分は凄く面白いので、余計に残念。
読後感は悪くありません。
というか落ち込む要素がないというか……。
残酷描写があっても何も感じられないせいでしょう。
| [国内作家:あ行]伊坂幸太郎 | 12:30 | comments(0) | - |
チルドレン/伊坂幸太郎
評価:
伊坂 幸太郎
講談社
¥ 620
(2007-05-15)
「俺たちは奇跡を起こすんだ」
独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。
彼を中心にして起こる不思議な事件の数々――。
何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。
ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。


連作短編集で
「バンク」「チルドレン」「レトリーバー」「チルドレン供廖屮ぅ鵝
の計5編を収録。

短い作品でしたが、著者ご本人が“連作短編集のふりをした長編作品”だと言っているだけあって、非常にまとまりがある内容でした。
少し鼻につくことがある著者の倫理観もこれぐらい軽く描いてくれると小気味良いですし、読後感も良い。
著者のファンには物足りなく感じる方もいらっしゃいそうですが、読みやすさで言えばエンタテイメント傾向がより強い「陽気なギャングが地球を回す」(参考)よりも静かで、ミステリ色も強いです。
主役は陣内。
ですが彼が語り手となる話は一作もなく、奇妙な男の様子はすべて他者からの評価です。
それが暖かくて、素頓狂な人物なのに、すっかり好きになってしまいました。

5作のなかで一番好きなのは「イン」
「チルドレン」「チルドレン供廚裡穏遒完成度が高い気もしますが、陣内が父親を吹っ切った手段が判明する、このラストの物語が印象深いです。
| [国内作家:あ行]伊坂幸太郎 | 16:33 | comments(0) | - |
アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎
アヒルと鴨のコインロッカー
アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂 幸太郎

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。
初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。
彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?
そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!
注目の気鋭が放つ清冽な傑作。
第25回吉川英治文学新人賞受賞作。


現在と過去が章ごとに行き来して、少しずつ真相、あるいは「物語」がどうであったのかが描かれていく形式は良かったです。
過去においては動物虐待集団との問題はどこに決着するのかが、現在では「河崎」と名乗る男が何故本屋を襲おうと持ちかけてきたのかその真意はどこにあるのか、という二つの謎が結末へと収束していく様はスピード感がありました。
しかしいまいち、話に盛り上がりがない。
ミステリと思って読むのがよくないのはわかるのですが、落とし所の鮮やかさをついつい期待してしまうのですよね。
「神様を閉じ込めに行こう」という言葉が印象的。

それよりこれをどう映画化するのかが気になります。
| [国内作家:あ行]伊坂幸太郎 | 00:10 | comments(0) | - |
重力ピエロ/伊坂幸太郎
重力ピエロ
重力ピエロ
伊坂 幸太郎

兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。
家族には、過去に辛い出来事があった。
その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。
連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。
そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。
謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。
溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。


強姦という問題に挑んだ物語…という話をあちこちで聞いていたのでどれほど暗い話だろうかと身構えて読んだのですが、そうでもなかったです。
というかストーリーの中心は非常に簡単。
予想通りに進みます。
それに加え、比喩や薀蓄に溢れる登場人物の会話に入り込むことが出来ず、何度放り投げてしまおうかと思ったことか…。
ちょっと期待はずれでした。
さらに、ここにきて著者の倫理観には賛同するものの、社会的にはそれはないだろうという感じになってきました。
もともとこの傾向は色濃いのですが、それを踏まえつつ異なった方向に結末を持っていけば、ある種のやるせなさが生まれたりするのではないでしょうか。
そういう意味でも納得できかねる作品でした。

ファンには嬉しい、「オーデュボンの祈り」と「ラッシュライフ」とのリンクあり。
| [国内作家:あ行]伊坂幸太郎 | 00:05 | comments(0) | - |
陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎
陽気なギャングが地球を回す
陽気なギャングが地球を回す
伊坂 幸太郎

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。
この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。
せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!
奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。
映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。


軽い。
とにかく軽くて、読者に「楽しんで下さい」と言わんばかりに提供された娯楽作品。
そういうことを頭に置いて読み始めると良いかと思います。
むしろ頭空っぽでページを開いて下さい。
…と言いながらそれができなかった私は素直に楽しめませんでした。
笑わそう、楽しませよう、という作者の意図が前面に出ると小説だけでなく映画なんかでも私は引いてしまうのです。
むしろ自然にクスッと笑える方がいい。
また、ミステリやサスペンスとしてのカタストロフィーが大きい作品が好きだ、何かしら心に残る作品しか認めないという方にはおすすめしませんね。
面白くなかったと聞かれれば面白かったと答えざるを得ないのですが、胸を張っては言えないラインでした。
伊坂作品にある筋の通った思想は、むしろ主人公は世間で言う「犯罪者」の方がしっくりくるのかもしれないと思い始めた作品。
| [国内作家:あ行]伊坂幸太郎 | 13:30 | comments(0) | - |
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