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手焼き煎餅の密室/谷原秋桜子
評価:
谷原 秋桜子
東京創元社
¥ 756
(2009-08-30)

親友・直海の祖母の家を訪ねたら、台所に見知らぬ少年が忍び込んでいた!
煎餅を盗もうとしていた彼は、家主に見つかり慌ててとんでもない行動に…(表題作)。
美波の家の隣に建つ洋館に住む水島のじいちゃんは、身近で起こる様々な事件の真相を、聞いただけでズバリ言い当てる。
表題作を含む五編収録の、ライトな本格ミステリ短編集。
大人気「美波の事件簿」シリーズ、前日譚。


美波の事件簿シリーズ第4弾。

短編集で
「旧体育館の幽霊」「手焼き煎餅の密室」「回る寿司」「熊の面、翁の面」「そして、もう一人」
の計5編を収録。

シリーズ初の短編集にして、主人公の女子高生・美波は中学生、探偵役の大学生・修矢は高校生と、過去編となっております。
ということで美波と修矢は出会っていないのですが、第一作目「天使が開けた密室」ではすでに亡くなっている(であるから主人公二人は出会うわけですが)”水島のじいちゃん”が探偵として全編に登場し、主人公以下の登場人物たちを繋げてくれています。
この安楽椅子探偵の水島氏が良いキャタクタでした。
元がライトノベルで登場人物が若いだけに、テンポの良さや読みやすさはさすがという感じでしたが、せっかくの凝った伏線や謎が軽さに紛れてしまう面もありました。
そこが水島氏に押さえられて、程良い具合になっていたかと。
このシリーズは自称探偵がいっぱいいて、それぞれの推理が組み合わされつつ謎が最後に明かされる(明かすのは修矢なので、彼を「探偵役」と書きました)形式なのですが、それが少し鬱陶しい私としては、まだ出会っていないバラバラの登場人物たちを繋ぐ点というだけでなく、水島氏はホッとさせられる設定でした。

シリーズ読者としては、過去編とあって、楽しく読ませていただきました。
本編とそれほど変わらない年齢設定ですが、登場人物たちがどことなく幼いのが良いです。
また、書き下ろしの「そして、もう一人」ではクスリとしました。
全体の謎を解いてみせるだけでなく、水島氏大活躍です。

一番好きなのは「回る寿司」でしょうか。
私が世間知らずなだけかもしれませんが、その発想はなかったですね。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:た行]谷原秋桜子 | 11:45 | comments(0) | - |
砂の城の殺人/谷原秋桜子
評価:
谷原 秋桜子 (ショウコ)
東京創元社
¥ 819
(2007-03-10)
行方不明の父親を捜すため、倉西美波はアルバイトに励んでいる。
冬休み目前、今度は廃墟専門カメラマンの撮影助手を務めることになった。
しかし、向かった先でミイラ化した死体を発見!
しかもそれが、長年行方が知れなかった雇い主の母親だというから……。
この発見を契機に、崩れ落ちそうなその廃墟で、次々と人が死んでいく。
筆者渾身のシリーズ第三弾。
新作書き下ろし長編。


行方不明の父親を捜すためにアルバイトに励む主人公が事件に巻き込まれるシリーズ第3弾です。
今回は書き下ろし長編で、ボリュームたっぷり。
それも父親捜しの助走部分が含まれているためで、そのため事件は「嵐の山荘」モノで凝っているのですが、シリーズ途中の印象が強いです。
それに自称探偵がたくさんいて、ちょっと疲れました。
| [国内作家:た行]谷原秋桜子 | 16:20 | comments(0) | - |
龍の館の秘密/谷原秋桜子
龍の館の秘密
龍の館の秘密
谷原 秋桜子

行方不明の父親を捜すため、倉西美波はアルバイトに励んでいる。
今回は、「立っているだけで一日二万円」の仕事。
でもバイト先での宴会の末、たどり着いた「龍の館」で、またもや殺人事件が勃発!
被害者はなぜ溺死する寸前になるまで助けを求めなかったのか?
『天使が開けた密室』で注目を浴びた著者が放つ、清新な本格ミステリ第二弾。
未発表短編「善人だらけの街」を併録。


父親探しの資金集めにいそしむ女子高生・美波のシリーズ第2弾。
これも富士見ミステリー文庫からの復刊です。
今回もまた胡散臭いアルバイトを引き受けてしまって、何故か京都まで行ってしまったうえに殺人事件に巻き込まれます。
前回が密室殺人なら、今回は館モノ…と言いたいところですが、そこまでのものではありません。
トリックや謎解き部分、人間関係の複雑さは1作目より凝っていて、より本格らしくなっており私は好きですが、やはりライトです。
キャラクタの造形もいかにもで(前回に続き警察のオジサンが嫌〜な奴なのが笑えます)妙な奴だらけなのが気になる方もいるかもしれません。
2作目より恋愛要素多め。
| [国内作家:た行]谷原秋桜子 | 22:33 | comments(0) | - |
天使が開けた密室/谷原秋桜子
天使が開けた密室
天使が開けた密室
谷原 秋桜子

行方不明の父親を捜すため、倉西美波はアルバイトに励んでいる。
そのバイト先で高額の借金を負うハメになり困惑していたところ、「寝ているだけで一晩五千円」というバイトが舞い込んだ。
喜び勇んで引き受けたら殺人事件に巻き込まれて…。
怖がりだけど、一途で健気な美波が奮闘する、ライトな本格ミステリ。
期待のシリーズ第一弾!
短編「たった、二十九分の誘拐」も収録。


富士見ミステリー文庫で発売されていたシリーズの復刊。
行方不明の父親を探しに行く資金稼ぎに忙しい主人公・美波は、素直でいい子なのですが、逆に考えれば考えなし。
そんな美味しいバイトあるわけないよ…という皆が突っ込みをいれたくなる仕事に行き、殺人事件に巻き込まれてしまいます。
非常にライト。
語り手が女子高生という設定なので、そんな老成されても気持ちが悪いですが、ライトノベルに慣れていない方は読みすすめるのに苦労されるかもしれません。
でも素材は古典的な密室殺人。
長編というより中編の量に、シリーズ第1作の説明が多いこともあって、謎解きはストレートで物足りない感じもしますが、雰囲気の明るさと読みやすさでそこはカバー。
短編も好きです。
「ライトな本格ミステリ」という言葉通りの作品でした。
| [国内作家:た行]谷原秋桜子 | 22:21 | comments(0) | - |
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