スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
これは王国のかぎ/荻原規子
最低最悪の誕生日。
泣き疲れて眠って目覚めたら、そこはチグリスの河口だった!
不思議な力を持つマ魔神族として、見知らぬターバンの青年と旅することになった「あたし」。
荒れ狂う大海原、灼熱の砂漠。
辿り着いた都では王家の騒動に巻き込まれ……。
アラビアンナイトの世界に飛び込んだ少女の、恋と冒険の物語。


初恋は叶わないというけれど、まさか宮城が親友のリコと付き合いだすとは思いもしなかったひろみ。
誕生日に二人の初デートのお土産をプレゼントと貰ったひろみは、泣き疲れて寝てしまった。
そして奇妙な音と共に目覚めると、目の前にはターバンを巻いた男の子。
自分は首だけ。
一体ここはどこなのか……というストーリーです。

主人公の女の子が異世界に入り込むファンタジーといえば、私がすぐに思い浮かぶのは折原みとの「アナトゥール星伝」シリーズ。
完結したのかどうかも定かではないわけですが、小学生の頃好きだったなぁと思い出に浸りながら読みました。

この作品が前述のものと違って面白いのは、主人公が「主人公」ではないこと。
魔神族(ジン、つまりランプの精)として異世界に入り込んだ彼女は、立場的に「困難を乗り越えて王子様の愛や王国の平和を得る」存在ではありません。
不死身のようであり魔法が使えたり空が飛べたり火が出せたりと、失恋にむせび泣く15歳少女がそんな存在になれたらさぞや面白いだろうという設定は、しかし助けを必要とする「物語の主人公にふさわしい誰か」の側でしか生かされないということでもあります。
結果、お決まりのハラハラドキドキはないかわりに、物凄く新鮮でした。
これはこれでありです。
まとめ方に苦笑させられましたが、少女向け小説としては1冊でまとまっていて良い作品ではないかと思います。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:あ行]荻原規子 | 20:53 | comments(0) | - |
西の善き魔女〈8〉真昼の星迷走/荻原規子
西の善き魔女〈8〉真昼の星迷走
西の善き魔女〈8〉真昼の星迷走
荻原 規子

再会を誓い、ルーンは世界の果ての壁を目指して南へ、フィリエルは北極の塔へ。
吟遊詩人に導かれ、それぞれの危険すぎる旅がはじまった―。
「氷の都」で彼らを待ち受けるのは、「真昼の星」を目とする賢者。
女王の血を引く少女の勇気が、今、世界を変える!
傑作長篇ファンタジー、ついに完結。


これで完結ですが、ノベルス版では外伝だったもののようです。
これにて大ハッピーエンド!という内容でした。

ようやく全編、読み終わりました。
物凄くバランスが悪い作品でした。
本編と外伝の流れがちぐはぐで、設定はしっかり作ってあるのだから、もうちょっと最初から重厚な作りに出来なかったのか疑問でなりません。
いえ、この少女小説のノリは保ったままでも、最初から全7〜8巻ぐらいで、大きな話に出来なかったのか。
嫌いではないだけに、残念です。
| [国内作家:あ行]荻原規子 | 22:12 | comments(0) | - |
西の善き魔女〈7〉金の糸紡げば/荻原規子
西の善き魔女〈7〉金の糸紡げば
西の善き魔女〈7〉金の糸紡げば
荻原 規子

もうすぐ八歳になる少女フィリエルの「家族」は、天文台に住む父親のディー博士と、お隣りのホーリー夫妻。
住民四人のセラフィールドに、ある日おかしな子どもがやってきた。
自分の殻に閉じこもり数列を唱え続ける少年ルーン。
とまどいながらも徐々に心を通わせていく二人…運命の出逢いを描く、四つの季節の物語。


外伝です。
フィリエルとルーンの出会いを描いた過去編+αという感じの作品でした。
というかそれだけ。
あまり目新しい事実が明らかになるわけではありません。
フィリエルは8歳の時もやっぱりフィリエルですし、ルーンは最初は精神的に追い詰められているシーンもあるものの、本質はまったく変わらない。
2人の関係がどう始まったのかに、凄く興味のある方には面白いとは思いますが、これは私にはあまりぱっとしませんでした。
2人が出会っての1年が描かれる四章とは別に、「現在」の2人が出てくる断章はほのぼのさせられて良かったんですけどね。
| [国内作家:あ行]荻原規子 | 22:08 | comments(0) | - |
西の善き魔女<6>闇の左手/荻原規子
西の善き魔女VI- 闇の左手
西の善き魔女VI- 闇の左手
荻原 規子

「世界の果ての壁」の謎を追うルーンとフィリエル、ユニコーンを駆り竜退治に赴くユーシス。
彼らが辿り着いた南の地には、東の帝国の侵略軍が―グラールの危機に、フィリエルは女王と対峙するため聖神殿へ乗り込む。
賢者とは?吟遊詩人とは?
わらべ歌や童話に隠された「世界」の秘密がついに明かされる。


物凄く間をあけて読んだので、前の話を半ば忘れておりましたが(話はわかるが、カタカナの名前を憶えていなかった)本編最終巻。
いわゆる、この世界の秘密というやつは吟遊詩人が出てきたあたりで予想がついていたのですが、そのまま特に決着するでもなく終了。
「そのまま2人は幸せになりました。めでたしめでたし」の途中だと、はっきり作中で宣言されては仕方がありませんね。
最後まで甘いままでした。
| [国内作家:あ行]荻原規子 | 20:57 | comments(0) | - |
西の善き魔女〈5〉銀の鳥プラチナの鳥/荻原規子
西の善き魔女〈5〉銀の鳥プラチナの鳥
西の善き魔女〈5〉銀の鳥プラチナの鳥
荻原 規子

「西の善き魔女の名において、ブリギオンの侵攻を止めた者をこの国の女王に」女王選びの課題を受けた十六歳のアデイルは、東の帝国ブリギオンの狙いを探るため、親友と共に隣国トルバートに向かう。
侍女に変装し、砂漠の向こう、オアシスの街へ。
異国の王宮で異教徒の巷で、アデイルを待ち受ける危険な罠とは―!?
長篇ファンタジー東方冒険篇。
ノベルス版「外伝2」を改題。


ノベルスでは外伝だったお話を文庫では時系列順にして5巻で発売したようです。
これはアデイルが主人公。
これ一冊での完成度は結構高め。
「危険な罠」がさほど危険に思えないのは、もう作風だと思うことにしました。
私は文庫で読んでいるので、当然4巻の次にさらっと読んでしまったのですが、本編終了後に読んでも良かったかな、とも思います。
| [国内作家:あ行]荻原規子 | 00:01 | comments(0) | - |
西の善き魔女〈4〉世界のかなたの森/荻原規子
西の善き魔女 4- 世界のかなたの森
西の善き魔女 4- 世界のかなたの森
荻原 規子

竜の被害に悩む隣国の要請を受け、伝統ある竜退治の騎士がグラールを発った。
あかがね色の髪の乙女フィリエルは騎士を守ろうと心に誓い、ひそかに後を追う。
しかし胸の奥には消えた幼なじみルーンへの想いが秘められていた。
…母国のはるかに南の土地で、竜騎士団とフィリエルが出会ったものとは!?
長篇ファンタジー、南方冒険篇。


なんだか妙な感じになってきたフィリエル(とアデイル)です。
恋する乙女は強いってことでしょうか。
何気にルーンも格好良いし、おとぼけユーシスは相変わらず私の中では印象薄なんですが活躍しているようですし、トントン拍子。
ですが、ユニコーンの子供が懐いてしまう点や、世界の果ての壁のお話、吟遊詩人の意味深な言動あたりで「同じような設定のファンタジーがあったような」という既視感に襲われてしまった4巻でした。
| [国内作家:あ行]荻原規子 | 23:52 | comments(0) | - |
西の善き魔女〈3〉薔薇の名前
西の善き魔女〈3〉薔薇の名前
西の善き魔女〈3〉薔薇の名前
荻原 規子

幼なじみルーンと自分の身を守るため、フィリエルは女王候補アデイルと共に王宮へ上がる。
光輝く宮殿に渦巻くのは、派閥のかけひき、冷酷な謀りごと。
持ち前の勇気と伯爵家の協力で、フィリエルは王宮の光あたる場所を得ようと奮闘するが、ルーンは彼女に背を向けて闇へと姿を消してしまう…。
胸躍る長篇ファンタジー、波乱の第三巻。


舞台は王宮へ。
あらすじほど「冷酷な駆け引き」は存在せず、お話自体はフィリエルとルーンの関係まっしぐら。
暗殺という非常に暗いネタもさらっと流しているように思えるのは、やはり「女の子向け」だからでしょうか。
この設定だといくらでもダークな路線で書けるとは思いつつ、この甘さが好ましくなってきました。
最初から思っていたのですが、作中に使われる童話は結構効果的だと思います。
というか好きですね。
| [国内作家:あ行]荻原規子 | 23:46 | comments(0) | - |
西の善き魔女〈2〉秘密の花園/荻原規子
西の善き魔女〈2〉秘密の花園
西の善き魔女〈2〉秘密の花園
荻原 規子

幼なじみのルーンの安全を守るため、フィリエルは、伯爵と女王候補アデイルに力を貸すことを約束。
貴族の娘としてふるまうのに必要な教育を受けるべく、修道院附属学校に入学する。
しかし平和に見えた学園は、乙女たちの陰謀が渦巻く場所。
フィリエルは初日から生徒会の手荒い歓迎を受けることに……。
胸躍る長篇ファンタジー第二巻。


全寮制女子学校で権力を振るう生徒会やいじめ、学園祭じみたお祭りに舞台劇、剣での決闘、果ては女装に白馬の王子様と、ここにきて1巻ではかすかに感じられた正統派ファンタジーらしさが一転、少女漫画に。
この設定も笑って許せるのは、もちろんそれを覚悟し受け入れるだけの考えが私にあるということもあるでしょうが、第一に著者の筆力のおかげでしょう。
2巻まで読めたならたぶん最後まで楽しめます。
ですが、ここで嫌になったのなら「合わない」という悲劇も。
| [国内作家:あ行]荻原規子 | 23:38 | comments(0) | - |
西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女/荻原規子
西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女
西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女
荻原 規子

舞踏会の日に渡された、亡き母の首飾り。
その青い宝石は少女を女王の後継争いのまっただ中へと放り込む。
自分の出生の謎に戸惑いながら父の待つ荒野の天文台に戻った彼女を、さらなる衝撃が襲う。
―突然の変転にもくじけず自分の力で未来を切りひらく少女フィリエルの冒険がはじまった。
胸躍る長篇ファンタジー、堂々開幕。


本格派ファンタジーを想像したらがっかりします。
最初に断言。
これは少女向け小説です。
ご本人も「本を読む女の子向けに」とおっしゃっているように、重厚さを要求するのは酷でしょう。
ですが、そう考えて読んでいけばそれなりに楽しめる内容です。
私のように少女と申せばJAROに訴えられるような年頃であっても、過去にコバルト文庫のようなジャンルのものを好んで読んでいた過去があれば、読めるかと。
1巻は主人公・フィリエルが伯爵家の駒に成ることを呑むまで。
しかし善良で儚げなお姫様として登場したアデイルがとんでもない食わせ者でおかしいやら悲しいやら…。
| [国内作家:あ行]荻原規子 | 23:21 | comments(0) | - |
| 1/1PAGES |