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からくりアンモラル/森奈津子
初潮を迎えた自分の身体に苛立ちを覚える秋月は、妹の春菜になつくロボット・ヨハネが子犬をかわいがる様子を見て、ちょっとした悪戯を思いつくが……ペットロボットを介した性と生の目覚めを描いた表題作、タイムトラベルした少女が自我の認識を獲得する「あたしを愛したあたしたち」、セクサロイドが語る波瀾の生涯「レプリカント色ざんげ」ほか、性愛SF9篇。
日本SF大賞ノミネートの、切なく凛々しい傑作短編集。


短編集で
「からくりアンモラル」「あたしを愛したあたしたち」「愛玩少年」「いなくなった猫の話」「繰り返される初夜の物語」「一卵性」「レプリカント色ざんげ」「ナルキッソスの娘」「罪と罰、そして」
の計9編を収録。

少女小説ではない著者の作品を読むのは「西城秀樹のおかげです」以来の2冊目ですが、こちらはあまり笑いがありませんでした。
表題作で冒頭の「からくりアンモラル」で主人公の秋月が初潮を迎えた際の情けない気持ちや、ペットロボットへの悪戯の結果あたりの慟哭が非常によくわかってしまって、登場する少年少女たちに妙な感情移入をしてしまったせいかもしれません。
それで作品への評価が高まったかというとそうでもないというか……。
馬鹿馬鹿しく笑い飛ばせるなかでの性描写ならば良かったのですが、こうもストレートに描かれると個人的には微妙です。
切ないと感じられれば良かったのでしょうが、それも少し外れ気味。
どうも著者の筆だと泣けません。
その中でも面白いと思ったのは、自身の性的欲望をエネルギーにタイムトラベルをする主人公を描いた「あたしを愛したあたしたち」と、記憶が一日限りでリセットされる娼婦人形に恋した青年の「繰り返される初夜の物語」の設定ですね。
もちろん表題作もストレートに好きです。
ただ、SFかどうかと言われるとちょっと疑問が残る短編集でした。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:ま行]森奈津子 | 21:27 | comments(0) | - |
西城秀樹のおかげです/森奈津子
西城秀樹のおかげです
西城秀樹のおかげです
森 奈津子

「ありがとう、秀樹!わたくしとお姉様は、あなたのことを決して忘れませんわ」
―謎のウイルスにより人類が死滅した世界で、ひとりの百合少女の野望を謳いあげる表題作、前代未聞のファーストコンタクト「地球娘による地球外クッキング」、1979年を舞台にした不条理青春グラフィティ「エロチカ79」ほか、悩める人類に大いなる福音を授ける、愛と笑いとエロスの全8篇。
日本SF大賞ノミネートの代表作、待望の文庫化。


短編集。
「西城秀樹のおかげです」「哀愁の女主人、情熱の女奴隷」「天国発ゴミ箱行き」「悶絶! バナナワニ園!」「地球娘による地球外クッキング」「タタミ・マットとゲイシャ・ガール」「テーブル物語」「エロチカ79」
の計8編。

笑いの許容範囲が狭い方はご遠慮下さい。

私は腹が捩れるかと思うぐらい心の中で大爆笑しながら読みました。
森奈津子という作家さんは、元は少女小説作家(中学生の頃読んでいました)で、ご自身がバイセクシャルだということを宣言。
以来レズ小説を書いているわけです(もちろん全作品それではないですが)
この短編集もレズ小説の面が強いものの、きっちりSF作品でもあること、そしてあまりのアホエロぶりにかなり楽しめました。
「哀愁の女主人、情熱の女奴隷」での掛け合いに笑い、「天国発ゴミ箱行き」での自身描写の酷さに笑い、「テーブル物語」のあんまりな商法に笑い、…いやあかなり好きなようですね、私。
レズビアンであることやエロがきつめであることから、決して万人受けはしないと思いますが、うまい作品であることは事実だと思っています。
| [国内作家:ま行]森奈津子 | 21:02 | comments(0) | - |
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