スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
さよならペンギン/大西科学
塾講師の南部観一郎は、今日も好意を寄せる谷一恵の誘いを断り、ペンダンと共に自分たちの同類を捜しに夜の街を彷徨った。
ペンギン姿の似合うペンダンは口の減らない奴だが、頼りになる相棒でもある。
その日、ふとした隙にペンダンを襲った黒い闇の男こそは、長い間探していた彼らの同類に違いなかった。
そう、この世界の観測者である南部は、延長体であるペンダンと共に1500年以上生きる存在だったのだ――。
哀愁の量子ペンギンSF


1500年の時を生きてきた南部は、塾講師という隠れ蓑の下で、自分と同じ生き物を相棒であるペンダンと探していた。
ペンダンは家ではペンギンの姿で、外出する際は南部の娘のような幼女の姿で、歩きまわる。
教え子たちの進学先も決定し落ち着いた頃、繁華街を歩いていた二人は彼らの同類と思われる黒い男に襲われるのだが……というストーリーです。

「哀愁の量子ペンギンSF」という謳い文句は良くできていて、そして間違いでしょう。
少なくとも私が想像したストーリーとはまったく違って、びっくりしました。
設定は面白いのに、味付けがまさか戦闘だとは思ってもみなかったので、1500年生きるという“世界の観測者”たる主人公とその連れであるペンダンが同類とみられる男に襲われた後の展開にぽかーんとしてしまいました。
また、1500年も生きているくせにナイーブな主人公に、感情移入できず。
すべての出来事を記憶できるわけがない――という点はミソではありますが、もう少ししたたかでも良いのではないかと思います。
そして一番の問題はペンギン。
ペンギンではなく、ほぼ幼女な状態に、悲しくなりました。
確かに中年男がフンボルトペンギンを連れて歩くよりは、娘とおぼしき幼女と一緒の方が良いのでしょうが……。
しかし、一番の問題点は文章が下手なこと。
誰の発言かわからないような会話場面は、苦痛です。
アイデアが面白いだけに(SFとはまったく思いませんでしたが)残念。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:あ行]大西科学 | 22:40 | comments(0) | - |
| 1/1PAGES |