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風の歌、星の口笛/村崎友
地質学者ジョーたちは、かつて地球人が建造した人工惑星プシュケを目指していた。だが、250年の時を経て辿り着いた彼らが見た光景は、砂漠化し、滅びてしまった星(プシュケ)だった。
しかも、出口のない建物の中には天井に張りついた死体のような痕が……。
プシュケは何故滅びてしまったのか?
そして出口のない密室で何が起こったのか?
壮大なスケールのトリックと時空を超えた悲哀の物語を描き、ミステリ界を騒然とさせた第24回横溝正史ミステリ大賞受賞作。


私立探偵のトッドは、絶対に死ぬはずのないロペット――本物の動物そっくりの機械生命体が「死んだ」と、同じビルに住む少女から聞かされる。
生命や生活のすべての管理を司る完全であるはずの《マム》に一体何があったのか。
ジョーは地球を飛び立ち、二百五十年ぶりに目覚めた。滅びゆく地球を救うために、かつて先人が旅立ち、地球文明そのままに作り上げた人工惑星に降り立つためだった……というストーリーです。

第24回横溝正史ミステリ大賞受賞作です。
2007年10月に出版された当時に購入したものの、その存在すら忘れておりました。
たまには本棚の整理もしてみるものです。

読み出してみれば、何故に数ページでこの作品を放り出したかを簡単に思い出しました。
SF(設定)のくせに文章が下手なんです。
(私にはSF作品は文章が上手くないといけない、という偏見があります)
読みやすいと言えなくもないですが、重厚さのかけらもない。
受賞した賞が賞ですから、著者が目指したのは確かにミステリの要素が強い物語なのでしょうが、文章と魅力のないキャラクタばかり気になって、そこを楽しむ気すら起きません。
しかもトリックを、私程度の読者にすぐに思いつかせるとは……。
いえ、トリックは面白いんですよ。
ただ、ミステリというのは、例え使い古された謎でも見せ方一つでいくらでも傑作になりうるものだと思います。
逆もまたしかり。
残念ながら、この作品は後者だと思ってしまいました。

最初からSF風ファンタジーだと思って読めば、まあこんなものかなと思えたかもしれません。
何故これが横溝正史ミステリ大賞なのか、これが最大のミステリではないでしょうか。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:ま行]村崎友 | 10:31 | comments(0) | - |
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