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サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ/大崎梢
「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」――若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に名乗りを上げた成風堂だが……。
駅ビルの六階にある書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵のコンビが、書店に持ち込まれるさまざまな謎に取り組んでいく。
表題作を含む五編を収録した人気の本格書店ミステリ、シリーズ第三弾。


「成風堂書店事件メモ」シリーズ第3弾。

短編集で
「取り寄せトラップ」「君と語る永遠」「バイト金森くんの告白」「サイン会はいかが?」「ヤギさんの忘れもの」
の計5編を収録。

前作で激しくガッカリしてしまったせいで、何の期待もせずに読みましたが……やはり短編は落ち着きますね。
著者の長編が私と「合わない」かどうかは、もう何作か読む必要があるかと思いますが、短編の軽やかな語り口と、本屋を舞台にしたが故の小道具の数々は素敵です。
実は詰めが甘い気がしても、短編ならサラッと読めますからね。

今回は表題作が印象に残った以上に、こういうテーマに弱いんだよなぁ私、という「君と語る永遠」が好きです。
成風堂に職場見学にやってきた小学生がメインの事件です。
サラッとと言いつつ、リアルにこんな事件が小学生であったら普通にトラウマになりそうな感じもありますが、綺麗にまとめられているかと。
あと、ちょっとノリが違う「バイト金森くんの告白」もいい。

そして、この5編すべて、タイトルが好みでした。
そういう短編集にあたると幸せです。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:あ行]大崎梢 | 01:43 | comments(0) | - |
晩夏に捧ぐ―成風堂書店事件メモ(出張編)/大崎梢
駅ビルの書店で働く杏子のもとに、長野に住む元同僚・美保から手紙が届いた。
彼女の勤める地元の老舗書店に幽霊が出るようになり、おかげで店が存亡の危機にあると知らされた杏子は、アルバイトの多絵と共に信州へ赴いた。
だが幽霊騒ぎだけでなく、二十七年前に老大作家が弟子に殺された事件をめぐる謎までもが二人を待っていて……。
人気の本格書店ミステリ、シリーズ初長編。


「成風堂書店事件メモ」シリーズ第2弾。

駅ビルにある書店・成風堂で働く書店員の杏子は、視点が面白いアルバイトの多絵と共にちょっとした事件の謎を解いてきていた。
そのことを知った昔の同僚から、SOSの手紙が届く。
書店マニアの杏子が憧れる老舗書店が巻き込まれた騒動を解いて欲しい、そんな内容に心ひかれた杏子は多絵と共に長野まで足を伸ばすことにするが……というストーリーです。

これは期待外れでした。
もともと速読気味の私が、途中で読むのをやめようかなと思うことはめったにありません。
シリーズ作品であることが唯一の救いでした。
まず導入部分が長い。
ミステリですから伏線は山ほどあって当然、ドンと来い!ですが、これは冗長なだけ。
やっと事件らしくなってきたかと思う頃には疲れていました(これが「途中で…」の原因かと)
その事件も「え?これだけ?」という感じで……。
納得できません。

もともと短編からはじまったシリーズを長編化したことで色々と無理が生じているのかもしれませんが、同じ著者の長編作品も前フリが長くてイライラさせられたことを考えると、そういう作風なのかも。
とにかく、シリーズ作品を追いかける以外でこの本を読む必要はないと思います。
申し訳ありませんが、素直な感想。

しかし、もともと語り手の杏子は事件解決にはあまり興味がなかったのですから(目的は老舗書店見学)、それに合わせた時間経過をしていると考えられないこともない気がしてきました。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:あ行]大崎梢 | 01:29 | comments(0) | - |
片耳うさぎ/大崎梢
評価:
大崎 梢
光文社
¥ 600
(2009-11-10)

小学六年生の奈都は、父の実家で暮らすことになった。
とんでもなく大きくて古い屋敷に両親と離れて。
気むずかしい祖父に口うるさい大伯母。
しかも「片耳うさぎ」をめぐる不吉な言い伝えがあるらしいのだ。
頼りの中学三年生さゆりは、隠し階段に隠し部屋と聞いて、張り切るばかり――二人の少女の冒険が“お屋敷ミステリー”に、さわやかな新風を吹き込む。


家庭の事情で父親の実家に居候することになった蔵波奈都は、“蔵波屋敷”と呼ばれる古めかしい家にどうしても慣れない。
それなのに母方の祖母の具合が悪く、母は実家から週末まで帰宅できない。
父親はシンガポール。
恐怖に震える奈都に、同じクラスの男子が「ねえちゃんを紹介してやろうか?」と言う。
さゆりという少女は古い家に興味があり、屋敷に是非遊びに行きたいと言っているらしい。
藁にもすがる気持ちで彼女を紹介してもらう奈都。
そして二人の出会いから屋敷には秘密があることが判明してくる。
“片耳うさぎ”とは一体何なのか……というストーリーです。

古い屋敷と一族、昔話を背景に、しかし横溝的ではないどこかほのぼのした雰囲気の作品でした。
それは時代や死人の数や主人公の違いだけでなく、著者のテイストなのでしょうね。
私は横溝も大好きですし、横溝的な作品も大歓迎ですが、すぐにそういう方向に行く方が楽だろうと想像できるだけに、得難い個性だと思います。

しかし好みかどうかは別問題。
微妙に話に入りこめませんでした。
主人公の女の子が小学6年生というには、言動に納得できない点があることや、あちこちにひっかかりがあるんです。
それに、どうせならもっと派手にできないかと考えてしまうのですから……性でしょうね。
加えて、構成のバランスが悪い気が。
感想を書くにあたってもう一度読み直したのですが、とことん「惜しい」感じです。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:あ行]大崎梢 | 23:59 | comments(0) | - |
配達あかずきん 威風堂書店事件メモ/大崎梢
「いいよんさんわん」――近所に住む老人から託されたという謎の探求書リスト。
コミック『あさきゆめみし』を購入後失踪した母を捜しに来た女性。
配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真……。
駅ビルの六階にある書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵が、さまざまな謎に取り組んでいく。
本邦初の本格書店ミステリ、シリーズ第一弾。


「威風堂書店事件メモ」シリーズ第1弾。

短編集で
「パンダは囁く」「標野にて 君が袖振る」「配達あかずきん」「六冊目のメッセージ」「ディスプレイ・リプレイ」
の計5編を収録。

本屋を舞台に、店員を探偵役と語り手に起用した、日常の謎系ミステリです。
あっさり、さっぱりした語り口で非常に読みやすい作品でした。
ですが、その作風故にか、物足りなさも。
本への偏執的な愛着といったようなアクがもう少しあっても良いのではないか、語り手の杏子はともかくエンタテイメント性を高めるには実質探偵役のアルバイトの多絵にわかりやすい性格上の味付けがあっても良いのではないか……等々思ってしまいます。
そういう意味では、表題作に登場する別のアルバイトの存在は良いですね。

ただ、書店業務と謎が違和感なく絡んでいる点は良いです。
こういう業務もあるんだ、というような発見もあって、目新しかったです。

好きなのは恋愛が絡む2編、「標野にて 君が袖振る」「六冊目のメッセージ」でしょうか。
特に「六冊目のメッセージ」はありがちですが、それが好きです。
ミステリ・謎でありがちだとがっかりするのですが、恋愛がメインとなるとそれが嬉しくなるのは何故でしょうね。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:あ行]大崎梢 | 14:51 | comments(0) | - |
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