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密室の鎮魂歌/岸田るり子
評価:
岸田 るり子
東京創元社
¥ 735
(2008-05-10)
ある女流画家の個展会場で、『汝、レクイエムを聴け』という作品を見た一人の女が、失踪した自分の夫の行方をこの画家が知っているはずだと主張する。
5年前のその失踪事件は謎に満ちていた。
そして、その現場だった家で起きた密室殺人。
さらに密室殺人は続く。
問題の絵に隠された驚くべき真実!
魅力的な謎といくつもの密室に彩られた第14回鮎川哲也賞受賞の傑作本格ミステリ。


デザイナーの麻美は、5年前に夫を失踪して以来精神が不安定な友人・由加を連れて、美大時代の同級生で画家として成功した新城麗子の個展に訪れていた。
そこで由加は『汝、レクイエムを聴け』という麗子の代表作を前に、この画家が夫の居場所を知っているはずだと叫ぶ。
単なる勘違いかと思っていた麻美は、しかし失踪事件の起きた家で密室殺人が起こり、無視できない状況に……というストーリーです。

密室殺人事件が連続するという胃もたれしそうな展開の小説ですが、ミステリよりサスペンス寄りなこともあって、あっさり読み終えることができました。
やや最後が急ぎ足な点と、一人称が固定されていないことが気になりましたが、特に後者は私の好みの問題なので、水準以上に読ませてくれていると思います。
文句をつけてしまった語り手ですが、物語の雰囲気に女性一人称自体はよく合っていて、不安な感じが出ていました。
雰囲気のある作品です。
それだけにオチのつけ方にもうちょっとひねりが欲しかったと思ってしまうのは酷なのでしょうか。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:か行]岸田るり子 | 15:53 | comments(0) | - |
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