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鎮火報―Fire’s Out/日明恩
「熱い消防馬鹿なんか真っ平御免」と言い放つ、二十歳の新米消防士・大山雄大。
だが、外国人アパートを狙う連続放火事件の消火にあたったことを境に、少しずつ変化が起こる。
真相に迫るうちに気づかされるのは、選んだ道の正義と誇り、そして消防士だった亡き父の思い。
一人の消防士の成長を描いた傑作長編。


殉職した父も元消防士というとまるで尊敬し継いだようだが、現場なんて真っ平ごめん、早く事務職にうつりたいと考える大山雄大は、外国人不法滞在者が隠れ住んでいたアパートの消火に出動する。
それは、ちょうど警察と入国管理局の摘発と同時の出火だった。
火の出方に疑問を憶える雄大だったが……というストーリー。

メフィスト賞受賞作家さんです。
どうも続編が出ているようなので、シリーズ化しているのかもしれません。
基本路線としては色々とひねくれて不良だった主人公が消防士となり、アル中放火主を救うために殉職した馬鹿な父親への感情と正面から向かいあう成長物語でしょう。
そこに不法滞在者や外国人労働者という社会問題をはめこんで展開します。
しかし、なんというか軽い。
火事というのは私でも起こしうる最悪の出来事ですし、不法滞在者やその労働問題は深刻な社会問題として報道されてきました。
それらを扱っていて死者まで出るというのに、全然ストーリーが重くなりません。
それによってエンタテイメントとして楽しく読めるという面もあるのでしょうが、物足りなさも感じました。
キャラクタもなんだか少女漫画でも読んでいるようで笑えます。
これが作品を安っぽくしている最大の原因かもしれません。
お話として悪いわけではないので、もっとスピード感がある重厚な作りだったら良かったのに、と思ってしまいました。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:た行]日明恩 | 11:20 | comments(0) | - |
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