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タイム・トラベラー―時間SFコレクション/P.J. ファーマー他、伊藤典夫・浅倉久志編
流れるだけが時間じゃない!
強者SF作家たちが腕によりをかけた時間料理の数々……。
朝、目をさますと4日先の新聞が配達されてきた――。
ファーマーの異色作「わが内なる廃墟の断章」の他、ラジカセ片手に若きアマデウスが活躍する話題のサイバーパンク「ミラーグラスのモーツァルト」、失われたバビロンの都が未来に甦るワトスン「バビロンの記憶」など、きわめつきの時間SF全13編。


アンソロジーで
「しばし天の祝福より遠ざかり」ソムトウ・スチャリトクル、伊藤典夫訳
「時間層の中の針」ロバート・シルヴァーバーグ、山田順子訳
「遥かなる賭け」チャールズ・シェフィールド、伊藤典夫訳
「ミラーグラスのモーツァルト」B・スターリング&L・シャイナー、伊藤典夫訳
「ここがウィトネカならきみはジュディ」F・M・バズビイ、室住信子訳
「若くならない男」フリッツ・ライバー、伊藤典夫訳
「カッサンドラ」C・J・チェリイ、深町眞理子訳
「時間の罠」チャールズ・L・ハーネス、浅倉久志訳
「アイ・シー・ユー」デーモン・ナイト、浅倉久志訳
「逆行する時間」デイヴィッド・レイク、深町真理子訳
「太古の殻にくるまれて」R・A・ラファティ、浅倉久志訳
「わが内なる廃墟の断章」フィリップ・ホセ・ファーマー、伊藤典夫訳
「バビロンの記憶」イアン・ワトスン、佐藤高子訳
の計13作を収録。

絶版なのがもったいない、素敵なアンソロジー本でした。
タイムトラベルをテーマにしたものですが、あとがきに書かれている通りオチにそれが使われているものは収録できないわけで、タイムトラベルというネタにもう一段捻ったアイデアが使われているものばかり。
次はどんな話なんだろうとわくわくしながら読みました。

個人的に好きなものは、七百万年もの間とある一日をループすることを異星人によって強いられる「しばし天の祝福より遠ざかり」、妻の病が治る未来まで“眠る”ことを選択する男を描いたラブロマンス「遥かなる賭け」、「リピート」(参考)のあとがきで紹介されていてこれを手に取るきっかけとなった「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」(これは個人的超名作「タイム・リープ」(高畑京一郎)の参考作品でもあるそうです)、過去を覗くことのできる機械にまつわる「アイ・シー・ユー」、唯一のタイムマシンもの「逆行する時間」、全人類の過去が少しずつ盗まれていく「わが内なる廃墟の断章」というところ。

難しい設定だなぁとSF初心者としては悩むものもありましたが、訳もわかりやすいものばかりで、凄く面白かったです。


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| [海外作家:アンソロジー]P.J.ファーマー他 | 00:28 | comments(0) | - |
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