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サマー/タイム/トラベラー 2/新城カズマ
“プロジェクト”を通して、自分の時空間跳躍能力に目覚めていく悠有。
いっぽう、辺里の町では不穏な出来事が進行していた。
続発する放火事件と、悠有に届けられる謎の脅迫状――「モウ オマエニ 未来ハ ナイ」。
涼、コージン、饗子それぞれの想いが交錯するなか、いつしかぼくは微かな不安に囚われていた――悠有はなぜ過去へ跳ばないのだろう?
そして花火大会の夜、彼女はぼくの前から姿を消した……。
全2巻完結。


「サマー/タイム/トラベラー」第2巻。

商店街を襲った火事のため地域通貨であるトリブルのシステムが崩壊し混乱をきたしていた夏祭りの夜、悠有は「ぼく」の目の前で「跳んで」行ってしまった。
彼女は過去には決して跳ばない。
前へ未来へとしか考えていない悠有の挙動に認めたくない不安を感じる「ぼく」。
そして……というストーリーです。

完結編です。
今さらながら、やはりこの物語を全2巻に分けてしまった冗長な文章が必要だったかどうかがよくわかりません。
1巻の感想に書いた通り、以前読んだ時より不愉快な感じは受けませんでしたし、青春小説だと言われれば確かにそうかもしれないとも思えます。
文体もSFの知識や設定も飾りに過ぎない、と。
それならそれで、もうちょっとまとめられなかったのかと余計に感じてしまうのですね。
これが全1巻なら、それか1巻でもっと動きがあれば、というのが残念なところ。
それに早熟な主人公以下キャラクタたちを最後まで好きになれませんでした。
主人公の卓人はともかく、悠有をもっと好きになれたら良かったのでしょうが……。
まあ、これは好みの問題でしょう。
SFやファンタジー小説というのはすべてそういう傾向を持つのでしょうが、人を選ぶ作品だったなと思います。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:さ行]新城カズマ | 07:58 | comments(0) | - |
サマー/タイム/トラベラー 1/新城カズマ
あの奇妙な夏、未来に見放されたぼくらの町・辺里で、幼馴染みの悠有は初めて時空を跳んだ――たった3秒だけ未来へ。
「お山」のお嬢様学校に幽閉された響子の号令一下、コージンと涼とぼく、そして悠有の高校生5人組は、「時空間跳躍少女開発プロジェクト」を開始した。
無数の時間SFを分析し、県道での跳躍実験に夢中になったあの夏――けれど、それが悠有と過ごす最後の夏になろうとは、ぼくには知るよしもなかった。


「サマー/タイム/トラベラー」第1巻。

悠有が初めて「跳んだ」のは、マラソン大会のゴール目前だった。
ゴールテープを切る直前、彼女は着え、テープの手前に現れたという。
本当に彼女は「跳んで」いるのか。
精神的な暇を持て余す高校生5人組は、悠有のおばさんの経営する喫茶店“夏への扉”で、お茶を飲みながら、彼女の時間跳躍能力を確かめることを夏休みのプロジェクトとするが……というストーリーです。

再読です。
以前読んだ時は、主人公の過去を振り返る形式の、それもどうでも良い形容詞や例え話を散りばめて話を長くしてくれる回りくどい一人称にどうしても慣れることができず、読むのが苦痛で苦痛で仕方がありませんでした。
ところが、2年ちょっとの間に最近のライトノベルを読む機会に恵まれたせいか、今読むと「いかにもだな」と感じるだけで放り出してしまおうかという感情はわいてきません。
むしろ読み飛ばしても支障がなくて遠慮なく速読できるぐらい。
そしてもう一つ苦痛だったのが、頻出するSF小説の知識。
登場人物たちが時間跳躍を可能とした少女について考察するのにあたって、過去の名作時間SF小説(漫画や映画も)について話し合うシーンが多数出てくるのです。
これがもう全然わからない。
自分一人だけわからない言葉で会話されて、わけもわからず笑い声をあわせなければいけないような、そんな不愉快な感じでした。
それが、時間SFを片っ端から読もう企画の真っ只中ですから、半分ぐらいはわかるようになっていて、読みやすいの嬉しいのってもう。
随分印象が変わるものです。

ですが、結局のところ
・最近のライトノベルのような冗長な主人公一人称の文章に苦痛を憶えない
・時間SF作品を少なからず知っている
という人間以外は楽しめないのではないかと思ってしまいます。
この作品そのものは時間SFではなく、著者が目的とするところは青春小説でしょう。
それならば主人公以下キャラクタに少しでも感情移入できなければならないと思うのですが、これが難しいのです。
物凄く違和感のある高校生たちなのです。
はっきり言えば、こんな嫌な子供たちとは関わりたくない。
また、とりあえず巻数表示作品なので分けて感想を書いているわけですが、この1巻は完全に序章。
これだけの長さを使って、内容がこれだけというのはやはり気持ちが悪いです。


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| [国内作家:さ行]新城カズマ | 23:52 | comments(0) | - |
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