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時の幻影館―秘聞 七幻想探偵譚/横田順彌
時は明治の後期、文明開化も進み科学的思想も一般に受け入れられつつあった。
しかしいかなる科学をもってしても、解釈のつかぬ怪事件が続出する。
蛇の頭を持った女、謎の外来飛行物、半獣半人……。
これら難事件に挑戦するは若き科学小説家鵜沢龍岳、雑誌主筆の押川春浪、小説好きで少しおてんばな黒岩時子。
人知を超えたミステリーは解明できるのか。


「秘聞 七幻想探偵譚」シリーズ第1弾。

短編集で
「蛇」「縄」「霧」「馬」「夢」「空」「心」
の計7編を収録。

時代は明治43年頃、実在の人物を配置したSF小説集です。
主人公の鵜沢龍岳を度々事件に引っ張り込む雑誌編集長の押川春浪は明治期の冒険小説作家であり、作中登場する彼が主催したというスポーツ社交団体「天狗倶楽部」も実在します。
これが面白いところ。
ミステリのようにお話は始まるのですが、解決がなされるものもなされないものも、結局は人知を超えた謎ゆえの事件という位置付けで語られます。
ミステリ好きとしては、いかにもアクロバティックなトリックがありそうでまったくないというのはちょっと違和感がありましたが、登場人物たちが活き活きと描かれていて、明治末期の風俗も楽しめ、安心して読める内容でした。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:や行]横田順彌 | 11:44 | comments(0) | - |
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