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8ビットの魔術師―ミルキーピア物語/東野司
システムハウス“ミルキーピア”からネット探偵局“ミルキーピア”に変身し、迎えためでたい初春。
ヨネコ社長宅でおとそ気分でもりあがっている中、ミルキーピア一同の眼前にヨネコ社長のボーイフレンド・快傑ゾロ氏と依頼人が現われた。
依頼の件は過去へのタイム・トラベル!?
新開発ハードウェアの演算処理結果が途中で戻って来ないので調べたところ、時間軸を逆行していったことをつきとめた。
そこで、過去へ飛んでいったデータをトレースして持ち帰ると同時に時空間データを収集して欲しい、というのだが……。
好評電脳SFシリーズ第4弾。


ミルキーピア物語第4弾。

正月、ヨネコ社長宅で宴会をしているところへやってきた、社長の恋人・メガファイト社長が持ち込んできたのはネット探偵局への新たな依頼。
何でも波動ボードという超光速マシンの実験で演算処理の結果が過去の時間軸へ逆行して行方不明になってしまったというのだ。
タイムトラベルとも言える事態に、データと共に時空データも収集して欲しいという依頼内容に、秀人は不安を隠せない。
案の定……というストーリーです。

2巻「つかのまの間奏曲」から続く、そしてある意味1巻からの設定にかかわるもやもやが一気に解決へと向かうお話でした。
凄く面白かったです。
今までの4冊の中では一番。
もしこれからこのシリーズを読もうという奇特な方がいらっしゃいましたら(何せ古い作品ですから)まとめてこの作品まで入手されることをおすすめいたします。
データ内での、ネット潜りをする秀人と鳴琳にとては意識の上でだけですがタイムトラベルを扱った作品とあって、よく出来た物語でした。
それに、いくらスーパーマンの物語を読むのはつまらないという気持ちが読者側にあるにしても、主人公がそれらしく活躍してくれると嬉しいです。
軽い文体(今のラノベ風ではなく、一昔前よく見かけた文体です……と言っても誰がわかるというのか)は相変わらず古臭い感じは否めないですし、ストーリーも規定路線を超えるものではなかったですが、楽しく読みました。

あとがきが著者とキャラの対談という、これまた非常に懐かしい形式なわけですが、そこで出てくる実際のネットワークが「パソコン通信」で、著者の持っているPCが「PC−9801VMS」……。
さすが出版が1990年なだけあります。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:た行]東野司 | 16:50 | comments(0) | - |
ジュリエット作戦―ミルキーピア物語/東野司
評価:
東野 司
早川書房
---
(1990-08)
システムハウス・ミルキーピアのシステム・エンジニア片山秀人は、実はネツトの中に意識を滑り込ませる裏ワザの持ち主。
その能力を売り物にミルキーピアはネット探偵局に様変わり、ネット潜りが秀人の専門になってしまった。
さっそく舞い込んだ初仕事はゲームシステム『ザナドウ・パラダイス』の看板擬似人格ソフト、ローラ姫を脳ませるイリーガル・プレイヤーをつきとめてほしいというもの。
大はりきりの鳴琳と共にゲーム・ネットに潜入、ローラ姫に接触して問題の核心に迫った時、「ジュリエット!」と姫を呼ぶ声が……好調シリーズ第3弾。


ミルキーピア物語第3弾。

色々あって結局元の鞘、システムハウス・ミルキーピアに戻ってきた片山秀人。
しかしミルキーピアは裏技のネット潜りを公然と利用してのネット探偵局になってしまい、秀人の苦労は絶えない。
そんな開店直後に飛び込んできた依頼は、『ザナドウ・パラダイス』というRPGネットのゲームの目玉である擬似人格ソフト・ローラ姫の不調を直して欲しいというもの。
どうもそれには勝手に侵入し、ローラ姫と接触しているらしいイリーガル・プレイヤーが関係しているようで……というストーリーです。

今回のメインは鳴琳。
もともと電動車椅子の自分を明るく受け入れている可愛いキャラクタでしたが、考えるより先に手が出るみたいなめちゃくちゃな行動をしても主人公である秀人がフォローしてOKというノリでした。
それが、この作品では掘り下げられてきて、なかなか面白かったです。
あと舞台となるネットワークがRPGゲームということで、わかりやすかったですし。
(1990年初版の作品ですが、その頃からネットゲームみたいなものはあったのでしょうか?)

SFというよりはライトノベルという作風ですから、さほど深刻になることもなく、悪く言えば単純なストーリーはそのまま。
ですが新キャラも登場し、前作「つかのまの間奏曲」での重要人物も再登場、しかもラストは……とサービス満点。
やはりシリーズ作品というのは追いかけてみるものです。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:た行]東野司 | 22:59 | comments(0) | - |
つかのまの間奏曲―ミルキーピア物語/東野司
ソフトハウス・ミルキーピアの大黒柱、片山秀人があまりの忙しさに転職を決意した。
納期につぐ納期、さらにその上にヨネコ社長のお願いにまけてのネット潜りと、精も根もつきはてたのだ。
そこで転職した先は、海のみえる、みかん農家相手のシステムハウス・シーサイドキララ。
社長と2人きりの小さな会社でのんびりすごしていたが……ある日、みかん農家の美少女高校生、すみかちゃんの救いを求める声!
弟のヒロキ坊がネットに入りきりになってしまった、という。
秀人は二度とやりたくないはずのネット潜りをやるはめになってしまった――。


ミルキーピア物語第2弾。

あまりの忙しさから転職を決意した片山秀人。
“海の見えるシステムハウス”という言葉に惹かれて、みかん農家相手の零細会社に再就職し、のんびり過ごしていた。
ところが顧客のみかん農家の女子高生・すみかからSOSが。
なんと弟のヒロキがネット潜りをして戻ってくれなくなったというのだ。
秀人は裏技をここでも使うことになり……というストーリーです。

前作より面白かったです。
相変わらず擬音だらけの一人称という軽い文体に、捻りのあるお話ではありませんが、今回はネット潜り先での展開が正統派ファンタジー。
(その理由はラストに明かされます)
この展開がまたベタ。
ベタですがそれだけにテンポ良く進み、かつミルキーピアを支えてきた貧弱主人公が一体どうなるのか……ぶっちゃけて言えばどうやって古巣に戻るのかという興味もあって、楽しく読みました。
(この文体に慣れてきたためかもしれませんが)


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:た行]東野司 | 23:22 | comments(0) | - |
京美ちゃんの家出―ミルキーピア物語/東野司
「京美が逃げだしたァ!」
システムハウス・ミルキーピアの朝は、こうして始まった。
うちの大切な商品でありコンピュータ・ネットワーク上で稼働するパーソナルアイドルの人気ナンバー1ソフト『京美』が家出してしまったのだ!
たった一人の男性社員こと俺、片山秀人はヨネコ社長と麻矢さんに無理やり頼まれて、俺の裏ワザ、ネットワーク潜りをやるはめになってしまったのだけど……。
ソフトウェア業界と電脳空間を舞台にして、ミルキーピアの面々が、きょうも繰り広げる笑いとスリルと冒険と涙の数々――書下ろし300枚を含むドタバタ電脳SF。


ミルキーピア物語第1弾。

短編集で
「京美ちゃんの家出」「聖哉くん、誘拐!」「フェスティバルキャラの逆襲」
の全3話を収録。

「電脳SF」となっていますが。想像していたよりもライトノベルな作品でした。
社長のヨネコさん、経理の麻矢、それに第二話から登場する鳴琳という女性に囲まれた主人公秀人が勤める会社がミルキーピアです。
第一話では、擬似人格ソフトの京美がなんと家出してしまいネットワークの中で行方不明に。
人間でありながらネットワークに潜る特技を持つ秀人は彼女を追うが……というストーリーです。
その第一話の初出はなんと1987年。
20年前の小説でも充分現代に通用するものはもちろんありますが、これはちょっと古臭い感じがしました。
この作品の設定の面白さとえいば「ネットワークに潜る」ことなのでしょうが、さすがにねぇ……。
もう一捻りストーリーに山があれば良いのですが。
また、キャラクタで面白く思えれば良かったのでしょうが、それも駄目でした。
文体も軽いのに読みにくい。
期待があっただけに「可もなく不可もなく」というラインまで行きませんでした。
残念。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:た行]東野司 | 00:37 | comments(0) | - |
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