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夢見る黄金地球儀/海堂尊
1988年、桜宮市に舞い込んだ「ふるさと創生一億円」は、迷走の末『黄金地球儀』となった。
四半世紀の後、投げやりに水族館に転がされたその地球儀を強奪せんとする不届き者が現れわる。
物理学者の夢をあきらめ家業の町工場を手伝う俺と、8年ぶりに現われた悪友・ガラスのジョー。
二転三転する計画の行方は?
新世紀ベストセラー作家による、爽快なジェットコースター・ノベル。


町工場と発明能力は高いものの営業能力のない父親を助けるために金が必要な平介は、8年ぶりの再会した親友・ガラスのジョーこと譲治の“儲け話”に乗ってしまう。
それは「ふるさと創生一億円」事業で作られ、水族館に展示されたまま忘れかけられている黄金製の地球儀を奪おうというもの……というストーリーです。

いわゆるコン・ゲームを目指した小説のようですが、やや力が足りなかった気がします。
いつも思うのですが、著者の小説は枝葉は面白く大筋も悪くないのですが、バランスが悪い。
それがこの作品にも言えて、読後なんとも言えないもやもやしたものが残ります。
小説として稚拙なんですね。
エンタテイメントとして面白ければ細かい部分には目を潰れる私ですが、これは書きなおしてやりたい気分でいっぱいです。
結末もお粗末。
いえ、お粗末なのにそうは見えないようにはったりをきかせて書くことは可能なはずで、著者にもそれが出来ると思うのですが、これは不発なんですね。
テンポと登場人物たちの何をするにも自信満々で罪悪感のなさは、こういうタイプの小説には向いていると思うので、残念でした。
それに真面目に犯罪小説を目指したのならバチスタシリーズとの絡みは匂わせる程度にしておいた方が良かった気がします。
結局そっちか……という感じ。
まぁ、酷い出来だったと個人的には思う『ナイチンゲールの沈黙』のその後が気になる方はどうぞ。

著者の(あるいはバチスタシリーズの)ファン以外の方にはあまりおすすめ出来ません。


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| [国内作家:か行]海堂尊 | 07:43 | comments(0) | - |
ジェネラル・ルージュの伝説/海堂尊
『ジェネラル・ルージュの凱旋』で屈指の人気を誇る救命救急センター部長、速水の短編三部作が登場!
単行本に収録されたジェネラルの原点「ジェネラル・ルージュの伝説」に、新たに書き下ろした「疾風」とその後の物語「残照」を収録。
さらに、文庫用に大幅加筆したエッセイや、自作解説で、創作の秘密を惜しみなく明かします。
巻末には全作品を網羅した年表&登場人物リスト330&用語解説辞典付き!


田口&白鳥コンビ、番外編。

小説は
「伝説――1991」「疾風――2006」「残照――2007」
の3編を収録。
他に
「海堂尊物語」「自作解説」「桜宮市年表」「登場人物リスト330」「用語辞典」「医療用語辞典」
がくっついてきて、著者の作品をこのシリーズだけでなく読んでいる方には、その世界観のつながりはよくわかるものとなっています。

これは完全にファンブックです。
デビュー作以上のものが見当たらなくて、でも切るには何となく惜しくってダラダラ買い続けている私のような不真面目な読者でも面白かったり、へーそうなんだ、なんて思うところもありましたので、著者のあるいはバチスタ以降のシリーズファンにはおすすめの、よく出来ている一冊です。
イラッとさせられる文章はありましたが、ケラケラと笑ってしまえるような箇所もあり、著者のサービス精神の高さが窺えました。
ただ、そうであるがために、著者が嫌いな方にはおすすめしません。
(そもそも買おうとは思わないでしょうが)

小説は、速水の伝説となっている過去と、『ジェネラル・ルージュの凱旋』の別視点、それに『凱旋』後の救命救急センターを描いたものになっていて、最後の「残照――2007」が一番好きでした。
『凱旋』で実は一番気になったのが、速水の部下である佐藤でしたから。
救命救急の現場はもっとシビアなのでしょうが、明るくあくまでもエンタテイメントに徹して自分の主張を載せているところは相変わらずです。


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| [国内作家:か行]海堂尊 | 00:07 | comments(0) | - |
ジーン・ワルツ/海堂尊
帝華大学医学部の曾根崎理恵助教は、顕微鏡下体外受精のエキスパート。
彼女の上司である清川吾郎准教授もその才を認めていた。
理恵は、大学での研究のほか、閉院間近のマリアクリニックで五人の妊婦を診ている。
年齢も境遇も異なる女たちは、それぞれに深刻な事情を抱えていた――。
生命の意味と尊厳、そして代理母出産という人類最大の難問に挑む、新世紀の医学エンターテインメント。


帝華大学医学部で助教授をしている曽根崎理恵は、とある事件がきっかけで閉院することが決定している産婦人科・マリアクリニックでの診療を、上司に睨まれながら続けていた。
クリニック最後となる妊婦は5人。
それぞれが問題を抱えているだけでなく、理恵自身にもそれは絡んでいた……というストーリーです。

現在の医療問題をエンタテイメント作品に描いてしまう上手さとノリは、さすが著者という感じでした。
デビュー作を超える作品には出会えていないものの、これは現実の産科医療の問題を、相変わらずの飛躍(たぶん著者にとっては理想)はあるものの、読み応えのある小説に仕立てあげていたかと思います。
生命倫理を問うような重厚さはありませんが、著者の言いたいことがギリギリで小説として噛みあっているかと。
ただただ主張したいことを登場人物に言わせては小説として面白くありません(他にお仕事をお持ちの作家さんに多いような)

しかしまあ、いつものうっとおしい文体と展開です。
面白いと思う一方で、そろそろ勘弁してくれよとも。
あと、ご都合主義も良いところな展開も気になる方は駄目かもしれません。
私はエンタテイメント作としてはご都合で当たり前という思いもあるので、あまり気になりませんでしたが、構成によってはそういう読者の「冷め」を防ぐ方法もあるはず。
著者の最近の作品はストレートに過ぎる部分があるかと思います。

個人的には自分の持つ生命倫理観と異なるところに引っかかってしまいました。
異なる意見を完全に否定したいわけではなく、主人公の理恵に自信満々で語られて、カチンとくるというか。
(あ、今書いていて、この作品にのめりこめないのは自信満々な女が嫌いなせいかもと思ってしまいました。女の敵は女です)
受精卵に名前をつけてしまうような主人公ですが、私にはただの(やや特殊な)細胞にしか思えません。
まあ、妊娠後期であっても胎児を“人”とは思えない私の考えはかなり極端ですが。

この作品、実は重要な伏線を回収できていません。
どういうことかと思ったら、続編(というよりsideB?)にあたる『マドンナ・ヴェルテ』という小説がすでに出版されております。
気になる方はそちらもどうぞ。


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| [国内作家:か行]海堂尊 | 00:01 | comments(0) | - |
ブラックペアン1988/海堂尊
一九八八年、世はバブル景気の頂点。
「神の手」をもつ佐伯教授が君臨する東城大学総合外科学教室に、帝華大の「ビッグマウス」高階講師が、新兵器を手みやげに送り込まれてきた。
「スナイプAZ1988」を使えば、困難な食道癌の手術が簡単に行えるという。
腕は立つが曲者の外科医・渡海が、この挑戦を受けて立つ。


東城大学総合外科教室に、帝華大から高階という講師がやってくる。
彼は「スナイプAZ1988」という機器を使えば、教室の頂点に君臨する佐伯教授の専門たる食道癌の手術が、高度な技術なしに行えると主張し、物議を醸す。
研修医の世良は、知らず知らずのうちにこの争いに巻き込まれていくが……というストーリーです。

「チーム・バチスタの栄光」(参考)の原点とも言える、作品となっています。
バチスタでは老獪な病院長として主人公を事件に引っ張り込む高階が東城大学にやってきたばかりの頃で、少しですが田口や速水、島津という面々も学生として登場。
著者の作品を追いかけている方にはにやりとさせられる場面となっているかと思います。
そういう面白さに加え、相変わらずの濃い面々(医者って本当にこんな受け答えをしているのでしょうか?鬱陶しいにも程があるかと)が医療現場で戦う様は綺麗なエンタテイメント作品でした。

しかし何故か、そこまでな印象。
これ単体で読んだと仮定すると、そこまで興奮するか?という疑問があります。
むしろ違和感ばかり感じるのではないかと。
前述しましたが、合わない方にはとんでもなく鬱陶しいであろう著者のカラーを、私が評価できないせいかもしれませんが。
いつまでもデビュー作以上の作品に出会えません。


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| [国内作家:か行]海堂尊 | 12:45 | comments(2) | - |
ジェネラル・ルージュの凱旋/海堂尊
『チーム・バチスタの栄光』『ナイチンゲールの沈黙』でおなじみ海堂尊が贈る、大人気〈田口・白鳥シリーズ〉みたび登場。
伝説の歌姫が東城大学医学部付属病院に緊急入院した頃、不定愁訴外来担当の田口公平の元には匿名の告発文書が届いていた。
“将軍(ジェネラル)”の異名をとる、救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという。
高階病院長から依頼を受けた田口は調査に乗り出す。


田口&白鳥コンビ第3弾。

アル中の歌姫が緊急入院し、図らずも主治医となってしまった不定愁訴外来担当の田口公平。
東城大学を揺るがしたバチスタ・スキャンダルの後、貧乏くじを引かされリスクマネジメント委員会委員長となってしまっている彼のもとへ、大学時代からの友人であり“将軍”という異名も持つ救急救命センター部長の速水が婦長と共に業者と癒着し利益供与を得ているという告発文が届けられる。
高階病院長に一任しようと画策した田口だったが、何故か調査を担当することとなってしまい……というストーリーです。

前作「ナイチンゲールの沈黙」(参考)があんまりな出来だったので期待していなかったのですが、そこそこに面白い作品となっております。
しかしミステリではありません。
医療エンタテイメント作品です。
前作の、無理矢理ミステリにしようとして失敗したというか、物語のバランスが悪くなってしまったことを考えると、解説にもありましたが、この潔い方向転換は正しいと思います。
思いますが……どうしてもミステリを求めてしまう私からすると、これもまたガッカリという感じです。
おかげで素直に面白いと思えませんでした。

ストーリーとしては、前作と同時進行している点や、別視点の「螺鈿迷宮」(参考)ともリンクしていて、こういう設定は大好きです。
また、シリーズ作品としては、ついつい応援してしまう主人公の活躍も見られ、白鳥も相変わらず(ややパワーダウンしていた気もしますが、これは“将軍”のキャラクタが濃いせいでしょう)で、追いかけている方は楽しめると思います。
現役医師である著者の考えなのかな、という場面もなかなか。
そして変わらないといえば、鬱陶しい人間関係と喋り方も前作から引き続きあります。
私はやはりこれに慣れないのですが、長々しい会話も、まあ適当に読み飛ばせばいいやと割り切るぐらいにはなってきました。

前作で切ろうかとまで思ったシリーズを、追いかける気が再び出てきた、そんな第3弾でした。


上下巻完結
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫)
ジェネラル・ルージュの凱旋(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫)
海堂尊


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| [国内作家:か行]海堂尊 | 22:53 | comments(0) | - |
螺鈿迷宮/海堂尊
評価:
海堂 尊
角川グループパブリッシング
¥ 500
(2008-11-22)
医療界を震撼させたバチスタ・スキャンダルから1年半。
東城大学の劣等医学生・天馬大吉はある日、幼なじみの記者・別宮葉子から奇妙な依頼を受けた。
「碧翠院桜宮病院に潜入してほしい」。
この病院は、終末医療の先端施設として注目を集めていた。
だが、経営者一族には黒い噂が絶えなかったのだ。
やがて、看護ボランティアとして潜入した天馬の前で、患者が次々と不自然な死を遂げた!
彼らは本当に病死か、それとも……。


東城大学医学部生の天馬大吉は、幼馴染みで新聞記者の別宮葉子から碧翠院桜宮病院に潜入取材して欲しいと頼まれる。
最初は断った大吉だったが、その後どうしても行かざるを得なくなり、ボランティアとして病院へ。
碧翠院桜宮病院はスキャンダルと噂にまみれていたが、大吉には実は因縁があって……というストーリーです。

ついつい読みやすい作家ばかり続けてしまいます。
「ナイチンゲールの沈黙」(参考)で非常にガッカリして期待値が低かったせいか、それとも主人公がスピンオフして目新しかったのか、なかなかに面白く読みました。
癖のある文章とにぎやかすぎるキャラクタはやや控え目で、もう少し頑張れば青春ハードボイルド風(あくまで風)にもなりそうな一人称は、白鳥&田口コンビしか読んだことのない私には新鮮です。
もちろん白鳥も出てくるのですが……目線が違うせいか、これも面白い。
規定路線そのままのストーリー展開にはやや苦笑気味ですが、それも味と思えば素直に読めて良いです。
ラストも好み(これに言及したいけれどネタバレになるので自重)

しかし、著者が現役の医者というのは有名ですが、医者同士はこんなややこしい会話を普段するものなのか。
こんなの身近にいたらイライラしそうです。
(私はミステリ好きですが、日常生活ではストレートな物言いを好みます。思わせぶりなことを言われると「あ、じゃあもうその話はいいよ」とぶったぎるので苦情を受けます。単なるせっかちとも)

「ナイチンゲールの沈黙」の内容を思い出して、なるほどと思う箇所もあったので、あのシリーズ読者にも楽しみがありますし、これ単体でも読める仕様になっています。
不満なのは上下巻に分けていること。
この薄さで上下巻だなんて、値段云々以前に面倒です。

上下巻完結。
螺鈿迷宮 下 (角川文庫)
螺鈿迷宮 下 (角川文庫)
海堂 尊


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| [国内作家:か行]海堂尊 | 18:07 | comments(0) | - |
ナイチンゲールの沈黙/海堂尊
第4回「このミス大賞」受賞作で300万部を突破した大ベストセラー『チーム・バチスタの栄光』の続編が登場します。
大人気、田口・白鳥コンビの活躍再び!
今度の舞台は小児科病棟。
病棟一の歌唱力を持つ看護師・浜田小夜の担当患児は、眼の癌――網膜芽腫の子供たち。
眼球摘出をせざるをえない彼らに心を痛めた小夜は、患児のメンタルケアを不定愁訴外来担当の田口公平に依頼し、小児愚痴外来が始まった。


田口&白鳥コンビ第2弾。

アル中の噂の歌姫・水落冴子が倒れた現場に居合わせたのは、小児科病棟に勤める看護師・浜田小夜とその同僚だった。
結果、冴子の主治医は田口となってしまう。
しかも冴子が担当する網膜芽腫の子どもたちへのメンタルケアのために、不定愁訴外来が動くことになる。
問題があるのは14歳の少年。
そして彼の父親が無残な姿で殺害されているのが発見され……というストーリーです。

「チーム・バチスタの栄光」(参考)が素直に面白かったので、わくわくしながら読んだ第2弾。
……ガッカリしました……。
ノリは嫌いではないのですが、想像していたようなミステリではなかったことが敗因だと思われます。
だからといって、サスペンスというにもやや首を傾げる感じ。
なんというか、バランスが悪いのです。
謎とそれにまつわる描写と解決への流れが。
下手になりました?と失礼にも思ってしまいました。
同じような内容でも書き方を考慮すれば、立派なミステリになると思うのですけどね。
扱っている題材も、最近読んだSF小説にも書かれていたことなので馴染みはあったのですが、それでも受け入れ難かったのは確か。
前作で評価していたキャラクタ性も、何だかきつくなりすぎて、どこにも誰にも感情移入出来ません。

どうしてもシリーズものは、それ単体での評価というよりは既読で最も面白かった、出来が良かった作品と比べてしまうので申し訳ないのですが、それにしても微妙な読後感でした。


上下巻完結。
ナイチンゲールの沈黙(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)
ナイチンゲールの沈黙(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)
海堂尊


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| [国内作家:か行]海堂尊 | 22:40 | comments(0) | - |
チーム・バチスタの栄光/海堂尊
東城大学医学部附属病院の“チーム・バチスタ”は心臓移植の大体手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。
ところが原因不明の連続術中死が発生。
高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口講師に内部調査を依頼する。
医療過誤か殺人か。
田口の聞き取り調査が始まった。
第4回『このミス』大賞受賞、一気にベストセラー入りした話題のメディカル・エンターテイメントが待望の文庫化。


田口&白鳥コンビ第1弾。

大学病院で“愚痴外来”とまで言われる不定愁訴外来に勤める神経内科の田口は、病院長からの呼び出され、ある調査を依頼される。
それは「チーム・バチスタの栄光」とマスコミで華々しく語られているバチスタ手術のスペシャリスト・桐生医師を中心とする専門のチームで立て続けに出た術死を調査するというものだった。
門外漢の自分に一体何ができるといのかと考える田口だったが、病院長に逆らえるはずもなく調査に乗り出す。
何が原因だったのか、それはミスなのか人為的なもの――殺人なのか……というストーリーです。

「田口&白鳥コンビ第1弾」と書きましたが、シリーズ名が何なのかよくわからないで適当です。
本来は著者のデビュー作。
しかし、これがデビューかというぐらいにこなれた筆で読ませてくれました。
これは純粋に面白い。
構成とあざといまでのキャラクタ性が見事です。

主役で語り手である静かな男・田口に調査という名目で次々と、いわゆる容疑者であるバチスタ手術のメンバーたちの紹介をさせる手口はスムーズです。
そもそも医師でありながらも専門家ではない語り手を持ってくることで、素人には難しい手術の内容を説明させるのはありがちですが、わかりやすい。
その後のバチスタ手術の描写と緊張感は、さすが現役医者(らしいですよね?)という感じで、もうこのあたりのドキドキで田口医師にすっかり感情移入しております。
そして登場する曲者・白鳥。
これがまたオーソドックスな変人探偵で、凡庸なところもある田口との掛け合いは、ホームズとワトソンでもいいですし御手洗と石岡のイメージでもいいでしょう。
すっかり煙に撒かれる語り手と共に、白鳥の強烈なキャラクタを楽しんで、最後は一気に畳み掛けてきて、いやもう頭が下がる内容でした。

専門家がその分野で小説を(ミステリを)書くのはずるいなぁと、常に考えている私ですが、これには謎解きの強引さとラストのお綺麗ごとぐらいしか文句がつけられません。
あと白鳥があまり好きなキャラクタではない(もうちょっと庶民的な可愛げがあればいいのに)こともありますが……これは好みの問題ですしね。
シリーズ化も納得のインパクトでした。
(しかし映画化して田口が女性設定になっているのにはびっくり。男の方が物語的にしっくりくるような気がしてならないのですけどね……)

上下巻完結。
チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫)
チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) (宝島社文庫)
海堂 尊


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| [国内作家:か行]海堂尊 | 18:46 | comments(0) | - |
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