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ウェディング・ドレスに紅いバラ/田中芳樹
聖陵女子大学で六人もの変死者が出た。
いずれも国際学科の学生で、アメリカ帰りの若き助教授・矢崎の教え子だった。
緑川淳司と花村雅香はさっそく潜入調査を開始した。
二人は吸血鬼狩りの秘密結社「深紅の薔薇結社」の日本支社のメンバー。
ところが突然、雅香に矢崎からのプロポーズ。
急きょ取り行われた結婚式の日、雅香はウェデング・ドレスの下に銃をしのばせた…(表題作)。
他二篇を収録。


シリーズ短編集で
「ウエディング・ドレスに紅いバラ」「星降る夜にダンシング」「ブラッディ・ティーを一杯」
の計3編を収録。

再読です。
「真紅の薔薇結社」という名の吸血鬼による反社会的な吸血鬼を狩る国際的組織の日本支社の活躍を描いたファンタジー(SF?)作品です。
主人公は吸血鬼になったばかりの元気な少女・花村雅香と表向き学芸員として生活している緑川淳司。
良い雰囲気なんだか漫才なんだか……という二人が支社のトップである淳司の「伯父さん」と共に、耐性がなかったために凶暴な“患者”となった元人間とそれを操る吸血鬼を退治するという設定はいかにもなわけですが、私はキャラクタが好みであったので、結構好きでした。
ただ、悪役が田中芳樹の現代ものだとよく出てくる地位はあるが品性に欠ける奴らばかりで、社会批判もいつものパターンで、短編二つに中編一つという構成も途切れ途切れで、作品的には及第点かなという感じです。

もともとは89年の作品で、私が持っている徳間文庫版だと94年と古いです。
ところが最近集英社のスーパーダッシュ文庫で出版されていて、しかも別作者(岡崎裕信)による続編(「夜空の双子座に紅いバラ」)まで出ていて驚きました。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:た行]田中芳樹 | 20:50 | comments(0) | - |
魔天楼―薬師寺涼子の怪奇事件簿/田中芳樹
父親は元警視庁幹部、東大・法卒、27歳の超美人&ナイスバディ警視・薬師寺涼子。
唯一の欠点は「ドラキュラもよけて通る」性格の悪さ。
通称「ドラよけお涼」とは彼女のことだ!
そして、世にも奇怪な事件が、東京・湾岸副都心の巨大な複合ビルで連続する……。
『創竜伝』の田中芳樹、渾身の文庫書下ろし作品。


「薬師寺涼子の怪奇事件簿」シリーズ第1弾。

警察官OBの出版記念パーティーに出席していた上司・薬師寺涼子の部下である泉田警部補は、臨海副都心にある複合ビル「ベイシティプラザ」にいた。
パーティーに飽き飽きしたと言うどこまでも規格外な上司と共にビルを後にしようとしたその時、巨大なシャンデリアが落下し死傷者が発生。
そしてビル内に閉じこめらた彼らが目にしたのは「ミナゴロシ」という文字だった……というストーリー。

再読です。
猛烈に軽いものが読みたくなって引っ張り出してきました。
もう10年以上前の作品ですが、今もシリーズ作品として続いております。
文庫書き下ろしということでホイホイ購入したのですが、その後はノベルス版で出版されてちょっとがっかりしたシリーズでもあります。
(サイズが異なるのが嫌なのです)

語り手は警視庁の警部補、主人公は27歳の美人キャリア警視で、ストーリー紹介だけ見れば「テロとの戦い」のようですが、実際は現代ファンタジーに近い内容です。
いかにも著者の手による作品というような警察や官僚政治への嘆きも書かれつつ、シリーズの強みはキャラクタでしょう。
「東大法学部を主席で卒業し、国家公務員第擬錣帽膤文綏抻…に入庁し、異例のスピードで警視にまでかけあがりインターポールに出向経験もあるという絶世の美女」でありながら「そのすべてを差し引いてあまりある性格の悪さ」を持つという主人公の存在感だけでもうお腹がいっぱいです。
加えて、この美女の哀れな手下その一である語り手・泉田警部補が、ぼやきながら付き従う様はセオリー通りかもしれませんが、面白い。
(さらに泉田警部補はかなり格好良い。二人の関係も見所です)
漫画ちっくな展開と設定ですが、そういうものが読みたい時には抜群のうまさです。


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| [国内作家:た行]田中芳樹 | 22:11 | comments(0) | - |
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