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紅楼夢の殺人/芦辺拓
ところは中国、栄華を極めた大貴族の邸内に築かれた人工庭園「大観園」。
類稀なる貴公子と美しき少女達が遊ぶ理想郷で、奇々怪々な連続殺人が勃発します。
衆人環視の中で消えうせる犯人。
空を飛ぶ被害者……。
中国最大の奇書『紅楼夢』を舞台にした絢爛たる犯罪絵巻は、中国古典ファンも必読の傑作ミステリー。


公爵の位を世襲する賈家から宮廷に上がった元春が貴妃となり、彼女の里帰りその一日のためだけに一族が造園した広大な庭園。
これを「大観園」と貴妃が名付け、妹達以下美しい少女たちと、その少女達と混じって遊ぶのを人生の喜びと感じる弟・宝玉に住まうよう命じた。
以降理想郷にも近いその庭園は一見平和に思えたが……というストーリー。

高評価を聞いて手に取ったのですが、後から説明されて「ああ成る程」と納得して感心するという感じで、正直読んでいて面白かったかと聞かれれば微妙です。
もちろん、目次のすぐ後にある家系図と登場人物紹介で眩暈を起こしそうになった(読むのをやめようかとも思った)わりに、読みやすかったのは事実です。
何しろ「賈○○」なる登場人物がいっぱい出てきて同じところに住んでいるのですから、中国人の名前を憶えるのが嫌で世界史を選択しなかった私が、大混乱するのは必至。
それなのに最後まで飽きることなく読めたのは著者の手腕でしょう。
もっと慣れている人や、もともとの作品『紅楼夢』を知っている人ならば、どれだけ面白かっただろうかとも思います。
しかし、枠組みが『紅楼夢』で中身はごく普通のミステリだと思って読んでしまった私には、謎解き後のさらなる謎解きで???となり、あとがきと解説で納得するという有様で、ストレートに楽しんだ気分がしません。
『紅楼夢』なる作品すら知らなかった(中国四大奇書――『水滸伝』『三国志演義』『西遊記』『金瓶梅』『紅楼夢』の5作品のうち4作品があげられるとか。どうせなら五大奇書にすればいいのに……)阿呆な私には難しかったです。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:あ行]芦辺拓 | 15:11 | comments(0) | - |
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