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びっくり館の殺人/綾辻行人
あやしい噂が囁かれるお屋敷町の洋館、その名もびっくり館。
館に住む少年と友だちになった三知也たちは、少年の祖父が演じる異様な腹話術劇におののくが……クリスマスの夜、ついに勃発する密室の惨劇!
悪夢の果てに待ち受ける戦慄の真相とは!?
ミステリーランド発、「館」シリーズ第八弾、待望の文庫化。


館シリーズ第8弾。

引っ越してきた新しい街で、“びっくり館”と呼ばれる屋敷の噂を聞いた永沢三知也は、見物に行った屋敷に興味を引かれ中に入ってしまう。
そこには古屋敷俊生という少年とその祖父が住んでいた。
少年と仲良くなり、屋敷に興味を持っていたクラスメイトの湖山あおいと共に出入りするようになった三知也だったが、俊生の祖父の怪しい言動に戸惑う。
そしてクリスマスに事件は起き……というシリーズです。

館シリーズでもありますが、「ミステリーランド」という子供向けの叢書で出版された側面も持つ作品です。
ということで、ただのシリーズ作品だと思って読むと、ややイメージが違うかもしれません。
ただ、私はというといつもの著者だなと思ってしまいました。
子供向けにしよう、書こうという努力が透けて見える「いつもの」作品とでも言いましょうか。
おかげであまり楽しめませんでした。
子供向けって苦手なんですよね、子供の頃から。
あと、前作の『暗黒館の殺人』でも感じたホラー臭がここでもしていて、苦手でした。
中編で難しいとは思いますが、ミステリミステリしたもので良いと思うんですけどね……子供が初めて出会う新本格推理みたいな。

飽きっぽい私ではありますが、館シリーズの作品だけはきちんと追いかけようと思っているというのに、やや残念な読後感でした。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:あ行]綾辻行人 | 22:43 | comments(0) | - |
暗黒館の殺人(四)/綾辻行人
血塗られた浦登家の系譜を受け継ぐものは誰?
漆黒の館を包み込むのは断罪の炎か。
逆転に次ぐ逆転の果て、とうとう事件の真相は明らかになったかに見えたが……。
空前の本格&幻想ミステリ巨編二六〇〇枚、ここに堂々の完結!
恩田陸、京極夏彦、宝野アリカ、奈須きのこ各氏の「特別寄稿」を収録の最終巻。


「暗黒館の殺人」全4巻の第4巻。

地震によるシャンデリアの落下で起きたシャム双生児への悲劇。
それは中也の推理をも覆した。
迷い込んできていた市朗の証言により事態は急展開をみせるが……というストーリー。

や、やられました……。
18年前の事件についてとか、連続殺人の犯人は誰かとか、そういう問題ではなくやられました。
この第4巻は丸々解決篇のようなものなので、読み始めてすぐにひとつめの問題点には気付きました。
しかしその後の展開はびっくり。
驚かされると読後感は良くなります。

ただ、無駄に長い。
ここまで長くしなくてもこのストーリーを描ききることは出来たのではないかとどうしても考えてしまうので、それだけで他の館シリーズ作品より落ちる気がしてしまいます。
また、ホラー色が強いのですよね。
綾辻作品だからと納得してしまうには私はこの手の展開に拒否感が強くて、最後のエピソードにもうんざり。
浦登家の奇妙な宗教をもうちょっとメインのお話から外して、ただの舞台装置にしてしまえば半分に出来るよ、という気分です。
折角面白いトリックなのにケチをつけてしまう自分が悲しいですが。


以下ネタバレで私の予想と答え合わせ。
続きを読む >>
| [国内作家:あ行]綾辻行人 | 22:41 | comments(0) | - |
暗黒館の殺人(三)/綾辻行人
恐ろしき浦登家の秘密がついに語られる。
十八年前の<ダリアの日>に起こった不可解な事件――初代当主・玄遥の殺害。
幼少の玄児が目撃した快人物は、不可能状況下で忽然と姿を消した!?
死に抗う妄念が産んだ館。
その深奥で謎はいよいよ縺れ深まり……美しき双子姉妹を、信じがたい悲劇が遅う!


「暗黒館の殺人」全4巻の第3巻。

第二の殺人後に、館に入り込んでいた少年・市朗と思わぬ遭遇をした玄児と中也。
その際に大量の人骨とムカデにより寝込んでいた中也は、ようやく玄児により<ダリアの宴>、もとより初代当主の妻として浦登家に君臨したらしいダリアについて詳しい説明を聞くことができる。
そのおぞましい内容と、18年前に起きた殺人事件での不可解な人影。
そして二つの殺人事件の犯人は誰なのか……というストーリー。

3巻のメインは秘められていた浦登家の秘密が玄児により中也に語られるものです。
色々していた予想は当たっていたような外れていたような……。
ありがちと言えばありがちな設定なので、全体的な雰囲気はそう予想外なものではなかった、といったところでしょうか。
ただ、やたらと強調されていた“肉”に関しては「へー」と思いました。
(種類は考えた通りでしたが、細かいところで)
しかしこれだけでは半端なホラー小説のようです。
問題は殺人事件の謎と犯人であって、長々と解説される浦登家の妙な宗教には興味がわかないのですよね……。
江南君は相変わらず放置気味ですし。
まあ、このあたりの事情ももしかしたら第4巻で全部ひっくり返されてしまうのかもしれません。


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| [国内作家:あ行]綾辻行人 | 17:27 | comments(0) | - |
暗黒館の殺人(二)/綾辻行人
食したまえ、この肉を……浦登家の面面が唱和する。
<ダリアの宴>に参加した中也の身には何が?
激しい嵐で外界と途絶された中で、ついに勃発する不可解な連続殺人。
その被害者は?
その犯人は?
その動機とは?
……謎は複雑怪奇に絡み合い、暗黒館の闇とともに、ひたすらに深まりゆく!!


「暗黒館の殺人」全4巻の第2巻。

<ダリアの宴>でその異様な雰囲気と葡萄酒でしたたかに酔った中也は、玄児に起こされ、昨夜船の事故で重傷を負っていた蛭山が死亡した、それも殺されたと知らされる。
明日まで持つかどうかと言われていた男を一体誰が殺したのか?
そして、自分が出席した<ダリアの宴>とは一体何だったのか、食べさせられた“肉”は何の肉だったのか中也は悩むが……というストーリー。

やっとこさ2巻読了です。
前巻では人物紹介と怪しげな<ダリアの宴>に描写が集中してわけですが、ようやく本題の殺人事件が発生。
しかしすぐにも死にそうな(しかも使用人で何らかの秘密を握っているとは思えない)男を絞殺するというもので、かつ中村青司の館ですから隠し扉はあるしそれをほとんどの者が知っているし、という状況です。
すぐに連続殺人となり、そちらはまあおかしな状況ではあるわけですが……。
問題は江南君のことです。

(以下、私の勝手な推理?予想?です)
前巻冒頭で塔から落下し、おかしな状態に陥ってしまった彼のことは、実は時が重なっていないのではないかと疑っておりました。
あからさまに怪しいせいでもありますが、江南君が落ちて保護を受けている「時」と、中也なる青年が視点となっている「時」が異なるのではないかと。
でもどうも違うっぽいというか……。
うーん、わかりません。
一方で中也という青年はいまだに実名が出てこず、妙なフラッシュバックを繰り返していて信頼出来ない語り手そのもの。
彼が実は血縁(あるいは使用人の息子)だというオチはありがち過ぎますかね?
(推理どころか予想にもなっていない感想終了)

ところで長過ぎます。
<ダリアの宴>でどれだけひっぱるのでしょうか。
館の住人の名字が浦登ですから、想像するのはヴラド公=吸血鬼ですから、飲まされた葡萄酒に血が入れられてて、食べさせられた肉は……というところだと思うのですが……。
次を早く読まねば。


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| [国内作家:あ行]綾辻行人 | 23:59 | comments(0) | - |
暗黒館の殺人(一)/彩辻行人
蒼白い霧の峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。
忌まわしき影に包まれた浦登家の人々が住まう「暗黒館」。
当主の息子・玄児に招かれた大学生・中也は、数々の謎めいた出来事に遭遇する。
十角館からの墜落者、座敷牢、美しい異形の双子、そして奇怪な宴……。
筆者畢生の巨編、ここに開幕!


「暗黒館の殺人」全4巻の第1巻。

中村青司の「館」があると聞いた編集者の江南は単身向かい、途中地震のせいで車が動かなくなってしまう。
徒歩で「暗黒館」と呼ばれる浦登家の敷地に入った江南は塔に登り、再び起きた地震により落下してしまう。
一方浦登家には、当主の長男・玄児に招かれた「中也」と呼ばれる青年は<ダリアの日>と呼ばれる儀式に参加することとなっていたが……というストーリー。

この第1巻には第一部と第二部が収録されております。
一応このブログでは上下巻はひとつにまとめて、1巻・2巻…表記のものは別々にという方針なのですが、実は今まで読んでいる途中で感想をあげたことはありません。
これが初の試みです。
ということで、途中勝手な推理も披露しようかと思ったり。
(それできっと大失敗して凹むんでしょうが)
ただ、この第1巻はあまり事件の動きはなし。
館では複雑な血縁関係で登場人物が多いので紹介がメインですし、<ダリアの日>と呼ばれる妙な晩餐の存在感が大。
何せ館に住まう人々の名字が「浦登」(うらど)ですからね。
思わせぶりな表現も多く、想像するのはたったひとつです。
ということで、ミステリというよりはホラーに近いような読後感で違和感ありまくりでした。
次巻の展開に期待。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:あ行]綾辻行人 | 17:49 | comments(0) | - |
黒猫館の殺人/綾辻行人
6つめの「館」への御招待―自分が何者なのか調べてほしい。
推理作家鹿谷門実に会いたいと手紙を送ってきた老人はそう訴えた。
手がかりとして渡された「手記」には彼が遭遇した奇怪な殺人事件が綴られていた。
しかも事件が起きたその屋敷とはあの建築家中村青司の手になるものだった。
惨劇に潜む真相は。


館シリーズ第6弾。

時計館で起きた事件の結果、文芸部門に転属になった江南は鹿谷の担当編集者となっていた。
その江南宛てに手紙が届く。
火事で過去の記憶を失った老人は、中村青司設計の黒猫館と呼ばれる屋敷で管理人をしていてそこで殺人事件に関わったという小説めいた記述のあるノートを持っていたというのだ。
それが本当に起きたことなのか、自分はそのノートの持ち主で間違いがないのか調べて欲しいという老人の依頼に二人は謎に挑む……というストーリーです。

再読です。
異常にさくさく読めるので、もう手持ちの館シリーズは終了……。
次は御手洗シリーズか、と家捜し(に近い)をしております。
(発想が安易かもしれませんが「人形館」で占星術殺人事件を思い出してしまったので)

記憶喪失になった老人のものと思われる手記(過去)と、探偵役の推理作家・鹿谷(島田)と編集の江南の謎解き(現在)が交互に描かれながらストーリーが進んでいく構成でした。
その流れがわかりやすいことと、小出しにされる謎がわかりやすいことがあって、読みやすい作品です。
良い意味でも悪い意味でもクセがないので、著者の作風を期待すると「こんなもの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
私はというと、今回の館の“構造”が大好きでした。
初めて読んだ時は謎解き自体のスケールが小さいような気がして気に入らなかったものですが、今読んでみれば非常に面白い。
良かったです。
| [国内作家:あ行]綾辻行人 | 17:29 | comments(0) | - |
時計館の殺人/綾辻行人
館を埋める百八個の時計コレクション。
鎌倉の森の暗がりに建つその時計館で十年前一人の少女が死んだ。
館に関わる人々に次々起こる自殺、事故、病死。
死者の想いが時計館を訪れた九人の男女に無差別殺人の恐怖が襲う。
凄惨な光景ののちに明かされるめくるめく真相とは。
第45回日本推理作家協会賞受賞。


館シリーズ第5弾。

あの事件から3年。
大学を卒業し東京の出版社に就職した江南は鹿谷という名で推理小説家となった島田と再会し、出版社で担当しているオカルト専門誌の企画で中村青司の建築したと時計館と呼ばれる屋敷で交霊会を行うことを教える。
上司やカメラマン、企画に協力することになったミステリ研究会の面々に霊能者と共に館に篭る江南。
一方、時計館のことを聞かされた鹿谷は途中ミステリ研究会のメンバーで参加を直前にキャンセルしたものの様子を見にきていた福西という青年と共に、江南に遅れて館を訪ねるが、その時にはすでに……というストーリー。

再読です。
2、3作目が読み直せていないので断言はできませんが、以前の印象のままだと館シリーズの個人的最高傑作です。
推理作家協会賞を受賞したような作品をベタ褒めするのは悔しい限りですが、初めて読んだ時には大興奮しました。
トリックも、またラストも美しい。
旧館に閉じ込められた面々と、それを知らずに新館で館のかつての主が残した謎を解こうとする島田(鹿谷)の様子がそれぞれ別々の章立てで描かれる冗長な構成も、トリックがわかってしまえば納得で満足でした。
欠点はやはり人物の書き分けが微妙なこと。
同じようなキャラクタばかりです。
まあ、シリーズ作品とはいえ出てくる人物が軒並み殺されていくのでかまわないのかもしれませんが……。
あと「美しい」と表現したラストですが、そのあたりの描写がもっと劇的ならさらにカタルシスが味わえたかもしれません。
(著者の作風なので望む方が悪いでしょうが)
| [国内作家:あ行]綾辻行人 | 12:38 | comments(0) | - |
人形館の殺人/綾辻行人
亡父が残した京都の邸「人形館」に飛龍想一が移り住んだその時から、驚倒のドラマが開始した!
邸には父の遺産というべき妖しい人形たちが陣取り、近所では通り魔殺人が続発する。
やがて想一自身にも姿なき殺人者がしのび寄る!
名探偵島田潔と謎の建築家中村青司との組合せが生む館シリーズ最大の戦慄。


館シリーズ第4弾。

彫刻家であり資産家であった父が死亡し、育ての親である叔母と京都の屋敷に移り住んだ想一。
そこはマネキンが散らばる人形屋敷だった。
直後からガラスを郵便受けに仕込まれたり、自転車のブレーキが壊されていたりと奇妙な出来事が連続し、彼を狙う内容の手紙まで受け取る。
一体自分は何の罪を犯したというのか。
大学時代の友人である島田潔や、幼なじみの架場に相談しつつ悩む想一をに追い討ちをかけるように……というストーリー。

再読です。
館シリーズも2作目3作目の「水車館」と「迷路館」が行方不明。
十角館から急に飛んでしまいました。

この作品は最初から最後まで飛龍想一という男の「私」という語りで進むもので、それだけでもシリーズ中で異色です。
著者の別シリーズでは似たものがあるのですが、いままでの館シリーズのイメージで読むと違和感ばかりが付きまとうかもしれません。
私も最初に読んだ時はがっかりした(犯人やトリックがすぐにわかるという意味でも)ものですが、再読してみたところ、なかなかに雰囲気のある作品だと思いました。
島田潔という魅力的な探偵と奇矯な建築家である中村青司の手によるカラクリ屋敷の数々というシリーズ枠組みがありながら、こういう手に出てくる著者には感心します。
| [国内作家:あ行]綾辻行人 | 11:49 | comments(0) | - |
十角館の殺人/綾辻行人
半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の七人が訪れる。
島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。
生き残るのは誰か?
犯人は誰なのか?
鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。


館シリーズ第1弾。

お互いを「エラリイ」や「ルルウ」などと過去のミステリ作家の名で呼び合うミステリ研究会の7人は、半年前に未解決のままの殺人事件が起きた孤島へ合宿に行く。
著名な建築家であった中村青司が建てた、十角形の館で一週間を過ごすはずだった彼らはしかし、「探偵」「殺人犯人」「第一の被害者」等々のプレートを発見し動揺する。
そして本土に残ったかつての研究会のメンバー・江南のもとには、復讐の予告とも取れる手紙が届いていた……というストーリー。

再読です。
さすがに記憶力の悪い私でもこれ程の衝撃作はしっかり憶えておりました。
それでも途中までかなり楽しく読みました。
人間が描けていないとか現実味がないとかの評判は、最初に読んだ当時も耳にして「そうかも」と思ったものですが、今回はまったく気にならず。
妙なあだ名で呼び合う面々の最低限の書き分けは出来ているのですから、それだけでこの作品には十分なはず。
殺人が次々と起こる派手な展開に満足です。
しかし気になったのは、トリックで「あ!」と言わせた後の展開です。
「何故殺人を犯したのか」を犯人が淡々と語るわけですが、それが面白くない。
動機がとってつけたようでした。
そしてその、徐々に謎が解けていくのではなく犯人がいわば読者に対して告白してわかるという構成が私は嫌いなので、余計に後半部分が駄目でした。
| [国内作家:あ行]綾辻行人 | 22:28 | comments(0) | - |
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