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所轄刑事・麻生龍太郎/柴田よしき
評価:
柴田 よしき
新潮社
¥ 540
(2009-07-28)

麻生龍太郎は、二十五歳の新米刑事。
下町を管轄する高橋署の刑事課強行犯係に配属され、ささいな傷害や器物損壊事件にも、犯人の心に深い闇が潜み、傷つき泣く人がいることを知ってゆく。
そして次々に起こる事件は、恵まれた警官人生を歩みながら、人には明かせぬ秘密を抱えて生きる麻生自身をも変えていった−−。
のちに敏腕刑事となる男の「それ以前」を描いたミステリー連作短編集。


連作短編集で
「大根の花」「赤い鉛筆」「割れる爪」「雪うさぎ」「大きい靴」
の全5編にエピローグを加えて収録。

RIKOシリーズ番外編です。
「聖母の深き淵」(参考)で、元刑事の私立探偵として登場した麻生龍太郎が所轄刑事となったばかりから本庁に呼ばれるまでを描いています。
そういった背景を知ったうえで読めば楽しいですが、初見の読者にとってはごく普通の連作ミステリかと思います。
事件はこじんまりとしつつも安定度は高いですし、文章はわかりやすく、短編なだけあってさくっと読めます。

ただ、たぶんこの本を購入するほとんどの方がそうであるように、シリーズをずっと追い掛けてきていて麻生というキャラクタに愛着がある人間にとっては、もうちょっと何か欲しいところ。
新人のくせに麻生は出来過ぎです。
もちろん、彼も人に言えない関係を抱えていたり、事件と絡んで悩んだりはするのですが、話に合わせてしまったかのような小粒さ。
天才刑事だという設定に著者がこだわり過ぎている気がします。
著者お気に入りなのはわかりますが……。
まぁ、派手な話は「聖なる黒夜」(参考)で充分なのかもしれませんが。

刑事を退職した後を描いた「私立探偵・麻生龍太郎」も刊行されています。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:さ行]柴田よしき | 21:13 | comments(0) | - |
シーセッド・ヒーセッド/柴田よしき
新宿二丁目の片隅に佇む無認可保育園の園長にして、ハイリスクな依頼も拒まない探偵が副業のハナちゃんこと、花咲慎一郎。
元締めから回されてきたストーカー被害の依頼人は一見まともに見えたのだが……。
園児たちの笑顔のため、優しすぎる一匹狼が新宿を駆ける。
ストーリーテラーが紡ぐ人気シリーズ第3弾。


花咲慎一郎シリーズ第3弾。

連作短編集で
「ゴールデンフィッシュ・スランバー」「イエロー・サブウェイ」「ヒー・ラブズ・ユー」
の計3編を収録しています。

花咲慎一郎シリーズは第3弾にして連作短編形式になりました。
3つの事件を一度に引き受ける(あるいは巻き込まれる)なんてことは、主人公のハナちゃんにとってはよくあることのような気がするので、もし雑誌にでも連載していたのなら長編に組みなおしても良いような気はするのですが……そう考えると事件そのものは結構小粒なのかもしれません。
相変わらず面白かったです。
子持ちになってしまったかもしれない(「イエロー・サブウェイ」)インテリ経済ヤクザの山内との妙な絡みはクスッと笑えますし、シリーズ物として充分に楽しめる内容だったと思います。


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| [国内作家:さ行]柴田よしき | 10:24 | comments(0) | - |
猫は引越しで顔あらう 猫探偵 正太郎の冒険ぁ深禿弔茲靴
同居人のミステリー作家・桜川ひとみの転居にともない、東京で暮らし始めた正太郎。
早速仲よくなった隣猫、フルフル(アメショー系シルバータビーもどきの大きな去勢雄)とニンニン(茶虎と白の混じった小柄な避妊雌)のコンビと一緒に、新しい街で、新しい冒険に大忙し!?
下町の情緒に馴染み、正太郎が活躍する四つの事件。
好評シリーズ、いきなり文庫で登場!


猫探偵正太郎シリーズ第6作目にして、「猫探偵 正太郎の冒険」の第4弾。

連作短編集で
「正太郎と天ぷらそばの冒険」「正太郎と古本市の冒険」「正太郎と薄幸の美少女の冒険」「祈鶴」
の計4編を収録。

再読です。
今回は正太郎視点と他視点の交互、ということもなく、どちらかというの東京に引っ越しという大変化に合わせての合間の作品という感じがしました。
1作目の「正太郎と天ぷらそばの冒険」なんて、一応「誰が空室で天ぷらそばのカップ麺を食べて残して行ったのか」という謎はあるものの、大きくは桜川ひとみ嬢の新しい住まい捜しがメインでしょうから。
それでも面白いことに違いはないので良いのですけどね。
私は「東大出編集者でありながら鼻からうどんを食べることが出来る男」糸山君がお気に入りなので、田園調布出身でBMWに乗るという新たなステータスが描かれるも、カラのカップ麺をコートのポケットに入れるという荒業を何気なしにやってくれて、本気で笑いました。
お気に入りは最後の「祈鶴」
悲しい事件ですが、綺麗にまとまっていて、情が感じられて、正太郎ももちろん人知れず活躍してくれて良かったです。


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| [国内作家:さ行]柴田よしき | 13:47 | comments(0) | - |
猫はこたつで丸くなる 探偵猫 正太郎の冒険/柴田よしき
人間顔負けの推理力で難事件を解決する猫探偵・正太郎。
親友犬・サスケや、近所の猫仲間とまたまた大活躍。
そんな正太郎が恋い焦がれる永遠のマドンナ、美しきシャム猫・トーマ。
去勢猫・ゴンタと雑種の正太郎、それぞれへの愛情に揺れる彼女の物語も収録。
人間も猫も恋する女は悩むものなのだ。
殺人事件、恋のさやあて……好評、猫探偵の七つの事件簿。


猫探偵正太郎シリーズ第5作目にして、「猫探偵 正太郎の冒険」の第3弾。

短編集で
「正太郎ときのこの森の冒険」「トーマと蒼い月」「正太郎と秘密の花園の殺人」「フォロー・ミー」「正太郎と惜夏のスパイ大作戦」「限りなく透明に近いピンク」「猫はこたつで丸くなる」
の計7編を収録。

再読です。
前作までは正太郎(猫)視点の作品と人間視点の作品の交互で構成されていたこのシリーズですが、3弾目で正太郎の永遠のマドンナ・トーマ(猫)視点作品が入り、それだけでなくトーマの現在の飼い主であり正太郎の“同居人”桜川ひとみの担当でもある編集者の山県雅美視点作品も。
これでますます面白くなったと思います。
ちょっと情けない山県視点も良いですし、著者があとがきで書かれている通り、正太郎とはちょっと違うトーマの視点は凄く可愛かったです。

気に入っているのは、性能の悪い私の頭でも何故かオチまで全部憶えていた「正太郎ときのこの森の冒険」です。
ユーモアたっぷりで無理がなくて、新登場人物が良い男なせいでしょうか。
そして最後の「猫はこたつで丸くなる」で桜川ひとみ嬢と正太郎との新しい生活を予感させてくれます。
琵琶湖のほとりのペット可マンション、という設定が好きだったので残念ですが、新天地での活躍と桜川先生の恋の行方が楽しみです。
個人的には「鼻からうどんを食べられる男」糸山君が好きなんですけどね。


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| [国内作家:さ行]柴田よしき | 14:40 | comments(0) | - |
猫は聖夜に推理する 猫探偵 正太郎の冒険◆深禿弔茲靴
クリスマス・イヴに、推理作家・桜川ひとみは、リビングで膝の上の猫・正太郎に語りかける。
イヴの失恋の思い出。
彼に渡せなかったプレゼント。
「プレゼントは、いったい何だったでしょうか。推理してください」
正太郎は小首を傾げ、「答」を示した…(「賢者の贈り物」)。
本格推理、ラブ・ストーリー、宇宙を駆ける「番外編」など、好評、猫探偵の六つの事件簿。


猫探偵正太郎シリーズ第4作目にして、「猫探偵 正太郎の冒険」の第2弾。

短編集で
「正太郎と井戸端会議の冒険」「猫と桃」「正太郎と首無し人形の冒険」「ナイト・スィーツ」「正太郎と冷たい方程式」「賢者の贈り物」
の計6編を収録。

再読です。
第1弾の「猫は密室でジャンプする」と同じく、正太郎のような猫や犬たちが視点で事件が進む作品と、正太郎の“同居人”である桜川ひとみ嬢や正太郎と外側から関係する人間視点の作品と交互に収録されています。
この交互の収録は、ユーモアに溢れているけれども同じパターンに陥りやすい猫視点作品の「重さ」を緩和してくれる気がして好きです。
もちろん猫視点の方は作品内で時が進んでいて、バツ一ミステリ作家の桜川ひとみ嬢に春がやってきたりと、シリーズ物を追いかける読者としては楽しいばかりですし、本格度(?)もこちらの方が上です。
番外編である「正太郎と冷たい方程式」なんて、宇宙ステーションを舞台にした密室ものですからね。
やってくれます。
一方、サスペンス色が強いどころかミステリではないものもある人間視点作品もただの箸休め程度ではなく、就職難で今時女の子にお茶汲みをさせるような会社で簡単な仕事しかさせてもらっていない瑞樹が主人公の「ナイト・スィーツ」はかなり好きでした。


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| [国内作家:さ行]柴田よしき | 17:38 | comments(0) | - |
猫は密室でジャンプする 猫探偵 正太郎の冒険 深禿弔茲靴
名前・正太郎(雄猫)、毛色・八割黒に二割白(長めの毛足)、飼い主・桜川ひとみ(ミステリー作家)、住まい・琵琶湖近郊、友犬・サスケ(チャウチャウ系の雑種)、特技・推理――。
飼い主を“同居人”と呼び、明快な推理で事件を解決してしまう正太郎。
謎解きには、こだわりや、仕掛け、いたずらが満載。
猫好き、ミステリー好き絶対満足。
猫探偵の六つの事件簿。


短編集で
「愛するSへの鎮魂歌」「正太郎とグルメな午後の事件」「光る爪」「正太郎と花柄死紋の冒険」「ジングルベル」「正太郎と田舎の事件」
の計6編を収録。

猫探偵正太郎シリーズ第3作目にして、「猫探偵 正太郎の冒険」の第1弾。
シリーズを追いかけようという方はネタバレ回避のためにも是非長編二作(「ゆきの山荘の惨劇」(参考)「消える密室の殺人」(参考))を先にどうぞ。
光文社で4冊出ている「猫探偵 正太郎の冒険」シリーズは短編集となっております。

魔窟本棚から発見したのを機に再読しました。
これという強烈なインパクトがある作品がないのが惜しいですが、やっぱりこのシリーズ大好きです。
6作の短編のうち3作は、主人公である正太郎(猫)が視点で、犬のサスケと会話をしたりとユーモアたっぷり。
もちろん正太郎がきちんと推理をしてくれます。
それに気付かない(当たり前ですが)ご主人でミステリ作家の桜川ひとみ先生のキャラクタも良い。
残り3作は視点が外で、それでいて関係がないわけでもないシリアスな作品ばかりで、交互に収録されています。
もちろん正太郎視点の事件も面白く読んだのですが、人間視点の3作はそれぞれ味わいがあって捻ってあって結構好きでした。


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| [国内作家:さ行]柴田よしき | 21:54 | comments(0) | - |
ワーキングガール・ウォーズ/柴田よしき
三十七歳、未婚、入社十四年と十ヵ月。
だけど、それがどうした?
総合音楽企業の企画部係長・墨田翔子。
仕事は出来る。
収入もそこそこ。
でも対人関係はちょっと……。
仕事に疲れ、ある日ふと思い立ったオーストラリア旅行。
そこで出会った二人の女性との奇妙な友情を力にして、翔子は、オフィスに渦巻く悪意や嫉妬と闘いつづける。
働く女性のリアルな本音と弱音がここにあります。


連作短編集で
「ピンクネイル・ジャーニー」「ペリカンズ・バトル」「リバーサイド・ムーン」「ホリデー・イン・ディセンバー」「ブラディマリーズ・ナイト」「バイバイ、ロストキャラメル」「ワーキングガール・ウォーズ」
の計7編を収録。

軽いお話でした。
ちょっとした謎は最初から最後まであるのは著者らしいのですが、どろっとしたところが全然なくて読みやすい。
主人公の嫌味な発言もカラッとしてるんですね。
働く女性のリアルな本音、というやつが書かれているらしです。

主人公の一人は、ひとりぼっちのランチタイムなんて慣れっこどころか、声をかけられると舌打ちしたくなる37歳企画部係長の翔子。
仕事の出来と、敵を作りやすい言動は自分でも認めている、いわゆるキャリアウーマンです。
もう一方は、オーストラリアのケアンズで旅行代理店の契約社員として働く愛美。
海外で働く夢を持っていたものの、就職難と考え違いで16万ちょっとの給料でやりくりせざるを得ない自分に情けなさを感じている29歳です。
この、結構立場が違う二人の一人称の交互でお話が進む作品です。
翔子がメインなので、彼女一人だと色々な世代の女の人に「本音と弱音」というコンセプトでひきつけるにはキツイと思ったのかなと邪推してしまいました。
なんというかあざといというか。
そのせいか、人に感想を聞かれたら「あー……まあまあ?」と適当に答えてしまいそうな読後感でした。


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| [国内作家:さ行]柴田よしき | 10:59 | comments(0) | - |
宙の詩を君と謳おう/柴田よしき
評価:
柴田 よしき
光文社
¥ 500
(2007-03)
秋の町、オータム・ムーンで、ララは幽閉同然の生活を送っていた。
クーデターでウィニーを失脚させた政府は、外宇宙からの来訪者と戦争に突入、ジムも謎の事故に遭い生死不明。
そんな時、娘のリルルから突然SOSが!
後先を考えず救出に向かうララを待っていたのは……。
歳月を経ても決して色褪せない憧れと想い。
ララとウィニーの夢と冒険の物語。
三部作完結!


わりとがっかりしました。
ベタベタな宇宙観や設定がいかにもで好きだったのに、妙に早足でぐだぐだ…。
少女時代は無鉄砲で直感的ですぐわめく主人公・ララもまだ許せたのに、一児の母になってまでこれでは、SFファンタジーの主人公としてかなり鬱陶しい。
一応ハウスキーピング・システムということになっているピノの汎用性と自由度の高さには萎えました。
ノダの設定は好きなんですけど、読者の想像を超えるようなものではなかったように思います。
| [国内作家:さ行]柴田よしき | 18:19 | comments(0) | - |
消える密室の殺人―猫探偵正太郎上京/柴田よしき
消える密室の殺人―猫探偵正太郎上京
消える密室の殺人―猫探偵正太郎上京
柴田 よしき

何も聞いてないよ―。
またしても同居人の突発的な旅行につき合わされることになったオレ。今度は東京だ。
嫌な予感がしていたのだ。
上京したオレを待っていたのは猫、猫、猫。そしてやはり、死体。
しかも人間の死体とともに、友だちになったばかりのアビシニアン、デビッドも死体で発見される。
殺人?自殺?そんなことには興味ないが、殺「猫」犯は見つけださなきゃならない。
しかし、密室で誰が、どうやって人間と猫を殺せたのか。
オレは他の猫たちと犯人を追い詰める。
本格ミステリーシリーズ第2弾。


猫探偵・正太郎シリーズ第2弾。
今回は猫たちが事件を追い詰めます。
が、いくら「にゃんにゃん」叫んでも飼い主とはいえ人間のひとみ先生には通じないので、正太郎が取った行動とは…。
いやあ、猫好きな方々はこれぐらいの妄想(?)はいつもしていそうです。
猫たちが可愛いのは当然として、私はこのシリーズでは桜川ひとみ先生もお気に入り。
柴田よしきといえば、他シリーズでは結構重い作品も書いてらっしゃいますが、こちらは肩の力を抜いて、そしてミステリとしてはなかなか面白く読める、楽しい作品でした。
| [国内作家:さ行]柴田よしき | 01:19 | comments(0) | - |
ゆきの山荘の惨劇―猫探偵正太郎登場/柴田よしき
ゆきの山荘の惨劇―猫探偵正太郎登場
ゆきの山荘の惨劇―猫探偵正太郎登場
柴田 よしき

オレの同居人、作家の桜川ひとみは、山奥の「柚木野山荘」で開かれる結婚式に招待された。
そして、無理矢理連れてこられたオレ(しかも一服盛られて!)。
山荘で待っていたのは幼なじみのサスケと美猫トマシーナとの出会い、しかしそれだけではなかった。
オレは次第に怪しげな雰囲気に飲み込まれていく。
新郎・白石へ脅迫状が舞い込み、土砂崩れで山荘は孤立、そしてとうとう最初の犠牲者が…。
毒死、転落死、相次ぐ死は事故か殺人か?
猫探偵正太郎が活躍するシリーズ第一弾。
本格ミステリー。


猫探偵・正太郎シリーズ第1弾。
このシリーズは角川で長編が2冊、光文社から短編集が4冊発売されていますが、確実にこの1作目から読むことをおすすめいたします!
私は光文社の方から読んでしまい、思いっきりネタバレしていたので、がっくりしました。
是非とも今から読もうかという方はお気をつけ下さい。
内容は、そんな感じで印象が薄いのですが、猫が視点ということでかなり明るいというのに、事件はえぐい。
人が死に過ぎです。
猫視点なだけで、ごくごく普通のミステリ作品です。
ということでちょっとバランスが悪いかな、と思わないでもないのですが、特に猫好きな方にはおすすめです。
| [国内作家:さ行]柴田よしき | 01:08 | comments(0) | - |
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