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海を見る人/小林泰三
評価:
小林 泰三
早川書房
¥ 735
(2005-05-25)
「あの年の夏祭りの夜、浜から来た少女カムロミと恋に落ちたわたしは、1年後の再会というあまりにも儚い約束を交わしました。なぜなら浜の1年は、こちらの100年にあたるのですから」
――場所によって時間の進行が異なる世界で哀しくも奇妙な恋を描いた表題作、円筒形世界を旅する少年の成長物語「時計の中のレンズ」など、冷徹な論理と奔放な想像力が生み出した驚愕の異世界七景。
SF短篇の名手による珠玉の傑作集。


短編集で
「時計の中のレンズ」「独裁者の掟」「天獄と地国」「キャッシュ」「母と子と渦を旋る冒険」「海を見る人」「門」
の計7編を収録。

ハードSF作品なのでしょうが、どちらかというとファンタジーの気分で読みました。
物理がまったくわからないので「この世界はこういうものだ」という風に、別モノとして捉えたせいです。
(そうじゃないと、大体物語のラストに説明される世界の設定が難しくて意味不明になってしまう……)
そんななか、表題作「海を見る人」は完全に恋愛小説として読み、印象が強いです。
浜辺の町と山の町で時間の流れ方が違うという設定や、そのためのラストもわりとわかりやすかったですし、展開もいかにもながら読ませてくれました。
同じように恋愛重視では最後の「門」や、設定にうなった「キャッシュ」も好きです。
何故か残酷な印象を持ってしまう(ホラー小説畑の方だからでしょうが)描写のうまさがいいのですが、好き好きかな、という面もあります。
| [国内作家:か行]小林泰三 | 23:59 | comments(0) | - |
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