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ウィンザー城の秘密/C.C.ベニスン、宮脇裕子
評価:
C.C.ベニスン,宮脇 裕子
The Mysterious Press
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(2000-11)
こんな晴れがましい日に殺人が!
ガーター騎士団の叙勲式の日、城内で王室職員が刺殺された。
しかも死体にはエリザベス女王のガーターが付けられていた。
わたしは女王側近の犯行とにらむが、まもなく女王の肖像画家が自分が犯人だと名乗りでた。
が、事件に絡む不審な人物が次々と現われ……小粋なメイド探偵ジェインの推理が冴えわたる人気シリーズ第三作。


女王陛下のメイド探偵ジェインシリーズ第3弾。

女王と夫君が週末を過ごす静かなウィンザー城が最も華やかなのは、6月に行われるガーター爵章叙勲式。
その準備で大忙しのジェインは女王に呼ばれ、仰天する。
なんとロイヤル・ライブラリーの職員である男が殺されたというのだ。
しかも、これから叙勲式が行われる<玉座の間>で。
いつものごとく犯人は誰かと頭を悩ませるジェインだが、すぐに女王の肖像画を描くために城に滞在していた画家が自白し逮捕される。
しかし、ジェインは彼と犯行があったとされる時間帯のほとんどを一緒に過ごしていた。
絶対に犯人は別にいるはずだと、ジェインは捜査を開始するが……というストーリー。

今回は事件とはちょっと関係のないところでハラハラしました。
ジェインも恋する乙女ということなのでしょうが、後から後から苦しくなってしまう嘘には、読んでいる方も苦しくなってしまいました。
見栄をはりたくなるのはわからないでもないですが、いつもメイドの仕事を楽しそうにやっている彼女にも、やはり苦悩はあるのだろうと思わせてくれます。
一方で事件の方ですが、流れ自体はシリーズの中で一番好きです。
ただすっきりしないラストではありますが……西洋人にとってアレは余程許しがたい罪なのだろうと無理矢理納得しております。

シリーズ既刊の中で、この3作目だけが新装版になっていません。
| [海外作家:A〜E]C.C.ベニスン | 16:33 | comments(0) | - |
サンドリンガム館の死体/C.C.ベニスン、宮脇裕子
評価:
C.C. ベニスン
早川書房
¥ 1,000
(2006-08)
エリザベス女王そっくりの死体が発見された!
現場に居合わせたメイドのわたしは、さらに驚愕の光景に出くわす。
なんと王族の一人が、その死体が身につけていた装飾品を掠め取ったのだ。
女王陛下の命を受け、密かに調査を始めたわたしは、被害者が女優で、何ものかの脅迫を受けていた事実を突き止める。
だが、その矢先、館で第二の事件が……。
とってもキュートな、女王陛下のメイド探偵ジェイン・ビーが事件の謎に挑む。


女王陛下のメイド探偵ジェインシリーズ第2弾。

女王陛下の五つの主なお住まいのうちの一つ、サンドリンガム・ハウスで年末を過ごすことになったジェイン。
カナダから父親が訪ねてきてくれているものの、そこは酷い田舎で、しかも寒い。
憂鬱な気持ちを抱えたまま仕事に勤しんでいたが、狩りの途中で女王以下ロイヤルファミリーとその客たちが昼食をとるヴィレッジホールで事件は起きた。
英国的で滑稽な劇・おとぎ芝居の主演女優が、女王の風刺をしたそのままの姿で死んでいたのだ……というストーリー。

第1弾では大好きなイギリスの殺人鬼が出てきましたが、今回は「王位を捨てて選んだ恋」ことエドワード8世とその妻・ウォリスのお話が関わってきます。
その他には、著者が英国王室マニアだというのがよくわかる様々なエピソードが散りばめられているわけですが、私はあまり興味がないので楽しいとまでは感じられませんでした。
エピソードが分散されていて、謎解きにいたるまでのバランスが微妙。
素人探偵であるジェインがあれこれ考えては、新たな事実や思い違いが発見されて、ようするに主人公がぐるぐるしている描写があまりに多いのです。
あと、説明不足な文章に「あれ?」と思ったことも。
ただ、相変わらず英国王室の皆様方、特に女王は魅力的。
美味しいところは全部取っていってしまう女王陛下には、脱帽です。
| [海外作家:A〜E]C.C.ベニスン | 22:30 | comments(0) | - |
バッキンガム宮殿の殺人/C.C.ベニスン、宮脇裕子
評価:
C.C. ベニスン
早川書房
¥ 903
(2005-02)
女王陛下が使用人の死体を発見した!
――メイドのわたしは事件の真相を密かに探るよう命じられ、被害者がつい先日も女王陛下の居室近くで目撃されていたという事実を知る。
そんな畏れおおいところでいったい何をしていたのか?
やがてこの壮麗なバッキンガム宮殿の中に隠れていた、複雑な人間関係が明らかになるが……小粋なメイド探偵ジェイン・ビーの活躍を描く、英国ファン御用達ミステリ。
カナダ推理作家協会賞受賞作。


女王陛下のメイド探偵ジェインシリーズ第1弾。

カナダのプリンスエドワード島から大学を休学しヨーロッパ旅行へやってきたジェインは、あっという間に資金が底をつき、イギリスに住む大叔母の元へやってきた。
そこで仕事を探し、なんと見つかったのはバッキンガム宮殿のメイド。
結果、メイド生活を楽しんでいたジェインだったが、ゲイであったはずの同僚が婚約を発表したかと思ったら、女王陛下の側で自殺を図ってしまった。
それは本当に自殺なのか?
そして宮殿から盗まれたという“日記”は何を意味するのか?……というストーリー。

軽い語り口で、楽しく読めるミステリです。
それだけならあちこちに転がっているでしょうが、最大の特徴はキャラクタとして、あのイギリスの女王・エリザベス鏡い登場するということ。
それも単に主人公の“雇い人”というだけでなく、事件に興味を持ち解決に手を貸してまでくれるという活躍っぷりで、正直主人公より好感度大。
しかも、これぞイギリス最大のミステリというべきアレまで話に関わってきて、嬉しい限りでした。
(アレが何かはどうぞお読みになってご確認を)

ただ、やや物語に無駄が多いかな、という気もします。
事件解決に至るバランスが悪い。
ジェインの生活や仕事を読むのも楽しいですが、散りばめられたユーモアに何となくキレが感じられないせいか、退屈な部分もありました。
まあ、そこは好き好きでしょう。
全体的には、非常に楽しんだミステリ作品です。
| [海外作家:A〜E]C.C.ベニスン | 22:45 | comments(0) | - |
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