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ハートブレイク・レストラン/松尾由美
フリーライターの寺坂真以が仕事場代わりにしているファミリーレストランには、名探偵がいた。
店の常連ハルお婆ちゃんは、客たちが話す「不思議な話」を聞くと、真以を呼び寄せ、たちどころに謎を解いて見せるのだ。
そんなお婆ちゃんにも、ある秘密があったのだが……。
可愛くって心優しいお婆ちゃん探偵が活躍する、ハートウォーミングな連作ミステリー!


連作短編集で
「ケーキと指輪の問題」「走る目覚まし時計の問題」「不作法なストラップの問題」「靴紐と十五キロの問題」「ベレー帽と花瓶の問題」「ロボットと俳句の問題」
の計6編を収録。

女性を語り手においた日常の謎系連作短編集です。
フリーライターの28歳女性ということで年齢相応に落ち着いた部分もありつつ、やはり可愛い。
こういうミステリで主人公の恋愛要素を持ってくるのは最近よく見かけますが、どれでも同じように好感が持てます。
というだけでなく著者らしい要素があって、それがお気に入りです。
(詳しくは言えないので、最初の「ケーキと指輪の問題」を読んでいただくしかありません)
ただ、ミステリそのものでいうと、え?そんなことをそんなことで表現する?という疑問が結構あります。
説得力がないというより、私が考える「普通」「自然」と著者の考えがやや合わないのでしょう。
こればかりは好き嫌いの問題です。
全体的には安心して読めるレベルです。


JUGEMテーマ:読書
| [国内作家:ま行]松尾由美 | 20:25 | comments(0) | - |
おせっかい/松尾由美
おせっかい
おせっかい
松尾 由美

古内繁は孤独な中年サラリーマン。
妻に先立たれ、会社ではとうに出世コースから外れた存在だ。
そんな繁が、雑誌の連載小説「おせっかい」に登場する女性刑事に熱い思いを抱き、それが高じて奇妙な浮遊感とともに小説のなかに出入りするようになる。
この闖入者にショックを受ける作家の橘香織。
迷走し始める彼女の連続殺人事件小説。
現実と仮想世界が交差する切ない不思議感覚ミステリ。


SFの人は変なことを思いつくなぁ…と思いながら手に取りました。
が、「主人公が小説の中に入り込む」という妙な設定をもうまく使って、結局普通のミステリです。
驚きました。
ただ登場人物たちほとんどが粘着質で、どこに感情移入して良いのか不安な感じ。
その読者の感情まで計算しているのかもしれませんが、ちょっと辛い。
| [国内作家:ま行]松尾由美 | 20:48 | comments(0) | - |
ジェンダー城の虜/松尾由美
ジェンダー城の虜
ジェンダー城の虜
松尾 由美

「入居資格は伝統的家族制度に挑戦する家族であること」
友朗が住む地園田団地は、設立者の大富豪の意向で、主夫のいる逆転家族や血縁のない契約家族、同性愛カップルなどが住む実験団地だった。
そんな風変わりな場所に今度引越してきたのが小田島博士一家。
しかし博士は到着早々何者かに誘拐されてしまった!
友朗と団地住人たちは、博士の娘の美宇を助けて真相解明に乗り出すのだが…不思議な街のユーモアミステリ。


うーん、ちょっと弱いかな?
著者らしい異色ミステリなのですが、ミステリとしての面白さに欠けるかと。
ジェンダー論が巧妙に散りばめられている「バルーン・タウンシリーズ」と比べると主張が前面に出ていて、娯楽小説として首を傾げてしまう。
文章やキャラクタの出来は相変わらずうまいので、ちょっと残念でした。
| [国内作家:ま行]松尾由美 | 20:41 | comments(0) | - |
バルーン・タウンの手毬唄/松尾由美
バルーン・タウンの手毬唄
バルーン・タウンの手毬唄
松尾 由美

妊婦探偵・暮林美央が大活躍する、バルーン・タウン・シリーズ第三弾。
第一子妊娠中に出くわした事件を暖炉の前で回想して語る「バルーン・タウンの手毬唄」「幻の妊婦」の二編。
ミステリ作家から出題された本格ミステリ短編の謎解きに挑む「読書するコップの謎」
バルーン・タウンで起こった密室盗難事件にまつわる陰謀を解決する「九か月では遅すぎる」
ユニークな四編を収録。


<バルーン・タウン>シリーズ第3弾。
収録は
「バルーン・タウンの手毬唄」「幻の妊婦」「読書するコップの謎」「九ヶ月では遅すぎる」
の計4作。
回想して語る「バルーン・タウンの手毬唄」「幻の妊婦」の聞き手は、羊羹を芸術的にスライスした新聞記者の友永さゆり、「読書するコップの謎」では小説家の須任真弓が登場、と楽しい雰囲気です。
ですが、やっぱり「妊婦探偵」ではない美央は物足りないと言ってしまうと、問題か。
(さすがに第3子は妊娠していません)
シリーズの中ではおとなしめの1作です。
| [国内作家:ま行]松尾由美 | 22:42 | comments(0) | - |
バルーン・タウンの手品師/松尾由美
バルーン・タウンの手品師
バルーン・タウンの手品師
松尾 由美

独特な価値観を持つ近未来の妊婦の町、東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。
国家的機密情報の行方、誰もいないアリーナでからくり人形師を襲ったのは誰か、オリエント急行内での犯人消失、そしてバルーン・タウンをめぐる秘密とは―。
前作に引き続き、バルーン・タウンで起こる数々の奇妙な事件に挑む妊婦探偵・暮林美央の名推理。
松尾由美がおくる人気シリーズ第二弾。


<バルーン・タウン>シリーズ第2弾。
「妊婦探偵」って言ったって、前作で無事男の子を出産した暮林美央じゃないですか、と思いきやご安心を。
第2子です。
(安全かつ手頃で完全なピル−ビフォアとアフターは面白い−を皆が服用しているという設定は美央には通じないようです)
収録は
「バルーン・タウンの手品師」「バルーン・タウンの自動人形」「オリエント急行十五時四十分の謎」「埴原博士の異常な愛情」
の計4作。
前作に引き続き「開いた口がふさがらない」トリックとして一番なのは「オリエント急行十五時四十分の謎」でしょう。
こういうの大好き。
そして飄々とした美央の目的が描かれる「埴原博士の異常な愛情」も見所。
| [国内作家:ま行]松尾由美 | 22:27 | comments(0) | - |
バルーン・タウンの殺人/松尾由美
バルーン・タウンの殺人
バルーン・タウンの殺人
松尾 由美

東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。
人工子宮の利用が普通になった世界の中で、それでも敢えて母体での出産を望む女性たちが暮らす、あらゆる犯罪と無縁の長閑な別天地―の筈なのに、なぜか事件は次々と起きる。
前代未聞の密室トリックや暗号「踊る妊婦人形」など、奇妙な謎に挑む妊婦探偵・暮林美央の活躍を描いて賞賛を受けた松尾由美のデビュー作。
シリーズ第一弾。


収録は
「バルーン・タウンの殺人」「バルーン・タウンの密室」「亀腹同盟」「なぜ、助産婦に頼まなかったのか?」「バルーン・タウンの裏窓」
の計5作。
ちょうどこれを読んだ時に産後だったので、本気で笑えました。
ミステリとしても一級品だと思うのですが、いわゆるジェンダー論があちこちに散りばめられているせいです。
それだけでなく(そもそも収録作品のタイトルを読めばわかるのですが)過去の名作がもじられていて、ニヤリとさせられます。
トリックの馬鹿ばかしさは、読んで実感してみて欲しいところです。
| [国内作家:ま行]松尾由美 | 22:17 | comments(0) | - |
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