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あきらめのよい相談者/剣持鷹士
評価:
剣持 鷹士
東京創元社
¥ 672
(2005-08)
開業を夢見る若き弁護士の僕は法律事務所に勤めている。
人の数だけドラマがある、ましてや弁護士に持ち込むのだから、というわけでもなかろうが、ともすれば理解に苦しむ依頼にぶつかる。
こういう場合に重宝なのが友人のコーキで、彼の端倪すべからざる推理力には高校時代から舌を巻くばかり。
あきらめがいいんだか悪いんだか判然としない客のことも、飲みながら話すうちに…!
第一回創元推理短編賞受賞。


連作短編集で
「あきらめのよい相談者」「規則正しいエレベーター」「詳し過ぎる陳述書」「あきらめの悪い相談者」
の計4編を収録。

日常の謎系(+安楽椅子探偵モノ)のミステリでありつつ、弁護士業務という普通の人が知りえない分野が絡み、なかなか面白い作品でした。
しかも何気にブラック。
表題作のラストで性格の悪い私をにやりとさせたかと思いきや、弁護士だってたくさんある仕事の一つに過ぎないと思わせる数々の表現は、さすが現役弁護士さんなだけあります。

4作とも好きなのですが(いや、嘘です。「規則正しいエレベーター」は確率計算のあたりは読み飛ばしました)最後の「あきらめの悪い相談者」はよく出来た作品かと。
かつて主人公に相談に来たあきらめの悪い男が殺人犯として逮捕されたという報道を耳にするも被害者のところを聞きそびれた、主人公と探偵役・コーキに、友人広瀬。
「どれだけあきらめが悪かったか」を主人公から聞きながら、“被害者は誰か”を推理するというものです。
そのもの珍しさに加え、色々な疑問点が一気に解決してすっきりした作品でした。
| [国内作家:か行]剣持鷹士 | 11:27 | comments(0) | - |
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