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決戦!太陽系戦域―銀河の荒鷲シーフォート/デイヴィット・ファインタック
一千体におよぶ異星生命体を撃滅した“魚退治”の艦長!
ホープ・ネーション星系から帰還したシーフォートは、またも英雄に祭りあげられた。
多くの友を戦死させたことを理由に艦隊勤務を拒むシーフォートに対し、宇宙軍上層部は新たな任務として、士官学校の校長を命じた。
心機一転、シーフォートは、子供たちを一人前の士官候補生に育てるための教育に専心する。
だが、ついに怖るべき異星生命体が太陽系に侵攻を……。


「銀河の荒鷲シーフォート」シリーズ第4作目。
絶体絶命の状態からホープ・ネーション星系から帰還したシーフォートは、自身の罪と向き合うために除隊を望むが、彼を英雄と祭りあげた軍はそれを許さず、士官学校の校長となる。
士官学校での自身も経験した辛い体験に思いをはせ、精神を病んだままの妻に心を痛めるシーフォートだったが、“魚”たちが太陽系にも……というストーリー。

4部構成になっていて、士官学校での出来事がメインなのが1部、妻との確執が2部で3、4部でようやく“魚”と闘う内容になります。
個人的には1、2部はいらない。
まだ士官学校での思い出とか、それより前の子供の頃の辛い記憶とかが絡みつつ進む士官学校メインの1部は良いですが、もう妻のことはいいじゃん、と思ってしまいました。
それでなくても情けない(スペオペSFの主人公が情けないという新しい人物造形が魅力的ではありますが)シーフォートが女のこととなると全然駄目。
もちろん前作で酷い目にあったアニーには心から同情しますが、だからといって好きになれるかという話は別です。
そこでイライラさせられたせいか、後半の戦闘部分はなかなか楽しめました。
ただ展開が鬱。
戦闘能力の高さと、それに見合った性格的な強さのバランスが取れていない主人公をますます追い詰めるような展開には呆然です。
著者のシーフォートいじめには感心。
あのラストに「続編を!」と言ったアメリカの読者たちの気持ちはよくわかります。

上・下巻完結。
決戦!太陽系戦域〈下〉―銀河の荒鷲シーフォート (ハヤカワ文庫SF)
決戦!太陽系戦域〈下〉―銀河の荒鷲シーフォート (ハヤカワ文庫SF)
デイヴィッド ファインタック
| [海外作家:F〜J]デイヴィッド・ファインタック | 11:43 | comments(0) | - |
激闘ホープ・ネーション!―銀河の荒鷲シーフォート/デイヴィッド・ファインタック
地球から69光年離れたホープ・ネーション星系では、ド・マーネイ提督の指揮のもと、いまや30隻をこえる国連宇宙軍艦艇が集結し、謎の異星生命体“魚”の攻撃から植民惑星を守るため、哨戒を続けていた。
そしてこの防衛艦隊に加わるべく、いま一隻の宇宙艦―〈ハイバーニア〉が地球から到着した。
艦長は、ニコラス・シーフォート。
航行不能の〈チャレンジャー〉を奇跡的に帰還させ、一躍英雄となった若き勇者であった。


「銀河の荒鷲シーフォート」シリーズ第3作目。
航行不能の<チャレンジャー>で奇跡的に地球に帰還したシーフォートは再びホープ・ネーションへ降り立ち、彼を苦境に立たせた元凶たるトレメイン提督と決闘をする。
肺を失いながらもそれに勝利したのだが、地上勤務を命じられる。
そして異星生命体“魚”たちの攻撃が迫り……というストーリー。

3作目ともなれば、主人公の不幸体質や鬱思考にはすでに慣れて久しいのですが、彼の不幸は彼の周囲の人間まで巻き込むのですから、はっきり言って主人公の「自分は駄目な人間だ…」という低い自己評価は事実かもしれません。
と、言いたくなるお話でした。
前作で<ポーシャ>に残ったかつての部下や旧友たちと、植民地惑星で再会するわけですが、アレクセイはテロに巻き込まれて記憶喪失に。
ホルサーは主人公を断固拒否し、前作ラストで恋人となったアニーにいたっては……こんな酷い境遇に陥るようなことをしたかな、とびっくりするような事態に。
とりあえず、シーフォートが選ぶ女性は合わないのですが、そんな私でもこのシリーズは女性の扱いが酷いと思います。
そして主人公は冒頭の決闘で得た傷からまともに動けないまま事態は悪化していくのですね。
前2作は過酷な状況になっても主人公は元気だったので楽しく読めたのに、この作品ではヒーヒー言いながら戦うわけで、心臓に悪かったです。

しかし、このシリーズは“魚”がどこから来て、何故人類を襲うのか、どんな生命体なのか(何せ宇宙空間でそのまま生きているし、生身で惑星間を旅行できて意図的に人を襲い、それなのにN波駆動に反応して引き寄せられるという妙に原始的な設定もある)という点にはまったく触れませんね。
異種生命体との接触となればコンタクトを取るとか調査するとかいう視点があってもいいはずなのに、最初から戦うのみ。
殲滅です。
このあたりが西洋っぽいと言ったら失礼でしょうか。

上・下巻完結。
激闘ホープ・ネーション―銀河の荒鷲シーフォート〈下〉
激闘ホープ・ネーション―銀河の荒鷲シーフォート〈下〉
デイヴィッド ファインタック
| [海外作家:F〜J]デイヴィッド・ファインタック | 17:14 | comments(0) | - |
チャレンジャーの死闘―銀河の荒鷲シーフォート/デイヴィッド・ファインタック
評価:
デイヴィッド ファインタック
早川書房
¥ 735
(1997-07)
2197年11月、トレメイン提督ひきいる国連宇宙軍救援戦隊所属の宇宙艦14隻は、69光年離れたホープ・ネーション星系をめざし地球を旅立った。
謎の生命体“魚”から植民星系を守るためである。
いまや宇宙軍最年少艦長となったシーフォートも、「ポーシャ」艦長として作戦に参加していた。
その任務は、戦隊のつゆはらいとしてまっさきにN波航法から降り、チェックポイントを哨戒すること――だが、やがて怖るべき悲劇が…。


「銀河の荒鷲シーフォート」シリーズ第2作目。
「ハイバーニア」で臨時の艦長としての仕事を全うし(本人は納得していないが)新しい砲艦<チャレンジャー>の宙尉艦長に任命された主人公。
しかし上司は彼のことを毛嫌いし、<チャレンジャー>を取りあげると<ポーシャ>にうつれと命令。
しかも<ポーシャ>には“トランスポップ”と呼ばれるニューヨークに住む住所不定市民が船室のキャパシティーを超えて乗り込むことになる。
そして、恐れていた異種生命体“魚”と出会った時……というストーリー。

第2作目も1作目に負けず劣らず、不幸を呼ぶ男・シーフォートの哀れな航天がはじまります。
色々と「え!?」というような事態が発生し、彼は不幸のどん底へ。
まったくもって上司に恵まれない人です。
その不幸の旅に今回付き合うことになるのが、フィリップ・タイア士官候補生。
第1作目の後半で登場し周囲に混乱をもたらした彼が、いわば今回の裏の主役でしょう。
問題のある人物だったのかもしれませんが、ストイックな描かれ方をしていて印象に残ります。

上・下巻完結。
チャレンジャーの死闘〈下〉―銀河の荒鷲シーフォート
チャレンジャーの死闘〈下〉―銀河の荒鷲シーフォート
デイヴィッド ファインタック
| [海外作家:F〜J]デイヴィッド・ファインタック | 16:39 | comments(0) | - |
大いなる旅立ち―銀河の荒鷲シーフォート/デイヴィッド・ファインタック
評価:
デイヴィッド ファインタック
早川書房
¥ 756
(1996-12)
2194年、ハーグ艦長ひきいる国連宇宙軍軍艦「ハイバーニア」は、植民惑星ホープ・ネーションめざし地球を旅立った。
超空間航法であるN波駆動をもちいても17カ月かかる旅である。
宇宙軍士官学校を卒業したばかりの士官候補生ニコラス・シーフォートにとって、毎日が刺激に満ちあふれていた。
だが順調に思えた航天も、最初の航法チェック・ポイントで怖るべき事故が発生したとき、すべてが変わった!
それも悪い方に…。
本年度ジョン・W・キャンベル賞受賞。


「銀河の荒鷲シーフォート」シリーズ第1作目。
ジャンル的にはSFなのでしょうが、“N波駆動”なる光速を超える手段の詳しい説明もなければ、宇宙船の詳しい構造なんかもまるっきし無視され最後にはとんでもないモノも登場と、どちらかというとスペースオペラと言いたい作品です。
主人公は若干17歳の士官候補生。
先任であるため士官候補生たちを仕切る役目を負っているが、自分よりはるかに出来がよく体格も良いホルサー相手に強くは出られず、上司にはいびられ、訓練もうまくいかない。
そしてそこに衝撃的な事故が発生する……というストーリー。

結果的にありえない程の人手不足となった艦内で、主人公は艦長になるのですが、そこまで読むのもつらいほど彼の性格が暗い!
何かする度に後悔して悩むのを繰り返します。
以降、歩く不幸ホイホイとでも言いましょうか、とんでもない事態が次々起こり、それを彼がどんな風に乗り越えていくかがメインとなります。
その流れは規定路線ですし、凄まじいご都合主義で(著者は英海軍を参考にしているらしいのですが、どこからどう見てもアメリカらしい)翻訳文章も微妙なのですが、それでも面白かったと思えるのですから不思議。
頑張って上巻を読めたら、あとは一気です。

あと、軍隊の一般人からすると不思議な規律規範が新鮮でした。
軍人が主人公のドラマや小説を目にしたことがなかったわけではないはずなのに、ある程度の地位の人物が主役だったのか物語的に「フランク」な人物にされていたのか、ここまできちんと軍隊内部のことが描かれていた記憶はありません。
嘘か本当か知りませんが、ゾッとするようなしごきや人間関係なんかも、小説として読めば面白くなるものです。
「イエス・サー」と「アイ・アイ・サー」の違いなんて初めて知りました。

上・下巻完結。
大いなる旅立ち〈下〉―銀河の荒鷲シーフォート
大いなる旅立ち〈下〉―銀河の荒鷲シーフォート
デイヴィッド ファインタック
| [海外作家:F〜J]デイヴィッド・ファインタック | 11:35 | comments(0) | - |
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