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そばかすのフィギュア/菅浩江
新作アニメ「ダグリアンサーガ」のキャラコンテストで最優秀賞を受賞した靖子。
彼女の元に送られてきた村娘アーダのフィギュアは、最新テクノロジーで自在に動き、設定に応じた感情まで持っていたが……。
少女とフィギュアの優しく切ない交流を描き星雲賞を受賞した表題作、高校在学中に発表されたデビュー作「ブルー・フライト」、文庫初収録のファンタジイ「月かげの古謡」など、初期傑作8篇を収録した待望の作品集。


短編集で
「雨の檻」「カーマイン・レッド」「セピアの迷彩」「そばかすのフィギュア」「カトレアの真実」「お夏 清十郎」「ブルー・フライト」「月かげの古謡」
の計8編を収録。

もともとは93年に発売された「雨の檻」という短編集に未収録だった「月かげの古謡」を加えた、いわゆる決定版というやつのようです。
私は「雨の檻」自体未読だったので、楽しく読みました。
ただ、どのSFのアイデアも結構突き詰めるとありがちなものに落ち着いてしまうので、重要なのは調理の仕方だと思うのですが、著者の作品はちょっとそれが弱い気がしました。
初期短編集だからか、作品自体が古いせいか……。
話が大体読めてしまうだけなら良いのですけどね。
そんななか表題作の「そばかすのフィギュア」は瑞々しい作品でした。
人気があるというのもわかります。
1作ずつ考えてみると暗かったり悲劇だったりするお話が多いというのに、読後の全体的なイメージが「可愛かった」なのは、この作品のせいです。
また、未収録だったという「月かげの古謡」は、これまたありがちかもしれませんが好きでした。
この作品の中の文章表現は良いです。
| [国内作家:さ行]菅浩江 | 00:11 | comments(0) | - |
末枯れの花守り/菅浩江
初めて植えた朝顔に、男への思いを託す今日子。
最初の一輪が咲いた時に知り合った、圭次郎から連絡が絶えてひと月になる。
彼女の心が限界に近づいた頃、永世姫、常世姫と名のる艶やかな和装姿の女たちがやってきた。
「異界の花と化し、永遠の命を与えよう」という申し出は、今日子の心を動かす。
だが、その時、姫たちの企みを邪魔するものが現れた。
「鬼」と呼ばれし花守り、青葉時実だった!
異界の者たちが争うところ、女心の深奥があばかれる。
新鋭が描くあやかしのトゥルー・ストーリー。


形式的には連作短編集に近いもので
「朝顔」「曼殊沙華」「寒牡丹」「山百合」「老松」
の第一話から第五話、計5編からなります。

女の情念を甘言をもって花として攫っていく姫二人と、花の心を守ろうとする「鬼」。
そのせめぎ合いを描きつつ、中身の真ん中にあるのは多くの女性に共通する恋情であり、虚栄心であり、一途な心です。
幻想的な形式をとりながら、実は普遍的なものを取り扱うのはよくある良い小説ですが、この作品は文章も非常に雰囲気があり、ひたれます。
特に最後の「老松」が好きでした。
| [国内作家:さ行]菅浩江 | 19:54 | comments(0) | - |
プレシャス・ライアー/菅浩江
評価:
菅 浩江
光文社
¥ 500
(2006-07-12)
金森詳子は、従兄で次世代コンピュータの開発者・谷津原禎一郎に依頼され、VR世界であるものを探索していた。
その空間内で“ソルト”と名乗る存在から、詳子は突然攻撃される。
現実世界に戻ると、今度は“ペッパー”という存在が消失!
かれらの謎を探るため、詳子はVR世界の深奥部に向かう。
次世代コンピュータの時代、すべての想像を凌駕する傑作。


コンピュータをテーマにしたハードSF…というにはいささか迫力が足りない気がするのは、主人公が女の子で、それに合った可愛い文章だからでしょうか。
それに他の作品でも言えるのですが、AIをテーマにした時の悪いパターンといえば
〜膿佑米票圓砲皸嫐が分かる内容で、それ故陳腐に感じる
概念が新しいことは理解できるが、まったく内容についていけない

のどちらかに流れてしまう気がするんですよね。
私の場合性格的に、読みやすい作品を,離僖拭璽鵑巴悩瓩靴ちで、これもそう。
しかしそれでも、私にもわかる内容なのに興奮する!という作品もあるにはあるわけで(それこそ出版日が古い作品だと時代遅れもはなはだしいものが多数あるが、それでも小説として面白いと思えるものがある)そういう意味でも、この作品はいまいち、という感じでした。
| [国内作家:さ行]菅浩江 | 23:38 | comments(0) | - |
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